本資料は、第109回調整力及び需給バランス評価等に関する委員会の議論に基づき、供給信頼度評価の課題整理を目的としている。特に、地内系統の混雑状況を考慮した供給信頼度評価手法の確立が重要な課題である。
本日の議論では、以下の検討事項についての進捗状況を整理し、方向性について話し合った。
| 検討事項 | 現状の取扱い |
|---|---|
| ① 端境期における6月の厳気象対応の考え方 | 2022年の高需要状況を反映したH1需要想定の検討 |
| ② 供給信頼度評価の見直し事項の反映 | 需要実績や連系線の増強等を速やかに反映 |
| ③ 年間EUEにおける固定要因の整理 | 運用容量に基づく供給信頼度評価の実施 |
| ④ 地内系統混雑に関する評価の整理 | 現行ツールでは混雑影響を考慮できていないが、実運用でも顕在化していない |
現行の供給信頼度評価では混雑を考慮していないが、中長期的には考慮した評価が必要とされている。
2029年度の混雑想定に基づいて、ノンファーム型接続が現行条件で参加を制限しない方向で整理されている。
旧来の評価モデルでは、地域間連系線のみを考慮していたため、地内系統混雑の影響を反映していなかった。
EUE算定はエリア単位で模擬しており、実運用の系統混雑を充分に考慮していない。地内系統混雑を考慮した評価手法の整備が急務である。
| 評価対象国 | 評価指標 | 地内系統混雑の考慮の有無 |
|---|---|---|
| 日本 | EUE | 未考慮 |
| アメリカ(PJM) | LOLE | 未考慮 |
| オーストラリア(AEMO) | EUE | 考慮 |
| ヨーロッパ(ENTSO-E) | EUE | 考慮 |
日本における供給信頼度評価手法の確立に向けて、国外の事例を参考にし、具体的なツールの調査・検討を進める方針である。特に、PLEXOSを用いた供給信頼度評価モデルの検討が進められている。
PLEXOSにおいて、地内系統の混雑を考慮する方法は主に2つのモデルに分類できる。
ノード・ブランチモデル:
PTDFモデル:
| モデル | 潮流計算方法 |
|---|---|
| ノード・ブランチモデル | 直接模擬 |
| PTDFモデル | 制約方程式に基づく計算 |
必要予備力算定ツールには2種類の計算モードがある。
指標値計算モード:
収束計算モード:
| 計算モード | 概要 | 入力データ | 出力データ | 用途 |
|---|---|---|---|---|
| 指標値計算モード | EUE算定 | 供給力 | EUE | 供給計画取りまとめ |
| 収束計算モード | 必要供給力算定 | EUE | 供給力 | 容量市場の目標調達量 |
指標値計算の課題として、需要・供給力データの模擬方法が挙げられる。
PLEXOSには収束計算の機能がないが、外部プログラムとの連携で繰り返し計算が可能である。また、収束計算における試算結果が得られており、必要供給力を求める試算が成功した。
収束計算に関連する計算時間は、必要予備力算定ツールに比べて大きく増加しているため、計算時間の削減に向けた検討が引き続き必要とされる。
| 計算条件 | PLEXOS | 参考 必要予備力算定ツール |
|---|---|---|
| 計算時間 | 9時間55分 | 2分32秒 |
PLEXOSを活用した供給信頼度評価モデルの完全移行は不透明であるため、モデルの構築と活用方法の両方を検討する必要がある。
本資料は、地内系統混雑を考慮した供給信頼度評価の必要性と、そのための手法確立に向けた取り組みを報告した。今後も継続的に課題を整理し、適切な評価を行うことが重要である。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「供給信頼度評価の課題整理について ~地内系統混雑を考慮した供給信頼度評価~」(電力広域的運営推進委員会)(https://www.occto.or.jp/iinkai/chousei_jukyu/index.html)をもとに当社作成
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