需給調整市場における機器個別計測の課題整理
本資料は、需給調整市場における機器個別計測に関する課題を整理することを目的としている。主要な焦点は、特別高圧の機器点電圧及び1,000kW以上の機器点容量に関する参入要件である。
はじめに
- 前回の第57回本小委員会(2025年9月26日)において、機器個別計測と低圧リソースの導入についての整理が行われた。
- 今回は、分散型電力システムに関する第13回検討会(2025年9月8日)の内容を受けて、2026年度に向けた課題整理を実施する必要がある。
2026年度需給調整市場への参入要件
参入要件まとめ
- 低圧受電点計測: 2026年度から全商品においてリスト・パターンで市場参入が可能。
- 機器個別計測:
- 低圧機器点については全商品でリスト・パターンからの市場参入が可能。
- 高圧リソースは2027年度から適用予定。
機器個別計測導入のスケジュール
| 項目 | 2025年度 | 2026年度 | 2027年度 |
|---|
| 次世代スマメ設置(低圧) | 進行中 | 順次設置 | 実施予定 |
| 機器個別計測(低圧) | 取引規程改定作業 | 取引開始 | |
| 機器個別計測(高圧) | 課題検討 | 取引規程改定作業 | 取引開始 |
| 機器個別計測(特高) | 課題対応のガイドライン改定 | 託送システム改修 | |
機器点電圧「特高」に関する課題
特高の市場参入課題
- 現行の運用ガイドラインによると、特高は国による整理が必要である。
- 特別高圧の機器点電圧を追加する場合、改修が必要なエリアが存在する。
- 導入可能時期は、次世代スマメの設置が2026年度後半に進むことから、システム改修が完了する2027年度以降が予想される。
機器点電圧対象の関係性
| 受電点電圧階級 | 機器点電圧 |
|---|
| 低圧 | 機器点低圧 |
| 高圧 | 機器点高圧 |
| 特高 | 機器点特高 |
特高に関する準備項目
- アセスメントⅡにおける妥当性確認のための計量データを整備する必要がある。
- 次世代スマメの設置が必要とされ、導入は早くて2027年度以降が見込まれる。
- 託送システムの改修が必須である。
機器点容量1,000kW以上の課題
市場参入に関するポイント
- 発電リソースが1,000kW以上の場合、リソース単体での入札が必要であり、自家発等の余力を活用したネガポジ型リソースは各リスト・パターンにより入札可能である。
- 1,000kW以上の発電リソースの市場参入に際しては、入札単位や通信設備の接続方法の整理が求められる。
入札単位の方法
| 入札単位設定 | 新設する方法 | リスト・パターンを活用する方法 |
|---|
| 改修が必要なシステム | MMS等の大幅な改修が必要 | システム改修が比較的簡易 |
| システム改修費用 | 高額見込み | 数千万円から十数億円の範囲 |
| システム改修期間 | 長期間(6-24ヶ月見込み) | 短期間(6-36ヶ月見込み) |
まとめ
- 2026年度からの需給調整市場参入に向けた課題として、機器点電圧「特高」や機器点容量1,000kW以上の条件が整理されている。
- 特に機器点の特高に関しては、国及び送配電事業者との連携を強化する必要があり、導入に向けた準備を整えることが求められる。