電気料金に関する評価資料
資料の目的・背景
本資料は、電気料金に関する評価を目的としており、東京電力株式会社が作成したものである。資料は、2012年度から2014年度にかけての電力料金の改定、原価算定、および収支実績についての情報を提供している。
主要な検討内容・論点
資料は次のトピックで構成されている。
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2012年料金改定の概要
- 規制部門の料金は平均**8.46%**の値上げが認可された。
- 原価算定期間は2012年度から2014年度の3ヵ年である。
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原価算定期間3年における収支実績
- 規制部門は480億円の当期純利益、自由化部門は**▲480億円**の当期純損失を計上した。
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規制部門と自由化部門の利益率の乖離要因
- 規制部門は主に固定費が中心であり、自由化部門は可変費が中心であるため、利益率に違いが生じた。
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料金原価・実績比較
- 燃料価格や原子力発電所の停止による影響が収支に現れた。
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経営効率化の様子
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電気料金の評価
重要な数値・データ
2012年料金改定の概要
- 規制部門での値上げ認可: 2012年
- 販売電力量: 2,773億kWh
- 為替レート: 78.5円/$
- 原油価格: 117.1$/b
- 総原価: 56,783億円
収支実績
| 規制部門 (A) | 自由化部門 (B) | 合計 (A + B) |
|---|
| 収益 | 27,787 | 30,378 | 58,166 |
| 費用 | 27,307 | 30,859 | 58,167 |
| 当期純損益 | 480 | ▲480 | 0 |
| 利益率 | 1.7% | ▲1.6% | 0.0% |
原価・実績比較(費目別)
| 費目 | 規制部門 原価 | 規制部門 実績 | 差異 | 自由化部門 原価 | 自由化部門 実績 | 差異 |
|---|
| 人件費 | 2,165 | 2,216 | 51 | 1,222 | 1,306 | 85 |
| 燃料費 | 9,591 | 11,195 | 1,605 | 14,995 | 16,653 | 1,659 |
| 合計 | 26,146 | 27,469 | 1,324 | 30,016 | 31,502 | 1,487 |
課題・リスク
- 原子力発電所の全面停止による燃料費の増加が自由化部門の赤字を引き起こした。
- 利益率の乖離要因として、固定費と可変費の構造が影響を与えている。
経営効率化の概要
背景
- 総合特別事業計画:
- 2012年5月9日、合理化余地を洗い出した上で策定。
- 2014年1月15日に新・総合特別事業計画を認定。
主要施策
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コスト削減の実施:
- デューデリジェンスを200人規模で実施し、コスト削減計画を策定。
- 追加コスト削減2兆5,455億円計画に基づき、3,600人の単体要員削減や厚生施設の全廃を実施。
- 年収の一律削減(管理職▲25%、一般職▲20%)や終身年金の減額(▲30%)も行われた。
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緊急コストカット:
- 料金査定や柏崎刈羽原発の再稼働遅れにより、1兆4,194億円のコスト削減を実施。
- 外部専門家を活用した調達改革や管理会計導入によるコスト意識改革が行われた。
コスト削減の成果
料金改定時の計画からさらに4,190億円のコスト削減が実施された事例を示す。
| 項目 | 計画 | 実績 | 深掘額 |
|---|
| 人件費 | 1,024 | 1,159 | 135 |
| 修繕費 | 312 | 1,319 | 1,007 |
| 燃料費 | 277 | 2,049 | 1,772 |
| 減価償却費 | 87 | 268 | 181 |
| その他 | 1,085 | 2,180 | 1,095 |
| 合計 | 2,785 | 6,975 | 4,190 |
各分野の削減内容
人件費
- 追加施策として、50歳以上の社員を対象に1,000人超規模の希望退職を実施。
修繕費
- 工事点検の中止実施や競争的発注方法の拡大を通じて効率を向上。
燃料費
- 燃料価格や経済性に優れる電源の活用によるコスト削減を図った。
その他
結果の評価
- 料金改定時の前提としていた原価算定期間において、利益率1.7%および当期純利益+480億円を達成。
- 2015年度においても黒字達成が見込まれるが、厳しい経営環境が続いている。
今後の方針
- 料金改定は、柏崎刈羽原発の稼働状況や需給見通し等を考慮して判断する。
- 自由化の波に対しても、魅力的な料金プランやサービスを提供する方針が示されている。
今後の予定
- 各年度の収支実績や利益率に関する詳細は、毎年公式ホームページで公表される予定である。
この資料では、電気料金の改定がもたらした影響や、各部門の経済的な状況を客観的に分析しており、今後も関連データの公表が期待されている。