本資料は、2025年1月24日に予定される第53回需給調整市場検討小委員会及び第69回調整力の細分化および広域調達に関する技術的検討作業会に向け、制度的措置に関する詳細な検討を目的としている。
以下のような経緯がある中で、本資料は今回の議論を進めるものである。
需給調整市場における主要な論点は以下の通りである。
| 論点 | これまでの整理事項 | 小委における論点 | 小委での議論における方向性 |
|---|---|---|---|
| 7-1 応札不足への対応 | アンケートで応札障壁があることが明らかになった | 技術的検討を行い、取引実態等に基づく対応を検討 | 応札行動を促進するための具体案を提示し、今後の検討を進める |
| 7-1-1 揚水発電所の市場活用 | 揚水公募の詳細検討を行った | 契約価格や需給調整市場との関係を考慮 | 課題を深掘り、対応案を提示 |
| 7-1-2 複数ユニット対応 | アセスメント緩和が進んでいることが確認された | 複合商品の応札インセンティブを確保し、迅速な応札を促す | アセスメント緩和の方法を継続的に検討 |
| 7-1-3 制度的措置について | 基本的な考え方を整理した | 制度的措置の対象や求められる具体的行動について再整理 | 規模の大きい論点から順次整理を進める |
主要な対応策については次の表に整理されている。
| 対応策 | 対応所要期間 | 想定される効果 | 懸念点 |
|---|---|---|---|
| A. 調達募集量の見直し | 短 | 調達未達の防止を期待 | 適切な削減水準についての検討が必要 |
| B. 揚水発電の公募調達実施 | 短 | 需給調整市場の募集量を削減可能 | 公募案件の実効性についての精査が必要 |
| C. 余力活用比の価格規律見直し | 中長 | 応札の促進を通じて供出量が増加することを期待 | 調達コスト増加が直接的に影響 |
| D. 一次二次に関する要件見直し | 中長 | 供出のしやすさが向上し、当該商品の供出が増加する可能性 | 実効性の検証が必要 |
| E. 制度的な供出義務化 | 慎重な検討が必要 | 市場供出量の増加が期待できる | 義務化の線引きや確実な収益の確保が課題 |
| F. 三次の上限価格設定 | 中長 | 適切な価格規律に寄与 | 設定価格による事業者の離脱や退出が懸念される |
揚水発電所については、水位合わせを流動性の高いスポット市場で実施することが重要である。現在は水位合わせが20時から24時で行われているが、このタイミングの変更についての検討が求められている。
事業者との相対契約が応札を難しくしており、専ら以下の点が障壁として認識されている。
以下の表には、事業者に非合理的金銭的損失を与えるリスクに対する対応の方向性が示されている。
| No. | 名称 | 概要 | 対応の方向性 |
|---|---|---|---|
| 1 | 起動費の取り漏れリスク | ΔkW価格に起動費を織り込み応札した際、一部のブロックのみ約定した場合に起動費が取り漏れられるリスク | 起動費事後精算案を2025年度受渡分の取引から実施する方向 |
| 2 | 少量約定時のペナルティリスク | 少量約定でアセスメント許容範囲が狭まり不適合となるリスク | アセスメント許容範囲を緩和し、2026年度当初の導入を目指す |
| 3 | 電源トラブル時のペナルティリスク | 想定外の事由により調整力供出が困難となり、代替電源を用意できない場合に1.5倍のペナルティが科されるリスク | 電源トラブル時に限り、アセスメントⅠ不適合時のペナルティ強度を1.0倍に緩和する |
| 4 | 供給力確保が困難となるリスク | 週間の需給調整市場に応札した場合、スポット市場価格が高騰し調達コストが増加するリスク | 基本的な考え方に基づき、対応は不要 |
| 5 | アセスメントⅡの契約不履行ペナルティリスク | 月に2回アセスメント不適合となったリソースに対して入札義務が課されるリスク | 意図的な不適合を除き、月2回不適合があったリソースは制度的措置の対象外とする |
| 6 | 持ち下げ供出に伴い精算が煩雑となるリスク | 持ち下げ供出に伴う事後精算が煩雑となるリスク | ΔkW単価から算出した加重平均単価を全ユニットの入札単価にする入札方法を認める |
今後、制度的措置と誘導的措置の関係性を整理し、具体的な対応策を早急に実施することで、需給調整市場の活性化を図る必要がある。引き続き、国とも連携し、慎重な検討が進められる。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「[制度的措置に関する細部検討について(その3)]」(電力広域的運営推進委員会)(https://www.occto.or.jp/iinkai/chouseiryoku/index.html#jukyuchousei)をもとに当社作成
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