需給調整市場における三次調整力の必要量低減に関する資料
この資料は、需給調整市場における三次調整力②(以下、「三次②」)の必要量低減に向けた技術実装の方向性についての検討をまとめたものである。特に、NEDO事業において進められている再エネ予測精度の向上に関する技術開発と、それに基づく三次②の算定手法に焦点をあてている。
1. 背景と目的
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三次②の必要量低減に向けた取り組み
- NEDO事業により、気象予測精度向上のための技術開発が進められている。
- 必要量低減に向けたルールは、広域機関と一般送配電事業者が連携しながら検討中である。
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技術開発の進捗
- 2024年度には、気象予測精度向上に関する技術がまとめられる予定であり、その結果に基づいた三次②の必要量算定の方向性が整理されている。
2. 検討課題
2.1 論点整理
以下の表に、三次②に関する検討課題を整理する。
| 課題 | これまでの整理事項 | 小委における論点 | 小委での議論における方向性 |
|---|
| 2025年度事後検証2026年度事前評価および必要低減の取り組み | アンサンブル予測開始・効率的な調達開始 | 更なる気象精度向上・必要量低減の取り組み | 信頼区間幅を活用した手法の検討 |
3. 三次②必要量低減の取り組み体制
- 気象勉強会の設置
- 一般送配電事業者の取り組みや、NEDO事業における技術開発について情報を共有し、連携を図る。
- 事務局には、資源エネルギー庁及び電力広域的運営推進機関が担当する。
- 原則非公開ではあるが、必要に応じて資料が報告・引用される。
3.1 参加機関と対応事項
| 機関 | 対応事項 |
|---|
| NEDO、日本気象協会、エネ庁 | 再エネ予測精度向上 |
| 一般送配電事業者 | 再エネ予測値から調整力電力への変換 |
| 広域機関 | ルール検討審議 |
4. 信頼区間幅予測の活用と新手法の提案
- 信頼区間幅予測による必要量算定の特性
- 信頼度階級予測よりも、信頼区間幅予測が再エネ予測精度向上に寄与している。
- 信頼区間幅予測を活用した三次②の必要量算定には、調整力必要量の下振れリスクを考慮する必要がある。
4.1 新手法の試算結果
- 新手法は、現行手法による必要量を上限に設定することで、安定供給を維持しつつ必要量の低減を促進する。
- 中部エリアでの試算結果では、年間約22%、約878GWの低減効果が見込まれる。
5. 課題と今後の展望
- 現行の試算は中部エリアに限られているため、全体に展開するためにはさらなる検討が必要である。
- 今後は、一般送配電事業者と連携し、実運用に基づいたデータを活用した検証及び検討を進める方針である。
6. まとめ
- NEDO事業における新技術を活用し、現行の信頼度階級予測と組み合わせた三次②の必要量算定に関する新手法を提案した。
- 今後、安定供給を維持しつつ三次②の必要量低減を進めていくことが期待される。