この回のダイジェスト
第42回は、ガス導管の業務委託例外と新インバランス料金の設計・開始延期案などを提示した。
この回で示されたこと
- 法的分離後の特別一般ガス導管事業者によるグループ内委託・受託について、情報管理、競争上の裁量、公募の合理性を基準に例外を設ける省令案を示した。非常時の一時委託なども候補だが、例外は未確定である。資料1
- 2021年度以降のインバランス料金では、電源Ⅰ’のkWh価格を通常料金カーブに算入し、緊急確保した自家発の逆潮は当面、価格を直接反映せず補正料金カーブで扱う案を示した。節電要請・計画停電時の料金反映は継続検討とする。資料2
- スポット市場と時間前市場は需給ひっ迫時も原則開場し、ブラックアウト発生からネットワーク機能復旧まで市場を一旦停止する案を示した。復旧期間のインバランス料金などは未決である。資料2
- インバランス料金の新制度について、一般送配電事業者の中央算定システムを整備し、2022年4月の自動算定・公表と精算開始を目指す案を示した。2021年度は広域予備率を手計算で暫定公表する運用が例示された。資料2資料4資料3
- 2024年度向けブラックスタート機能公募では、復旧起点となる発電所までの必要設備を対象とし、容量市場対価を控除し、期待利潤を差し引いた入札価格を基本とする案を示した。公募日程は2020年1〜6月を想定する。資料5
- 発電側基本料金は、発電場所ごとの最大受電電力を基礎に課金し、契約超過分には単価の1.5倍の超過金を課す案などを示した。簡易試算では発電側原価約5,333億円、単価約150円/kW・月が目安である。資料6
前回からの変化
- ガス導管の行為規制は、前回の広告・共同営業、社名・商標、特殊関係者等の論点から、今回、グループ内業務委託・受託を例外化する条件の検討へ進んだ。資料1
- インバランス料金では、前回の補正料金算定インデックス案に加え、電源Ⅰ’価格を通常カーブに算入する案、自家発逆潮を補正カーブで扱う案、節電要請・計画停電時の扱いが示された。資料2
- インバランス料金制度の開始について、前回は2021年度以降の制度設計を検討中であったが、今回はシステム開発の困難を理由に2021年4月から2022年4月へ1年延期する会合意見案が示された。資源エネルギー庁での検討が残る。資料2資料4資料3
- 発電側基本料金は、前回の課金対象や契約条件を優先して設計する段階から、最大受電電力、超過金、同一地点の需要との按分、契約・支払条件、費用規模の具体案を提示する段階へ進んだ。資料6
この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
この回の資料と要約
- 1
ガス導管事業者の法的分離に伴う 行為規制の検討について
- 2022年4月の法的分離後、特別一般ガス導管事業者とグループ内小売・製造事業者間の業務委託・受託は原則禁止であり、本資料は競争阻害のおそれがない場合の省令例外案を示した段階である。 - 導管情報の利用、受託者の裁量による競争条件への影響、合理的理由のない非公募・選択的受託につながる業務は、例外にしない考え方である。 - 非常時の一時的な委託・受託などは例外候補であり、最終保障供給業務の非公募委託も非常時に限る案である。 - 対象事業者には、法的分離に先立って独立した企画・人事部門などを整備する提案が示されたが、例外案・準備提案とも資料時点では未確定である。
- 2
2021年度以降のインバランス料金の詳細設計等について:第42回 制度設計専門会合 事務局提出資料
- 電源Ⅰ’のkWh価格を通常のインバランス料金カーブに算入する案である。緊急確保した自家発は当面、価格を直接反映せず、稼働分を上げ余力に含めない補正料金で代替する案である。 - 節電要請・計画停電のコストを料金に反映するかは未決であり、今後検討する。需給ひっ迫時も卸市場は原則開場を続ける案である。 - ブラックアウト発生からネットワーク機能の復旧までは市場を一旦停止し、インバランス料金に特別ルールを設ける案であり、具体策は未決である。 - システム開発が2021年4月の開始に間に合うのは極めて困難とされ、2022年4月への1年延期を会合意見として資源エネルギー庁で検討する案である。
- 3
一般送配電事業者のシステムの改修規模
- 一般送配電事業者10社は、通常料金と需給ひっ迫時補正料金を算定・公表する中央算定システムを新設し、関連する既設システムも改修する計画である。 - 通常料金は15分単位の調整力価格等から30分単位で算定し、指令・分断状況に応じた複雑な処理や卸市場価格による補正を行う。一部の細部や系統余剰・不足の判断方法は未決定である。 - 需給ひっ迫時料金では、供給力や需要を30分ごとに算定・連携する複数システムの改修が必要で、制度は資料作成時点で未確定である。 - 2021年4月運用開始は極めて困難とされ、十分な試験期間を含む3か年程度の開発期間が目途として示されたが、日程は確定していない。
- 4
[新たなインバランス料金制度に向けたシステム対応について]
- 通常料金と需給ひっ迫時補正料金を一体算定する中央算定システムを構築する構想である。 - 開発・運用準備のため、2021年4月の自動算定・公表と新制度精算は困難であり、2022年4月開始を目指す提案である。 - 2021年度は広域予備率を手計算で暫定公表し、エリア予備率との並走・監視を行う案が示された。 - 補正料金算定インデックスの算定方法や2021年度以降の工程・暫定運用の詳細は、今後の検討事項である。
- 5
2020年度に実施する2024年度向けブラックスタート機能公募について
- 2020年度実施の2024年度向けブラックスタート機能公募では、機能発揮に必要な設備を対象とする案である。なお、技術検討済みであることを応札条件とする。 - 容量市場から受ける対価相当額を公募支払額から控除し、控除上限は入札額、原則辞退不可とする案である。 - 入札価格は固定費相当額から他市場で得る期待利潤を差し引くことを基本とし、価格の適切性を監視する案である。 - 必要量は見直し検討の間、現状維持とし、沖縄は従来どおり翌年度分を調達する。各措置は本資料では事務局提案である。
- 6
発電側基本料金の詳細設計について②
- 発電側基本料金は、送配電関連の上位系統固定費を発電側・需要側の課金対象kWで按分する制度として、2023年度導入を目指して詳細設計中である。 - 課金対象の逆潮kWには協議で定める最大受電電力を用い、需要側順潮分を控除する案である。同一地点で10kW未満の逆潮は当分の間対象外とする。 - 契約の始期・料金適用開始、支払期日、不使用月の半額扱いなどを提示した一方、契約期間や出力抑制時の割引は未決で、次回以降検討する。 - 簡易試算では発電側負担は託送料金原価の約1割、料金単価は約150円/kW・月が目安だが、実際の水準は事業者ごとに異なり得る。
要約は AI が作成したものです。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
制度設計専門会合
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