この回のダイジェスト
第4回は循環型サービス、グリーン需要、金融機関の取組を示し、GXリーグの協調策を提案した。
この回で示されたこと
- シェアリングエコノミー協会は、市場拡大を前提に、スペース・モノで2030年度445万t-CO₂、自動車・自転車シェアで2032年度323万t-CO₂を削減する試算を示した。実績値ではない。資料1
- 同協会は、製品の長期利用・修理・再利用を通じた循環型サービスの普及に向け、共通の排出算定ルール、修理可能性の指標、物流効率化支援、環境配慮認証、小規模事業者支援などを提案した。資料1
- 研究会資料は、供給側のサプライヤー支援とB2G・B2B・B2Cの需要づくりを並行するGX-SC構築を提案した。GXリーグ内の協調案として、サプライヤー支援の「GXエンゲージメント」、共同調達の「GXオフテイク」、需要調査・販売・消費者発信を試す「GXマーケティング」を示した。資料2
- 需要形成の事例として、Highland Springが2018年に100%リサイクルPETボトルを試験販売し、2019年に本発売・拡大した経緯と、Lufthansaが2025年から対象便に環境サーチャージを適用する一方、顧客属性に応じたグリーン運賃を拡大する取組を紹介した。資料2
- 債券投資家の講演資料は、ESG分析・発行体対話を通じた企業価値向上とバリューチェーン削減を重視する見解を示した。東京23区の認証オフィスでは成約賃料が約4.4%高い分析や、大手電力会社との20名超の対話事例も紹介した。資料3
- 千葉銀行は自社Scope 1・2排出量を2030年度ネットゼロとする目標、2024年度の排出量5,129t-CO₂(J-クレジット控除後5,029t-CO₂)、2025年度目標4,800t-CO₂を示した。また、炭素関連資産は貸出金等の37.76%、石炭火力向けは0.08%で、2037年3月末までにゼロとする計画である。資料4
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この回の資料と要約
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シェアリングエコノミーにおける 排出削減の取り組み事例と課題
- シェアリングは既存の空間・モノ・移動手段の稼働率を高め、新品生産、新築、廃棄を抑える循環型モデルとして説明されている。 - 2030年度のスペース・モノで445万t、2032年度のカー・サイクルシェアで323万tのCO₂削減が示されるが、いずれも市場拡大を前提とした試算である。 - 事業者は排出量算定の標準化、修理しやすい製品設計、物流の脱炭素化、リユース認証を要望している。 - 協会は企業とスタートアップの連携、流通間のデータ共有、小規模事業者支援などを提案しており、決定済み施策ではない。
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GXJリーグにおけるサプライチェーンでの取組のあり方に関する研究会 第4回
- 資料は、CFP削減製品の供給と最終需要がともに一定規模で成立するGX-SCの構築を提案している。SBT認定企業数は2025年3月に世界7,283社、日本1,477社へ増加した。 - 供給側の課題はサプライチェーンの型で異なるが、末端需要の拡大は共通課題である。需要は存在するものの製品ごとに価格許容度が異なり、顕在需要の発掘、潜在需要の底上げ、長期的な需要創出が必要とされる。 - GXリーグでの取組案として、サプライヤー支援、共同調達による需要可視化、共同マーケティングの三つの企業連携が示された。これらは決定ではなく提案である。
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債券投資家としての企業のGX取組への視点
- 債券投資家は長期の投資期間や長期債の存在を踏まえ、ESG要素を信用リスク分析と発行体との対話に組み込むという考えを示す。 - 国内債券のC-VaR試算は、1.5℃シナリオで約18%減、2℃で12%減、3℃で6%減であり、Hard to Abate産業は国内社債市場の約30%を占めるとされる。 - GXでは社会的価値に加え、グリーン製品・サービスの付加価値を価格や企業価値に結び付けることが投資家の注目点である。 - Scope 3開示は実際のバリューチェーン削減につなげることが重要とされ、金融機関は複数の発行体への対話を通じてサプライチェーンに働きかけ得るとの見解である。
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地域金融機関における GXに向けた取組みについて
- 千葉銀行グループは自社SCOPE1・2排出量を2030年度にネットゼロとする目標を掲げ、2024年度のネット排出量は5,029 t-CO₂、2025年度目標は4,800 t-CO₂である。 - 融資ポリシーで石炭火力発電所の新設・拡張等を禁止し、石炭火力向け与信は貸出金等の0.08%、2037年3月末までにゼロとする計画である。 - 事業者向けに排出量測定や削減計画を支援する商品を展開し、スマートローンは2025年4月に取扱いを開始した。 - 2019〜2024年度のサステナブル・ファイナンス実績は1兆8,732億円(目標進捗93%)であり、自治体と地域新電力・脱炭素先行地域の支援にも取り組む。
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GXリーグにおけるサプライチェーンでの取組のあり方に関する研究会
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