第15回制度設計・監視専門会合準備資料の説明
この資料は、2025年11月21日に行われる第15回制度設計・監視専門会合のための準備資料であり、需給調整市場の運用状況に関する詳細な情報が含まれている。
主要な検討内容・論点
- 需給調整市場の動き(2025年4月1日~11月10日)
- B種電源協議について
需給調整市場の動向
前日取引の概況
- 平均約定単価(円/ΔkW30分):10月の平均約定単価は、関西及び中国を除いたエリアで前月比で低下。各エリアの約定単価は以下の通り。
| 平均約定単価 (円/ΔkW30分) | 北海道 | 東北 | 東京 | 中部 | 北陸 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 |
|---|
| 10月 | 0.41 | 0.58 | 0.91 | 0.71 | 0.55 | 1.19 | 0.60 | 0.35 | 1.27 |
- 最高約定単価(円/ΔkW30分):最高約定単価は、東北エリア195円、関西及び九州エリア197円。
| 最高約定単価 (円/ΔkW30分) | 北海道 | 東北 | 東京 | 中部 | 北陸 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 |
|---|
| 10月 | 16.32 | 195.00 | 163.24 | 6.78 | 12.29 | 197.00 | 25.89 | 149.94 | 197.00 |
想定費用及び約定量の動き
- 想定費用(億円)と約定量(ΔMW)の推移は以下の通り。
| 想定費用 (億円) | 北海道 | 東北 | 東京 | 中部 | 北陸 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 |
|---|
| 10月 | 0.18 | 0.65 | 1.47 | 0.15 | 0.02 | 1.53 | 0.20 | 0.23 | 0.98 |
| 約定量 (ΔMW) | 北海道 | 東北 | 東京 | 中部 | 北陸 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 |
|---|
| 10月 | 43,472 | 112,468 | 161,046 | 21,799 | 3,915 | 128,168 | 33,290 | 64,281 | 77,285 |
週間取引の概況
- 10月の平均約定単価は、北海道、東京、中部、関西及び九州エリアで前月比上昇。各エリアの平均約定単価の動向は以下の通り。
| 平均約定単価 (円/ΔkW30分) | 北海道 | 東北 | 東京 | 中部 | 北陸 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 |
|---|
| 10月 | 5.79 | 2.84 | 2.74 | 3.49 | 2.39 | 3.99 | 2.24 | 1.61 | 3.01 |
B種電源協議について
- 需給調整市場ガイドラインに基づき、B種電源における一定額の計上について協議が行われている。
現状(2025年11月17日時点)
- 協議が整った累計事業者数: 9社
- 協議が整った累計案件数: 35件(電源28件、蓄電池2件、蓄電池VPP5件)
需給調整市場ガイドラインの改定内容(2025年3月24日)
- ΔkW価格は、当該電源の逸失利益(機会費用)と一定額を合算したものが、A種電源またはB種電源として設定される。
固定費回収に関する合理的な額の算定
1. 一定額協議における固定費回収の考え方
-
固定費回収の上限額は、以下のように算定される。
- 減価償却費等を含む固定費から、他市場で得られる収益を差し引いた額。
-
特記事項:
- 需給調整市場への参加に伴うシステム改修費は年度単位の収入計画を立てた上で、AkWに算入することが認められる。
- 経過措置により、運転開始から10年程度までの固定費上限額を差し引いた収入が得られると見なされる。
2. B種電源に関する確認結果
- 各B種電源について、固定費や他市場収益、ΔkW想定約定量等の確認が行われた。
| 項目 | 詳細内容 |
|---|
| ΔkW想定約定量 | 供出可能量は一般的なメンテナンス等の日数を考慮し、安定稼働を前提に算定。想定約定率は一次調整力対象として100%で算定。 |
| 所有する他電源等 | 需給調整市場向けのシステム関連費用は、対象電源と他電源で適切に按分されていることが確認。固定費に関して別管理されていることも確認。 |
3. 協議事項の確認
- 一定額が1.64円/ΔkW・30分を超える場合の対応について、以下の観点で個別精査を実施した結果、問題は見受けられなかった。
4. 今後の方向性
- 協議された内容をふまえ、以下の方針で対応することが確認された。
- 協議事項1: ひっ迫時の余力を需給調整市場に応札すること
- 協議事項2: 固定費回収後のΔkWのマージンを0.33円/ΔkW・30分とする
- 協議事項3: 電源名の事前説明及び固定費回収状況を3ヶ月ごとに報告する
5. まとめ
- 本協議で整ったB種電源1社について、一定額の算定諸元及び考え方が確認され、合理的な説明ができない固定費については適切に修正された。今後も協議が整い次第、随時報告される予定である。