調整力の細分化および広域調達に関する作業会第22回議論まとめ
資料の概要
本資料は、調整力の細分化および広域調達に関する作業会の第22回の議論に関するものであり、特に三次調整力のアセスメントやペナルティについてまとめている。
日付・開催情報
- 日付: 2019年4月10日
- 作業会名: 調整力の細分化及び広域調達の技術的検討に関する作業会
本日の議題
議題は、需給調整市場のプロセスに沿った課題整理であり、以下の段階における議論の内容が含まれる。
- 事前審査
- 取引
- アセスメント・ペナルティ
事前審査や契約、精算等のプロセスに関連する課題の位置付けが整理されている。
課題と議論の方向性
以下の表に、各課題、これまでの議論の方向性、小委員会での論点を示す。
| 課題 | これまでの議論の方向性 | 小委における論点 |
|---|
| 一般送配電事業者間の契約精算プロセス | データエリア情報価格情報等のシステム抽出 | kWh単価がインバランス制度の基準 |
| 一般送配電事業者と発電小売事業者間の契約精算プロセス | ΔkWは商品区分で精算 | TSO-BG間の契約精算プロセスとスケジュール |
| 余力活用に係る具体的な仕組み | 年初に公募契約を行う | 容量市場に基づく余力活用の検討 |
| 事前審査 | 内容、方法、時期、頻度の整理 | アグリゲーターの特別取り決め項目 |
調整力のアセスメントとペナルティ
三次調整力におけるアセスメントの考え方について以下のように整理されている。
- アセスメントⅠ: ΔkW供出可否の確認
- アセスメントⅡ: 応動実績の確認
今後、リクワイアメントの確認方法とそれに伴うペナルティについて議論する必要がある。
アセスメントの実施方法
| アセスメントの種類 | 実施内容 |
|---|
| アセスメントⅠ | ΔkWの実績確認 |
| アセスメントⅡ | 実出力実需要と基準の差 |
アセスメントに対する金銭的ペナルティ
アセスメントⅠ
- 概要: 発電機等をΔkWが供出可能な状態に維持することを求める。
- ペナルティの考え方:
- ペナルティ対象はΔkWとし、当初は電源 I'と同様に1.5倍のペナルティ強度を設定することが提案されている。
- 過度に強いペナルティは市場参入の障壁になり、逆に弱い場合はインセンティブが失われるため、適切なバランスが必要である。
| 指標 | 内容 |
|---|
| 報酬額 | ΔkW料金 × (1 - 未達率 × 1.5) |
| 未達率 | (ΔkW落札量 - 供出可能量) / ΔkW落札量 |
アセスメントⅡ
- 概要: 一般送配電事業者の指令に従った応動実績の確認を行う。
- ペナルティの考え方: アセスメントⅡの結果が許容範囲外の場合にペナルティが発生する。ペナルティ強度はアセスメントⅠと同様に1.5倍が提案されている。
| ペナルティ状況 | 報酬額の計算方法 |
|---|
| アセスメントⅡが許容範囲内 | アセスメント I 後の支払額 |
| アセスメントⅡが許容範囲外 | ΔkW料金 × (-0.5) |
契約不履行に対する対応
アセスメントⅠ
- 故意または重過失による場合は契約解除等を検討する。
- 不履行が長時間停止による場合は、一般送配電事業者と協議し、是正勧告対象とする。
アセスメントⅡ
- 落札時間毎にペナルティの発生有無を確認し、月に3回以上のペナルティが発生した場合は事前審査を再実施する。
今後のスケジュール
需給調整市場の開設に向けて、以下のスケジュールが提案されている。
- 2019年度: 市場設計に関する審議を第1四半期までに完了
- 2021年度: 三次調整力の市場取引開始
重要な日程
| 年 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 |
|---|
| 4Q | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q |
| 市場運営者準備期間 | | | | |
| 参入者準備期間 | | | | |
| 工事審査契約締結等 | | | | |
課題とリスク
- アセスメントやペナルティについての具体的な内容を整理する必要がある。
- 市場運営に向けた参入者の準備や必要な事務手続きの整理を進める。
まとめ
本資料では、需給調整市場におけるアセスメントⅠ、Ⅱに対する金銭的ペナルティの考え方や契約不履行の対応策について整理した。精算やアセスメントの実施方法についての具体的な指針も提示されている。今後の会議で、市場参加者への影響を考慮しながら制度設計を進めることが求められる。