本資料は、「同時市場の在り方等に関する検討会」の進行状況についてまとめたものであり、資源エネルギー庁および電力広域的運営推進機関が2023年8月3日に作成したものである。
検証・仕組みの具体化(目的①)
費用便益分析(目的②)
卸電力市場や需給調整市場において、次の課題が抽出されている:
再生可能エネルギーの導入遅れが2050年のカーボンニュートラル達成に影響を及ぼす懸念がある。
検討スケジュールのイメージは以下の通りである。
| 検討スケジュール イメージ | 2023年度 1Q | 2023年度 2Q | 2023年度 3Q | 2023年度 4Q | 2024年度 1Q | 2024年度 2Q | 2024年度 3Q | 2024年度 4Q |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 同時市場の全体設計の具体化 | ||||||||
| 費用便益分析 | ||||||||
| 小委員会への取りまとめ報告の進捗に応じ | ||||||||
| 継続検討する場合の残課題の深掘り |
本セクションでは、米国の事例を参考にした費用便益分析の進め方について説明する。
以下の表に、米国のISOsにおける費用便益評価の事例を示す。
| US ISO | Study/Source | Modelled? | Observed? | Aspects covered |
|---|---|---|---|---|
| ERCOT | CRA International for Texas PUC, 2008 | Yes | - | 混雑管理改善、アンシラリーサービスのコスト低減、競争促進 |
| MISO | MISO, 2009 | Yes | - | システムの信頼性向上、競争と資産管理の改善 |
| ISO-New England | RTO, 2005 | Yes | - | 卸市場力価格の低下 |
| NYISO | Analysis Group, 2007 | Yes | - | O&Mへの便益、発電機運用の改善 |
| PJM | Andrew Ott, 2010 | - | Yes | 信頼性、混雑改善 |
米国の各機関での評価項目の具体的な例は以下の通りである。
ERCOT
NYISO
PJM
注意: 上記の評価項目は米国特有のものであり、日本に適用する際には選別が必要である。
PJMの市場における年単位の便益は以下の通りである。
| 項目 | 効果額 |
|---|---|
| Reliability | 3億ドル/年 |
| Generation Investment | 12-18億ドル/年 |
| Integration of More Efficient Resources | 11-13億ドル/年 |
| Energy Production Costs | 6億ドル/年 |
| Emissions | 1億トン排出削減(年間平均) |
| Total Annual PJM Value | 3.2-4億ドル |
同時市場の設置に向けた具体的な検討が開始され、これにより電力供給の安定化と再生可能エネルギーの導入拡大を目指す。また、検討の進捗は小委員会に定期的に報告される予定である。今後、安定供給を担保しつつカーボンニュートラルの実現を図るために、効果的な電力市場の設計と実施、費用便益分析の実施と検証、新たな検討体制の構築を行うことが重要である。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「「同時市場の在り方等に関する検討会」の進め方等について」(経済産業省)(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/doji_shijo_kento/index.html)をもとに当社作成
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