概要
本資料は、需給調整市場における高圧以上の逆潮流アグリゲーション(ポジアグリ)に関する検討事項をまとめたものである。具体的には、ポジアグリが需給調整市場に参入する際の条件や課題について議論を行うための情報を提供する。
本日ご議論いただきたい内容
- 需給調整市場への参入可能なリソースとして ポジアグリ の参入を許可する意見が寄せられている。
- ポジアグリは、電源I’の共通課題が多いため、同制度の検討状況に注視し、検討を進めるべきである。
- 今回の議論では、ポジアグリの市場参入に向けた検討が必要な事項について整理する。
需給調整市場におけるポジアグリの進め方
- ポジアグリに関する課題は、電源 I’ での検討と類似するため、手戻りを避けるために国の議論の進捗を注視する。
- 電源 I’ における検討が完了し次第、需給調整市場への適用範囲を拡大する方針を進めるべきである。
本日の議論の対象
意見募集結果を踏まえ、以下の事項について議論が必要である:
- 複数信号受信時のアセスメント方法
- ポジットのアグリゲーションとネガワット・ポジットの混在
- 機器個別計測のあり方
- 低圧リソースのアグリゲーション
ポジアグリに関する整理
定義
ポジアグリは、小規模な発電設備や需要家からの逆潮流をアグリゲートし、需給調整市場へ参入できる形態を指す。
ポジアグリ参入における課題
| 内容 | 課題 | 方向性案 |
|---|
| 調整電源のBG設定 | 公募参入には発電BGの設定が必要 | 周知および情報共有 |
| 精算システム | ポジアグリ対応ではない仕様 | 要件定義を早急に整備 |
| 参入条件の整理 | TSOとの連携確認が必要 | 確認方法を詳細化 |
事業者のニーズ
意見募集から得られた主なニーズは以下の通り:
- 混在アグリゲーションの許容: ネガワットとポジワットの混在を可能にしてほしい。
- 機器個別計測の許容: 特定機器の測定を許容することで参入障壁を下げるべきである。
スケジュール
今後のスケジュールについては、電源 I' の検討完了を待ち、順次需給調整市場への適用範囲拡大に向けた検討を行う。
需要家リスト・パターンの提出・変更スケジュール
需要家リストの提出・変更については以下のステップで進行する:
- 事前審査までにリスト・パターンを一般送配電事業者に提出。
- 一般送配電事業者が需要家リストに基づく事前審査を実施。
- 四半期毎に需要家リスト・パターンの変更が可能。
需要家リスト変更申込手続き
提出・変更の期限は四半期毎に設定され、変更時には事前審査を実施する。
ポジアグリにおける精算方法
精算方法の概要
- ΔkW精算方法: 落札ブロックを対象に精算する。
- kWh精算方法:
- 落札ブロック内では全て調整力として精算。
- アセスメント対象外となる落札ブロック前後はインバランスとして精算。
精算の仕組み
ΔkWとkWhの精算は以下のように整理される:
- ΔkWは落札ブロックを対象に精算。
- kWhは落札ブロック内では調整力として精算。
- 落札ブロック前後の電力量はインバランスとして精算。
ポジアグリにおけるシステム改修
システム改修の必要性
ポジアグリを運用するには、一般送配電事業者各社の精算システムの仕様変更が必要である。2021年度に市場開設予定の三次②に対応するため、ポジアグリへの改修が求められる。
運用開始の目指す時期
ポジアグリの運用開始を2023年4月に目指し準備を進めることが推奨されている。
| 年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
|---|
| 需給調整市場 | | ポジアグリに向けた取引規程改訂 | | 三次①取引開始 |
| 各商品の運用開始時期 | 三次②精算システム構築 | 三次②取引開始 | | |
まとめ
需給調整市場におけるポジアグリの参入については、アグリゲーションの対象やアセスメントの基準、指令方法などが整理されている。今後のスケジュールは、一般送配電事業者のシステム改修期間を考慮し、2023年4月の運用開始を目指すことが重要である。本日の議論は、ポジアグリの需給調整市場への参入を円滑に進めるために必要な事項を整理し、関係者の意見を収集する重要な場である。検討結果を次回以降の進行に生かし、課題解決へとつなげていく考えである。