資料の目的・背景
本資料は、日本卸電力取引所(JEPX)の構造や電力市場の変遷について紹介し、電力の取引の仕組みとその歴史を解説することを目的としている。
日本卸電力取引所の概要
概要
- **一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX)**は、電力市場の取引を行うためのプラットフォームである。
- JEPXは、1995年から始まった日本の電力自由化に伴い設立された。
電力市場の構造
電力市場は以下のセクターから構成されている:
- 相対契約
- 卸売市場
- 取引所(JEPX)
- 発電分野
- 送変電・配電分野
- 需要分野
電力市場の種類
マーケットの体系
主要な市場の種類は以下の通りである。
- デリバティブ市場(Derivative Market)
- ディアヘッド市場(Day-Ahead Market)
- イントラデイ市場(Intraday Market)
- バランシング市場(Balancing Market)
各市場の特徴
- 中長期(年/月): 需給予測と発電計画の最適化
- 短期(前日): 需給マッチング
- 超短期(数時間前): 安定供給を目的とした調整
日本の電力自由化の沿革
歴史的な流れ
- 1995年: 独立系発電事業者(IPP)の参入が可能に。
- 2000年: 大口の小売自由化。
- 2003年: JEPX設立。
- 2005年: JEPXで取引開始(スポット取引・先渡取引)。
- 2016年: 電力市場の全面自由化。
主な年表
| 年 | 出来事 |
|---|
| 1995 | 発電自由化の開始 |
| 2003 | JEPXの設立 |
| 2005 | JEPXでの取引開始 |
| 2016 | 全面自由化 |
スポット市場の特徴
概要
スポット市場は、翌日の24時間分を取引するための市場である。取引は30分単位で行われ、入札はブラインドオークション方式で実施される。
入札スケジュール
- 入札締切: 受渡日前日の10:00
- 約定結果発表: 10:10頃
約定量のデータ
月別スポット取引約定量
| 年度 | 約定量 (億kWh) |
|---|
| 2005年度 | 938.3 |
| 2010年度 | 5501.2 |
| 2016年度 | 22961.9 |
| 2017年度(~10月) | 26011.9 |
時間前市場について
概要
時間前市場では、受渡の1時間前まで取引が可能である。特突発的な需給調整を目的として利用される市場でもある。
入札の特徴
- 入札可能な単位: 0.1MWから
- 商取引の状況に応じて、需給の変化に対応可能。
課題と展望
現在の課題
- 卸取引市場の整備と競争環境の充実が求められている。
- 発電、小売、送電の各環境において、透明性の確保と効率化が課題である。
以上のように、電力市場に関する内容は多岐にわたるが、全体としては自由化を進めつつ、効率化と安定供給を実現するための取り組みが行われている。