本資料は、経済産業省が平成30年5月15日に提出した「ガス小売市場における競争状況について」という報告書である。これは電力・ガス取引監視等委員会の資料として位置付けられている。
日本のガス供給は以下の三種類に分類される。
| ガス種別 | 需要家件数 | ガス販売量 |
|---|---|---|
| 都市ガス | 約2,635万件 | 363億m³/年 |
| 簡易ガス | 約117万件 | 1.5億m³/年 |
| LPガス | 約2,450万件 | 68億m³/年 |
市場規模の拡大: 自由化により約2.2兆円の市場が開放され、全体で約5兆円のガス市場においてコスト低廉化と利便性の向上が期待されている。
自由化された契約数(平成27年度)
| 事業者 | 市場規模(億円) | 一般家庭部門 | 商店・事業所 |
|---|---|---|---|
| 東京ガス | 7,691 | 938 | 47 |
| 大阪ガス | 5,293 | 594 | 25 |
| 東邦ガス | 1,739 | 201 | 6 |
| その他 | 7,318 | 781 | 43 |
| 合計 | 22,041 | 2,514 | 122 |
自由化以降、経済産業省では56社が登録され、その中で19社が家庭へ供給することを計画している。
スイッチング手続きについては標準化が不十分であり、業務コストの増加が懸念されている。ガスシステム改革小委員会では、スイッチング業務フローや情報検索機能の標準化を目指している。
LNG基地は、ガス製造事業者が第三者利用に対して条件を設定することが求められる。料金については「同一条件同一料金」の原則が適用される。
経過措置料金規制が解除された事業者について、指定旧供給区域の競争状況を確認するため、報告が求められる。
| 所管 | 事業者 | 指定解除基準 |
|---|---|---|
| 本省 | 東京ガス東京地区等 | 満たさない |
| 東北 | 仙南ガス | 満たす |
| 関東 | 京葉ガス | 満たさない |
ガス小売市場の自由化は競争状況の改善が期待される一方、スイッチング手続きや新規参入者の負担軽減が課題である。今後、標準化が進展することで市場が活発化することが求められる。
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