この回のダイジェスト
第3回は、長期需給シナリオ策定の方向性案と、既設電源維持・投資予見性の課題が示された。
この回で示されたこと
- 大阪ガスは、2026~2040年に稼働50年となる火力が累計3,100万kW(年平均210万kW)に達すると推計し、調整電源の開発に向けて長期脱炭素オークション募集枠の見直し、蓄電池支援、需要抑制型DRの掘り起こしなどを提案した。いずれも要望・検討事項である。資料1
- J-POWERは、既設火力・水力・揚水の維持や更新、既設連系線容量の維持が安定供給の基盤になると説明した。佐久間発電所の大規模更新工事は2020年代後半を予定し、送電設備更新と発電設備投資の調整も今後の検討課題として挙げた。資料2
- JERAは、需給シミュレーションで需要・供給の前提条件を絞り、kW・ΔkW・kWhの確保を実運用に即して検証するよう求めた。火力の廃止が新設を上回る見込み、調整機能あり電源の容量市場約定割合が2024年度76.4%から2026年度66.1%に低下する見通し、LNG調達の不確実性を検証課題として示した。資料3
- 広域機関で2040年・2050年を目途とする全国シナリオを検討する方向性案が示された。需要・供給双方の複数の将来像を扱い、需要と供給のギャップを把握して必要な電源量等を示す。原則5年ごとの見直しを想定し、結果は広域機関ホームページで公表する案である。資料4
- シナリオは政府目標と直接結び付けず、長期脱炭素電源オークションや事業者の計画的な電源開発の参考情報として共有する案である。当面は必要なkW・kWhバランスを検討し、調整力や電力価格・燃料調達、系統制約等は継続課題として整理する。資料4
前回からの変化
この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
この回の資料と要約
- 1
大阪ガスの電力事業:新電力としての活動を通じて
- 大阪ガスの電力事業は約300万kW規模で、顧客には安定供給・安定価格に加え、大口を中心に再エネ電力の需要がある。 - 再エネ単独では供給量・価格を安定させられず調整力が必要だが、蓄電池は当面供給力が限られ、DRも規模の積み上げに時間を要する。 - 火力の退役は今後まとまって進み、稼働50年となる容量は2026〜2040年に累計3,100万kWとの推計である。大型電源の開発には7〜8年を要する。 - 大阪ガスは、オークション枠の見直し、蓄電池支援、需要抑制型DRの募集時期検討などを提案しているが、いずれも決定事項ではない。
- 2
既設電源等維持の重要性について:~カーボンニュートラルと安定供給の両立~
- J-POWERは、カーボンニュートラルと安定供給の両立には、既設電源の維持・拡大と、それを支える既設送電設備の更新が基盤になると整理している。具体的な制度変更の決定ではなく、事業者からの課題提示である。 - 電力システム改革後、長期契約や市場収入の見通しが立ちにくく、電源投資の回収予見性が低下したとして、長期脱炭素電源オークションなど国の支援に期待を示す。 - 火力は脱炭素圧力で供給力・調整力の低下が懸念され、水力は老朽更新・堆砂・山間地の人材確保、揚水は経済性と適切な対価が課題である。 - 送電線更新時の運用制限が電源の稼働やリプレースに影響し得るため、送電設備の工事計画と発電投資の同調、および発電・送配電間の公平で透明な調整を求めている。
- 3
本勉強会への期待と結果の活用について
- JERAは、安定供給と社会コストを織り込んだ2050年カーボンニュートラルへの道筋を、長期投資の予見性につなげるシミュレーションに期待している。これは事業者からの提案であり、シナリオや対応策の決定ではない。 - 主要前提と相関関係を設定して確度の低いシナリオを絞り、結果の幅を抑えることを求めている。 - 実運用面では、火力廃止超過を踏まえた供給力、再エネ拡大下で8760時間の調整力、LNGスポット調達の量・価格影響を検証すべきとしている。 - 結果の幅が残るため、社会コストを抑えるベースシナリオと、事業者の対応範囲を超える需給・燃料の上振れ下振れへの対処主体を今後検討する必要がある。
- 4
シナリオ策定に向けた方向性(案)
- 電力広域的運営推進機関で、全国を対象とする2040年・2050年の電力需給シナリオを検討する方向性(案)である。 - シナリオは一定の仮定に基づく基礎情報であり、電源開発や長期脱炭素電源オークションの参考とするが、政府目標と直接関係するものではない。 - 需要・供給の複数シナリオを検討し、カーボンニュートラル未達のギャップや、需給ギャップを埋めるために必要な電源量等を示す。 - シナリオは原則5年ごとに見直し、当面はkW・kWhバランスを扱い、結果を広域機関のホームページで公表する。
要約は AI が作成したものです。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
将来の電力需給に関する在り方勉強会
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