発電・小売間の不当な内部補助防止に関する資料説明
資料の概要
経済産業省が提出した本資料では、発電・小売間の不当な内部補助の防止策が検討されており、電力市場における公平な競争環境の確保が目的である。
議論の背景
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経過措置料金専門会合による議論
- 2018年9月以降、「電気の経過措置料金」に関する議論が行われ、2020年4月にその存続が決定。
- 競争圧力の不足および旧一般電気事業者と新電力間の取引条件の公平性が問題視されている。
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不当な内部補助の懸念
- 旧一般電気事業者が発電部門から小売部門に不当に資金を移動させ、競争環境が歪められる可能性が指摘されている。
- 非FIT非化石取引市場でも内部補助の監視が必要とされている。
検討内容
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これまでの議論
- 経過措置料金専門会合の整理および非FIT非化石取引市場に関する議論。
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不当な内部補助の基本的考え方
- 旧一般電気事業者から新電力への公平性確保が必要であり、小売市場における競争の歪曲を防ぐ施策が求められる。
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今後の論点
- 不当な内部補助防止策の実行可能性について論じる必要がある。
不当な内部補助の概念
- 小売市場における競争を歪める不当な内部補助は、特に旧一般電気事業者において問題視されており、競争環境の持続性を脅かす要因となる。
監視と検討
不当な内部補助防止の具体的な方策
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社内外取引の無差別性の確保
- 旧一般電気事業者内での取引価格の透明性向上が必要。
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小売価格の監視
- 小売価格がコストに反映しているかを確認する必要がある。
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非FIT非化石証書の影響監視
- 取引開始後の影響を適切に評価することが求められる。
今後の進め方
- 不当な内部補助の監視には、経済合理性に基づいた価格設定の検証を含めるべきであり、全ての旧一般電気事業者を監視対象とする意見が存在する。
非化石証書の調達方法
課題の背景
- 非化石電源比率が高い小売事業者が目標値を超える非化石価値を保有する場合、他の小売事業者は目標達成手段が限られる。
- 結果として、非化石価値へのアクセス環境が阻害される恐れがある。
提案される解決策
- 小売事業者に対する非化石価値へのアクセス環境を確保するため、以下の二つの方法を検討する。
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グランドファザリング未設定事業者
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グランドファザリング設定事業者
- 基準年の非化石電源比率の範囲内で、グループ内の発電事業者からの取引を認める。
- また、小売電気事業者は範囲を超える非化石証書を市場またはグループ外から調達することを推奨される。
非化石電源比率に関する図表
- 202X年における非化石電源比率に関連したデータが含まれる。
2020年度の目標値の設定
目標値の試算
- 中間とりまとめに基づき、2018年度の達成計画および2019年度の供給計画を用いて試算。
- 2020年度の非化石電源比率想定: 26.1%
- GF総量を考慮した非化石電源比率目標: 31.8%
- 激変緩和量を考慮した場合、GF未設定事業者の目標値は**23.2%**となる。
各小売電気事業者の証書購入量
- 各小売電気事業者の証書購入量は**9.0%**程度と考えられる。
目標値計算式
個社の目標値 = 2020年度の全国平均非化石電源比率想定値 + GF総量 - 各社GF量 - 激変緩和量
今後の検討課題
社内取引価格算定の実効性・信頼性の確保
- 発電・小売一体会社では法的な取引が存在しないため、社内取引価格の算定方法の明確化とその実効性の確保が必要である。
社内外価格差に関する判断基準
- 卸取引価格の差異が生じる理由を整理し、経済合理性に基づく判断基準の整備が求められる。
不当な内部補助の防止
- 監視の具体的な方法および頻度について今後詳細な議論が必要である。
まとめ
この資料は、発電・小売間の不当な内部補助防止に向けた議論の進行状況を反映しており、今後は市場競争の公平性を確保する具体策が必要である。特に、旧一般電気事業者の内部取引の透明性強化と小売価格の監視が重要な課題である。