本資料は、第22回広域系統整備委員会において、広域系統長期方針の策定に関する議論を目的としている。内容は、前回の委員会での意見への対応、今後の進め方、海外現地調査の報告を中心に構成されている。
委員会で議論すべき主な事項は以下の3点である。
今後のスケジュールは以下のように設定されている。
| 期間 | 1,2Q | 3Q | 4Q |
|---|---|---|---|
| 委員会等 | 委員会 | 委員会 | 委員会 |
| 評議員会 | 進捗報告 | ||
| 意見募集 | 意見募集 | ||
| 結果のまとめ | 長期方針 | 合理的な設備形成の考え方 |
前回委員会にて頂いた意見とそれに対する対応は以下の表に示す。
| 項目 | 前回委員会にて頂いたご意見 | 対応 |
|---|---|---|
| 全般 | 抽象的な表現が多く、曖昧な部分を残すべきではない | 具体的に記載し、文意を明確化 |
| P.12 | 表現変更により分かりづらくなった | 元案を基に文意を明確化 |
| P.43 | シミュレーションの目的と手段の順序が逆 | 効果の確認に変更し、文言を削除 |
| P.46 | シミュレーションに関する記載が唐突 | 取り組み事項のまとめを維持し、他を削除 |
以下の取組事項への対応が検討されている。
| 取組事項 | 対応 |
|---|---|
| 適切な信頼度確保 | 大規模災害時の信頼度評価を継続的に実施 |
| 電力系統利用の円滑化 | 流通設備効率の向上を図るため具体的な検討 |
発電事業者の増加に伴い、停止作業調整が困難になることが予想されるため、仕組みの構築を進める。
米国および欧州の電力自由化や再生可能エネルギーの導入に関する調査を行い、広域系統長期方針の策定に向けた示唆を得ることを目的としている。
本日の議論後、評議員会の審議、理事会の決議を経て、3月末頃に広域系統長期方針を公表する予定である。
本資料では、流通設備計画における将来の不確実性に対する各国のアプローチについての調査結果をまとめている。
| 訪問先 | 調査結果 |
|---|---|
| 米国 ERCOT | 将来の不確定要素の排除のため、短期(6年)と長期(15年)の計画に分け、具体的な工事計画を策定。確実な電源のみを反映し、接続検討中のポテンシャルは反映しない。 |
| 米国 PJM | 確度の高い電源のみを計画し、廃止電源は申請された発電機の3年前までに廃止として扱う。再エネ目標については別途分析を行う。 |
| 訪問先 | 調査結果 |
|---|---|
| 欧州 National Grid (イギリス) | 中立的な立場から安定供給と市場取引の観点で系統強化を目指し、4つのシナリオを設定。情報が不明確な時点まで設備増強の決断を遅らせることで投資リスクを軽減する。 |
| 欧州 Rte (フランス) | 再エネ導入に関する複数の情報源を活用し、導入予測を行うが、どこにどのように入るかについては予測が困難。 |
| 50Hertz (ドイツ) | 複数シナリオを用いて計画を策定し、工事規模が小さいものを優先、早期の支出リスクを軽減。 |
| 欧州全体 ENTSO-E | 4つのシナリオを設定し、将来の評価を行う。各国の電源ミックスに関する情報は、送電事業者から入手している。 |
各社が系統混雑に基づきどのように設備増強を判断しているかについても整理されている。
| 訪問先 | 調査結果 |
|---|---|
| 米国 ERCOT | NERCの信頼度基準に基づく増強判断を行い、コスト対便益評価によって年間の発電費用や送電ロスを評価。 |
| 米国 PJM | 信頼度基準違反に伴う増強が優先され、閾値を1.25以上のプロジェクトのみ実施する。便益は発電コストや調達コストの減少分を対象。 |
| 訪問先 | 調査結果 |
|---|---|
| 欧州 National Grid (イギリス) | 増強案についてコストを算出し、トータルコストが最も低いものを選択。信頼度は便益として考慮していない。 |
| 欧州 Rte (フランス) | ケースバイケースで判断し、質的な便益を強調してプロジェクトを進める。市場の価格差を解消することを主な判断基準とする。 |
| 50Hertz (ドイツ) | 各増強プロジェクトを5つのクライテリアで評価し、総合評価を行う。費用対便益の結果だけで投資判断はせず他の要素も考慮する。 |
電源連系に関する各社の対応状況についても記載されている。
| 訪問先 | 調査結果 |
|---|---|
| 米国 ERCOT | 新規電源連系時には電源線のみを建設し、計画実施は便益があると判断された場合のみ。 |
| 米国 PJM | 検討に際して段階を踏んで、必要な対策を検討しコストを回答する。 |
| 欧州 National Grid (イギリス) | 混雑が予想される際に複数の接続方法を提供し、再エネ等の発電は市場で発電可能。 |
| 欧州 Rte (フランス) | 効率的な待ち行列システムを導入し、アクセス申込みは3段階に分かれており、連系可能時期を提示する。 |
最後に、流通設備計画の策定に関する各国のアプローチが示されている。
| 訪問先 | 調査結果 |
|---|---|
| 米国 ERCOT | 短期(6年)と長期(15年)計画を策定し、オープンなステークホルダー会議で決定。 |
| 米国 PJM | 短期計画を毎年、長期計画を2年に1回検討し公表。 |
| 欧州 National Grid (イギリス) | 毎年10カ年の系統計画を作成し、将来のエネルギーシナリオを踏まえた増強見通しを評価する。 |
| 欧州 Rte (フランス) | 隔年で10カ年計画を作成し、微調整を行う。 |
| 50Hertz (ドイツ) | 各TSOの参加者が集まり、ジョイントプロジェクトに参加。長期的計画ビジョンを策定中。 |
| 欧州全体 ENTSO-E | TYNDPを隔年で作成し、将来の系統の状態と増強ニーズを評価。第三者もプロジェクト提案が可能。 |
本資料は、各国の電力システムにおける不確実性への取り組みや設備増強の判断基準を網羅的に示しており、今後の政策形成やシステム構築における重要な参考資料である。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「広域系統長期方針の策定について」(電力広域的運営推進委員会)(https://www.occto.or.jp/iinkai/kouikikeitouseibi/index.html)をもとに当社作成
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