policy scope

資源エネルギー庁 ・ 脱炭素燃料政策小委員会

第21回 脱炭素燃料政策小委員会

公開資料 9 件会議体の公式ページ

この回のダイジェスト

SAFの投資・制度設計を進め、バイオ燃料や証書制度の具体案も示された。資料1資料2資料5

この回で示されたこと

  • オフロード機器向けのB5超燃料は、B20に一本化して業界規格を策定し、将来のJIS化を目指す方向が共有された。燃料・エンジン試験を経て要件を確定する案である。資料1
  • 国産SAFの国内5プロジェクトはFEED中で、遅くとも2026年末頃までのFIDが必要とされた。2030~2034年度の供給目標案は、2019年度の国内ジェット燃料のGHG排出量の50%相当以上であり、達成量の繰越し・前借り等の柔軟措置も案として示された。資料2
  • バイオエタノールのLCGHG既定値案として、ブラジル産トウモロコシはバイオマス燃料利用28.15、天然ガス利用40.40、タイ産サトウキビは28.26、キャッサバはバイオマス燃料利用29.90・天然ガス利用59.25 g-CO₂eq/MJが示された。告示改正は今春をめどとする予定である。資料3
  • 2026年度のクリーン燃料証書制度の具体化・詳細設計では、e-ガソリン、SAF、HVO、合成メタン・バイオガスを対象とし、HVOの少量サンプル実証を先行する方針である。バイオエタノール・ETBE、FAMEの証書化検討は2027年度以降に見送る案である。資料5
  • 水素社会推進法の拠点整備支援では、2026年3月27日付で苫小牧などと碧南などの2案件を認定した。価格差支援は2026年3月までに6件が認定され、長期脱炭素電源オークション案件では、助成金を希望しない計画認定を予備審査に活用することが決まった。資料6
  • 自工会は2020年代に軽油系CNFを100%使用できる車両の販売を目指す方針を示し、軽油系次世代燃料TFの設置を提案した。また、SAF利用者負担では、空港主体の料金制度や政府主体の利用者転嫁制度が検討対象として示されたが、負担方式は未決定である。資料8資料9

前回からの変化

  • SAF供給目標について、前回の2030年に本邦エアラインの燃料使用量の10%をSAFに置き換える目標に加え、今回は2030~2034年度に2019年度の国内ジェット燃料のGHG排出量の50%相当以上を供給する目標量案と、繰越し・前借り等の柔軟措置案が示された。資料2
  • 前回は2026年度の実証開始に向けた準備段階だったクリーン燃料証書制度について、今回は対象を4燃料に絞った2026年度の設計方針と、HVOを最初の実証対象とする進め方が示された。バイオエタノール・ETBE、FAMEの検討は2027年度以降とする案である。資料5
  • SAFの利用者負担は、前回の負担者や環境価値移転などの論点整理から、今回は導入初期の空港主体の料金制度、政府主体の利用者転嫁制度の調査・検討へと具体化した。一律性・公平性と情報開示による透明性が論点であり、方式は未決定である。資料9
  • 次世代燃料の導入拡大策について、前回の供給支援・需要創出等の論点に加え、今回は商用化が進むバイオ燃料の海外上流・中流権益確保への支援強化と、輸出規制や制度変更などのカントリーリスクが示された。資料4

今後の予定・残った論点

  • SAFの民間事業者間で売買交渉を進め、遅くとも2026年末頃までのFIDにつなげる。供給目標量案の法制化作業も進める予定である。資料2
  • SAF利用者負担制度について、有識者検討会等で利用者負担の仕組みを検討し、供給目標量案の見直し後の制度開始までの導入を目指す。資料2資料9
  • B20は2026年度以降に燃料試験・エンジン側試験計画を検討し、2027年度に排ガス試験や民間規格策定を予定する。市場導入とJIS策定は2028~2030年度の予定である。資料1
  • クリーン燃料証書制度は、HVOの実証で証書発行・移転・償却、認証フロー、二重計上防止などを検証する。バイオエタノールの既定値告示改正も今春をめどに予定されている。資料3資料5

この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。

この回の資料と要約

  1. 1

    バイオディーゼル普及促進に向けた取組について

    - 2026年3月の軽油JIS改正でHVO/RDの混合が明文化され、現行解説では5%程度以下が適量とされた。5%超への拡大は未確定で、国は民間の見直しを支援する予定である。 - オフロード用FAME燃料はB20に一本化した業界規格を先行策定し、将来のJIS化を目指す方向が共有された。規格要件やメーカー保証は試験・検討段階である。 - 公道用FAMEのB7化に向けた調査を2026年度に開始予定。HVO/RDの地方税法上の流通制約と、混合燃料の課税方法は関係省庁間で協議中である。 - B20規格は2026年度以降に試験・要件検討、2027年度に民間規格策定を予定し、市場導入とJIS策定は2028~2030年度の予定である。

  2. 2

    持続可能な航空燃料(SAF)に関する取組の現状

    - 2030年の国産SAF大規模供給には遅くとも2026年末頃のFIDが必要であり、売買契約の見通し、国際競争力ある価格、支援期限が投資判断を左右する。 - 導入促進の基本方針は、供給義務などの規制、設備・原料支援、需要創出と費用負担の仕組みを組み合わせる検討案であり、小規模から段階的に進める考えである。 - 2024年度合意の供給目標量案は、2030~2034年度に2019年度の国内ジェット燃料GHG排出量の50%相当以上を供給する内容で、対象事業者や配分、柔軟措置も定める案である。 - 2026年に供給目標の法制化と利用側制度の詳細検討を進め、制度開始に向けた議論を行う予定である。

  3. 3

    バイオエタノール調達先拡大に向けた委託調査結果について

    - 調達先拡大に向け、ブラジル産トウモロコシとタイ産サトウキビ・キャッサバのLCGHG既定値案を算定した。告示改正は予定段階である。 - 土地利用変化以外の案は、ブラジル産トウモロコシが燃料別に28.15〜40.40、タイ産サトウキビが28.26、タイ産キャッサバが燃料別に29.90〜59.25 g-CO₂eq/MJである。 - ブラジル産トウモロコシはRenovaCalc、タイ産はGREET2024で算定し、事業者データを既存値や文献値と照合した。 - 各案は直接的土地利用変化がある場合に利用不可とする。ブラジル産トウモロコシ案は大豆の裏作であることの確認も条件とする。

  4. 4

    次世代液体燃料政策について

    - SAFを石油製品脱炭素化の試金石とし、国産生産能力・大規模プラント運営能力の獲得から海外展開や合成燃料技術確立につなげる構想である。具体的な工程・期限は示されていない。 - 合成燃料は研究開発、バイオ燃料は商用化・海外上中流権益の確保を支援の重点とする。グローバルサウス補助金はFS・実証向けで、商業化資金は別途必要である。 - 2034年までに世界のバイオエタノール消費は約235億L、バイオディーゼルは約160億L増える見通しだが、原料価格の変動は大きい。 - 製造事業への出資は安定調達と交渉力向上に資するとされる一方、各国の輸出規制や制度変更などのカントリーリスクがあり、海外企業も原料確保を進めている。

  5. 5

    クリーン燃料証書の検討状況及び今後の方向性について

    - 2026年度はe-ガソリン、SAF、HVO、合成メタン・バイオガスを対象に証書制度を具体化し、SAFは実証結果を踏まえた制度設計、その他は少量サンプル実証を進める方針である。まずHVOの実証に着手する。 - バイオエタノール・ETBEとFAMEの証書化検討は2027年度以降に見送る方針であり、実証結果や関連制度の検討状況を踏まえて対応する。 - 制度案では、発行ポイントまでマスバランス管理を行い、その後の環境価値移転にブックアンドクレームを認める。発行ポイントや二重計上防止、認証・レジストリ運営は実証で検証する。 - CI値やScope 3の扱い、国際基準との整合、証書の適切な表示・利用方法は未確定であり、実証と国際動向を踏まえて検討する。

  6. 6

    水素社会推進法の計画認定の進捗について

    - 拠点整備支援は2025年6月末までに12件の申請があり、2026年3月27日に苫小牧・碧南などの2案件が認定された。両案件は価格差支援の事業計画も認定済みである。 - 価格差支援は27件の申請中、2026年3月までに6件を認定し、発電・鉄鋼・化学・食品・ガラスなどで水素・アンモニアの利用を進める。 - 長期脱炭素電源オークションでは、助成金を希望しない計画認定を事前審査に使い、適合を入札要件とする手続が決定した。落札後に本審査・認定を行う。 - 今後の拠点整備支援申請には予備審査に類似する要件を追加する方針であり、現行枠組みは2030年度までのファーストサプライチェーン構築に注力する。

  7. 7

    バイオディーゼル燃料を巡る最近の動向

    - BDF協議会のB100向け品質ガイドラインは2024年3月に6回目の改正を行い、27項目の規格と分析・技術支援を運用している。 - 2024年のFAME製造量は11,704kL、製造コスト推定標準値は222円/Lであり、製造量は2015年のピーク未満、コストは上昇傾向にある。 - 2024年度の利用構成はB5が50%、B100が46%、中間濃度が4%で、B5では建設現場用途の比率が前年8%から29%へ増えた。 - 国産廃食用油のSAF向け供給を背景に、2025年のFAME製造量は減少する見込みとされるが、資料時点の予測である。

  8. 8

    軽油系カーボンニュートラル燃料(CNF)に関する自工会の基本スタンス

    - 自工会は、既存車両・インフラも活用できる軽油系CNFを電動化と並ぶ選択肢とし、2020年代にCNF 100%対応車の販売を目指す方針である。 - 商用大型車でCNFを重要な選択肢と位置づける一方、コスト・品質・供給性が普及課題であり、低濃度混合からの段階導入も含めた現実的な進め方を検討する。 - 燃料供給側には供給拡大、政府には啓発・価格差やインフラへの支援・法整備とアクションプラン具体化、ユーザーには理解促進と活用を要望する。 - 産官の推進体制を求め、官民協議会の下に軽油系次世代燃料TF(仮称)を設ける案を示す。

  9. 9

    脱炭素燃料の社会実装に向けて

    - SAF導入では規制と支援を一体で講じる基本方針がまとまり、利用者負担の具体策の議論が始まった。負担方式は未決定で、導入初期の空港主体の料金制度や政府主体の転嫁制度が検討対象である。 - 制度設計では、利用者全般への一律性・公平性と、情報開示による透明性の確保が論点である。 - 航空燃料需要の増加と従来型燃料の減産見込みを踏まえ、協会はSAFを含む供給総量確保と、2035年以降を見据えた全輸送モードの長期戦略策定を要望している。 - 元売り各社のSAFプラント最終投資決定期限は2026年内、法に基づくSAF供給目標量の設定対象は2030~2034年度である。

要約は AI が作成したものです。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。

脱炭素燃料政策小委員会

ほかの開催回と資料を、開催日の順に確認できます。

開催回の一覧へ