本資料は、経済産業省が作成した「第7回 競争的な・電力ガス市場研究会」の記録であり、特に垂直統合が市場に与える影響の評価に関する内容を含んでいる。資料は平成30年5月15日に作成され、電力・ガス取引監視委員会が関与している。
CMA(Competition & Markets Authority)による垂直統合に関する調査は、以下の主要なステップで進行した。
2013年11月:
2014年6月:
2016年6月:
2016年8月:
垂直統合の定義: CMAによると、垂直統合型企業は発電と小売を共通の所有の下に持つ企業である。
CMAの調査結果は、以下の結論に集約される。
CMAは、以下の項目について詳細に検証を行った。
| 損失 | 検証内容 | 調査結果 |
|---|---|---|
| 流動性への悪影響 | 垂直統合型事業者が流動性を低下させる可能性 | 垂直統合は一般に流動性を低下させるが、影響は見られなかった |
| 市場開鎖性 | 上流下流市場の支配による競争阻害可能性 | 発電部門による小売部門への影響の実行は困難となっている |
| 財務透明性 | 財務情報の透明性欠如が競争阻害要因となるか | 財務透明性の欠如が競争に影響を及ぼす可能性あり |
| 価格ヘッジ効果 | 市場価格の変動に対するヘッジ効果の有無 | Big 6の発電所保有割合が低く、ヘッジ効果は乏しい |
| その他の効果 | 垂直統合型事業者の資金調達面でのメリット | 財務健全性の向上は見られるが、独立事業者にも同様のメリットがある場合あり |
CMAは、英国特有の市場条件を考慮して評価を行った。以下の要因が特に評価された。
| 評価ポイント | 内容 |
|---|---|
| 卸市場活性化策 | Big 6によるヘッジ商品の提供義務化 |
| 市場動性の高さ | 英国卸電力市場の高い流動性 |
| 垂直統合型企業形態の変化 | 一部企業が垂直統合を解消する動きが見られる |
| 容量市場の存在 | 独立発電事業者のバランスシート改善に寄与 |
近年、Big 6を中心として垂直統合型企業からの離脱の具体例が見られる。以下に主な事例を示す。
E.ON:
RWE:
Centrica:
SSE:
以上のように、調査および市場動向に基づき、垂直統合に関する競争評価が行われ、今後の市場改善策が検討されている。
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