低圧部門における競争の現状及び見通し
概要
本資料は、経済産業省による「低圧部門における競争の現状及び見通し」に関する審議会資料であり、主に東京電力及び関西電力エリアにおける競争状況を評価することを目的としている。
議論の内容
本資料では以下の事項について議論が行われる予定である。
- 東京電力及び関西電力エリアにおける競争の現状(低圧シェア5%程度以上の有力競争者候補の存在)
- 前回の議論を踏まえた評価上の論点
- 今後の議論の進め方
指定等基準
以下の要件に基づき、指定等基準の具体的イメージが示されている。
| 要件 | 指定等基準のイメージ | 事務局整理案(要約) |
|---|
| 1. 消費者等の状況第一要件 | スイッチングについての消費者の認識度や動向を考慮 | 競争が機能する環境を求めた場合、消費者の選択の自由が確保される |
| 2. 十分な競争力の存在 | 有力で独立した複数の競争者の存在 | 競争者間の競争関係が成り立つ必要がある |
| 3. 競争の持続的確保 | 競争基盤の構築状況やスイッチングの容易性 | スイッチングを支持する体制が安定している必要がある |
競争の持続的確保
- スイッチングの容易性は現状では問題ないと見なされているが、詳細審査では活用状況と潜在的な障害に注意が必要である。
##現状の競争状況
主要な御意見
以下の要件に対する事務局整理案及び主な御意見の集約である。
| 要件 | 事務局整理案 | 主な御意見 |
|---|
| 1. 消費者等の状況第一要件 | 消費者のスイッチング意向に問題はない | スイッチングの促進に関する情報提供に注目する必要がある |
| 2-1. 低圧部門の市場構造 | 有力な競争者が存在する | シェア5%未満の事業者に関する詳細評価が必要 |
| 3. 競争基盤の構築状況 | スイッチングに問題はない | 料金セット販売の影響を考慮する必要がある |
各地域の低圧市場シェア
契約口数ベース
2018年11月時点の地域ごとの低圧市場シェア(契約口数ベース)は以下の通りである。
| 地域 | 競争者 | シェア(%) |
|---|
| 東京電力管内 | 東京電力カジパートナー | 85.58% |
| 関西電力管内 | 関西電力 | 87.47% |
販売電力量ベース
次に、販売電力量ベースのシェアを示す。
| 地域 | 競争者 | シェア(%) |
|---|
| 東京電力管内 | 東京電力エナジーパートナー | 82.26% |
| 関西電力管内 | 関西電力 | 83.65% |
関西電力エリアの競争評価上の論点
概要
関西電力エリアにおける競争評価の論点を以下にまとめる。
1. 消費者等の状況
- 競争が機能する環境の進展: 消費者側の状況は競争が機能しつつあると考えられる。
- 懸念点:
- 周知度やスイッチングの状況
- シミュレーションの結果
- 留意すべき事項: 懸念点を中心にその他の観点も考慮する必要がある。
2. 十分快な競争圧力の存在
2.1 有力で独立した競争者の存在
- 現状の評価:
- 低圧エリアシェア5%以上の事業者(例: 大阪ガス)が有力な競争者として考慮される。
- シェア5%未満の事業者については有力競争者は存在しないと考えられる。
- 留意すべき事項: 競争状況の変化についての意見を総合的に考察する必要がある。
2.2 競争者の供給余力について
- 供給力の見通し:
- 現時点で供給計画に変更の予定がない。
- エリアの最大需要の8%を上回る供給力が確保される見込み。
- 判断に必要な点:
- 安定供給に必要な供給力の常時確保が求められる。
- 連系線の活用による供給信頼度についての懸念。
3. その他の意見
- 競争者の電源状況:
- 関西電力の小売部門が利用できる電源が他の競争者と必ずしも同等ではない可能性があることに留意が必要である。
今後の検討の進め方(案)
- エリア別の判断:
- 東京電力エリアと関西電力エリアについて、専門会合での議論を踏まえ、総合的な判断を引き続き行う。
- その他エリアについて:
- 上記エリアの審査状況を考慮し、次回以降の審査を進める方針である。
結論
本資料は、東京電力及び関西電力エリアにおける低圧部門の競争状況を評価するための基準や現状整理を提供している。今後の議論においては、各要件の適合性や競争環境の持続性について更なる検討が必要である。