本資料は、**託送料金制度(レベニューキャップ制度)**に関する詳細設計を検討するため、第3回料金制度専門会合において電力・ガス取引監視等委員会の事務局が提出したものである。2020年10月28日に開催された会合での議論をもとに、料金制度における現在の課題と今後の方向性を示すことが目的である。
以下では、第2回料金制度専門会合において議論された主な意見を整理する。
本日、以下の論点を中心に議論が行われる予定である。
託送料金制度改革の狙いは、一般送配電事業者における必要な投資の確保とコスト効率化を両立させ、再エネの主力電源化やレジリエンス強化を図ることである。この目標を実現するための具体的な分野は以下の通りである。
| 目標分野 | 一般送配電事業者が取り組むべき内容 |
|---|---|
| 安定供給 | 安定的かつ質の高い電力を供給する |
| 再エネ導入拡大 | 再エネ電源に公平かつ迅速な接続機会を提供 |
| サービスレベルの向上 | 顧客志向のネットワークサービスの向上 |
| 広域化 | 全国レベルでの広域的な運用を行う |
| デジタル化 | デジタル技術を活用した保安業務等の高度化 |
| 安全性・環境性への配慮 | 公衆や従業員の安全を確保し、環境への影響にも配慮 |
| 次世代化 | 課題の解決に向けた新たな取り組みを図る |
本資料を基に、今後も託送料金制度及び関連する目標の具体化を進めていく必要がある。
(資料: Handbook for implementing the RIIO model, 2019年度委託調査報告書)
| 項目 | 目標 |
|---|---|
| 温室効果ガス | 温室効果ガスの排出量を公表すること |
| 送電ロス | 送電ロスの実績を公表すること |
| 低炭素化に向けた取組 | 低炭素化へ向けた取組に関する根拠書類を提出すること |
(資料: Handbook for implementing the RIIO model, 2019年度委託調査報告書)
RIIO-1では、送配電事業者(TO)及び配電網運営者(DNO)のそれぞれに対して6つのアウトプット指標が策定され、その達成状況に応じてインセンティブやペナルティが適用される。
| アウトプット | 名称 | 内容 | 経済的インセンティブ |
|---|---|---|---|
| ① | 安全性 | Health and Safety Executive (HSE) | 安全性の義務遵守状況の確認 |
| ② | ネットワーク出力指標(NOMs) | 設備の状態リスク性能機能更新に関する評価 | |
| ③ | 信頼性 | 顧客に供給できなかった電力量について目標値を基準に16,000e/MWhのボーナスペナルティを適用 | 〇 |
| 目標値 | 目標値NGET:316MWh, SPT:225MWh, SHET:120MWh | ||
| ④ | 可用性 | 顧客のコストを低減する目的の状態 | |
| ⑤ | 顧客満足度 | ステークホルダー満足度を調査するアンケート | |
| ⑥ | 接続性拡張性 | ステークホルダーへの従事度等 |
(資料: 経済産業省サイト、平成29年度産業経済研究委託事業)
| 名称 | 内容 | 経済的インセンティブ |
|---|---|---|
| SF6排出量 | 温室効果の高いSF6の排出量制限を設定し、ボーナスペナルティ適用 | |
| 事業カーボンフットプリント(BCF) | CO2換算した温室効果ガスの排出量公表制度 | |
| 損失 | 送電ロスの公表制度 | |
| 環境任意報酬 | 低炭素化に向けた取組の評価 | |
| ビジュアルアメニティ | 送電設備の景観に関する指標 |
(資料: 経済産業省ウェブサイト、平成29年度産業経済研究委託事業)
| インセンティブの類型 | 具体的な方法 |
|---|---|
| 翌規制期間の収入上限の引き上げ引き下げ | 目標の達成状況に応じて翌規制期間の収入上限の範囲でインセンティブを付与 |
| レピュテーショナルインセンティブ | 達成状況の公表によりインセンティブを付与 |
| 費目 | 理由 |
|---|---|
| 補償費賃借料託送料 | 交渉相手が存在しコストを管理可能なため |
| 退職給与金 | リスク回避が可能なため |
| 現行下で効率化が可能な費目 | 効率化余地が存在するため |
(参考)制御可能コストと制御不能コスト
この資料では、英国のRIIO-1制度に基づく内容が示され、特に安全性や環境性に関するアウトプットと、それに対するインセンティブについて詳述されている。各アウトプットに関してどのように経済的インセンティブが適用されるかが明確に示されている。
本資料では、託送料金の設定方法として2つの案が提示されている。これらの案に基づく特徴と計算例を以下に示す。
概要
計算式
例:
| 年度 | 想定需要 | 託送料金 |
|---|---|---|
| X1 | 5 | 20 |
| X2 | 6 | 20 |
| X3 | 4 | 20 |
| X4 | 5 | 20 |
| X5 | 5 | 20 |
| 合計 | 25 | 100 |
特徴
概要
計算式
例:
| 年度 | 想定需要 | 託送料金 |
|---|---|---|
| X1 | 5 | 16 |
| X2 | 6 | 20 |
| X3 | 4 | 25 |
| X4 | 5 | 12 |
| X5 | 5 | 28 |
| 合計 | 25 | 100 |
特徴
この資料では、託送料金設定に関して2つの異なるアプローチが提示されている。いずれの方法も、効率化分を含む事業計画の実施に必要な費用を基に収入上限を算定し、設定された託送料金と見積費用の整合性を重視している。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。