この回のダイジェスト
第101回では、系統事故時の再エネ脱落、調整力市場、周波数品質、予備率、2025年度需給見通しを報告・審議した。
この回で示されたこと
- 2050年の東北東京エリア試算では、電源線ルート事故で電源1,283万kW(需要比21%)が停止し、負荷制限1,113万kW(18%)を伴うものの系統を維持できる結果となった。停止を緩和する対策の要否・内容は未決定である。資料1
- 事故時の停止拡大を抑える検討案として、同期電源の運転台数増加・同期調相機による短絡容量維持と、インバータ電源の運転継続要件の整備が示された。年内を目途に北海道・中西6エリアを評価し、その後に対策を整理する予定である。資料1
- 需給調整市場では、二次②・三次①の前日追加調達停止、三次②募集量の圧縮・効率的調達、中部エリアの揚水随意契約を実施中と報告された。これらは暫定措置であり、応札の回復状況を見て終了を検討する。資料2
- 2026年度の週間商品前日取引化に向け、一次の供出可能量を「0.2Hz低下時に10秒以内」から「0.6Hz低下時に供出できる量」へ見直す方向が決まった。揚水の代替ΔkW確保や複数ユニット持ち下げ供出のアセスメント緩和は、対象・条件などを継続検討する。資料2
- 中西エリアでは±0.1Hz以内の滞在率が2020年度以降低下し、2023年度から再び低下した。短期的には非調整電源の割合が高い断面でもGF・LFCを中心に調整力を確保し、既存の運用対策を実施する方針である。資料3
- 2024年度の広域予備率分析では、準備通知後の供給力変化に明確な影響は確認されず、提供通知後は発電計画が増加方向に変わる割合が3エリア平均67%であった。算定、揚水余力、市場シグナル、追加対策の順位を課題とし、冬季向け短期対策を整理する方針が示された。資料4
- 2025年度の需給見通しでは、東京エリアの年間EUEが0.042 kWh/kW・年となり、目標0.033を超過した。供給信頼度が低い10・11月について、補修計画を他月へ再計画するなど発電事業者への補修調整を行う方針である。資料5
前回からの変化
- 広域予備率の検証が進み、準備・提供通知後の行動実績、追加供給力対策の発動実績、算定・揚水余力など4課題の対応時期が示された。課題全体の対策は未決定である。資料4
この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
この回の資料と要約
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「再エネ主力電源化」に向けた技術的課題及びその対応策の検討状況について:~系統事故時の電圧・周波数の急峻な変動への対応~(報告)
- 2050年想定の東北東京エリアでは、電源線ルート事故で電源停止1,283万kW、負荷制限1,113万kWを見込む一方、試算上は系統を維持できた。 - 再エネ拡大と同期電源減少で事故時の電圧変動が大きくなり、インバータ電源の停止が周波数低下や連鎖脱落につながる可能性がある。 - 短絡容量の維持と、インバータ電源の事故時運転継続要件の整備が対応策候補だが、具体策は未決定である。 - 北海道・中西6エリアを年内目途に評価し、その結果を踏まえて必要な対策を整理する予定である。
- 2
需給調整市場検討小委員会における検討状況について(2024年度 上期報告)
- 2024年4月の全商品取引開始後、全商品で応札不足が発生し、一次の不足率は約80%、二次①は約70%である一方、二次②は直近約10%まで改善した。地域差が大きく、東京・中部では不足が続く。 - 前日追加調達の停止、三次②募集量の圧縮と効率的調達、中部の揚水随意契約による募集量控除を実施中であり、競争が回復すれば終了を検討する暫定策である。 - 2026年度の前日取引化に応札余力・価格適正化の効果を見込むが、起動費リスクや複数ユニット供出リスクは残り、精算・アセスメント緩和・制度的措置を検討中である。 - 下期は応札不足対策を継続しつつ、2026年度の前日取引化、2025年度以降の必要量・揚水・緊急時調整力、将来の広域調達や系統課題を議論する。
- 3
中西エリアの周波数品質状況について
- 中西エリアは年間で±0.2Hz以内を維持し、2022年度の±0.1Hz滞在率は98.46%で目標95%を上回ったが、2023年度から再び低下し、軽負荷期・春季に悪化が目立つ。 - 低下には、火力など調整電源の減少による調整力の容量・速度低下と、太陽光出力や連系線・FC潮流の変動拡大が関連すると想定されている。 - 2024年4月7日には780MWのFC段差を含む調整の速度差により、周波数が一時59.769Hzまで低下したと推測されている。 - 短期はGF・LFC確保など既存対策を確実に行い、広域機関・電中研と調整力や変動要因の評価・低減策を検討する方針である。
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2024年度の広域予備率の状況に基づく需給運用の課題整理について
- 2024年度の広域予備率低下は、調整力の調達不足、BG・TSOの需要想定差、東京を中心とした揚水余力の限定などが要因と分析された。これは分析結果であり、対策全体は未決定である。 - 通知後、発電計画の増加や不足インバランスの低減は見られたが、小売の不足解消は限定的で、準備通知による供給力への明確な影響も確認されなかった。 - 検討課題は予備率算定、揚水余力活用、市場シグナル、追加供給力対策の実施順位の4点である。課題①・②・④は冬季向け短期対策を整理し、③を含む中長期策は実績を踏まえて検討する方針である。 - 発動指令電源の発動増加を受け、判断基準は8%未満から5%未満へ変更された。
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2025年度の需給見通しについて(報告)
- 2025年度の最新データによる評価では、東京エリアの年間EUEが目標0.033を超える0.042 kWh/kW・年となり、10・11月に補修調整を行う方針である。 - H3需要に対する予備率は全エリア・全月で10%以上の見通しである一方、これは年間EUEの目標超過が解消したことを意味しない。 - 追加オークションは北海道・東京・九州で約133万kWを調達したが、最新評価との差は、オークション時点で未反映の供給力等を更新したことが主因である。 - 供給計画案(2月中旬)や需要想定(1月中旬)の更新に合わせて再評価し、需給状況を注視する予定である。
要約は AI が作成したものです。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
調整力及び需給バランス評価等に関する委員会
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