第25回広域系統整備委員会資料の説明
1. 資料の概要
本資料は、平成29年8月4日に開催された第25回広域系統整備委員会に関するものであり、流通設備効率の向上についての長期方針が提案されている。
2. OCCTOについて
- OCCTOとは、**電力広域的運営推進機関(Organization for Cross-Regional Coordination of Transmission Operators JAPAN)**の略称である。
3. これまでの経緯
-
第22回委員会
- 長期方針の取組事項と今後の進め方の議論が行われ、想定潮流の合理化(Bの基準)に関する取り組みを進めることが決定された。
-
第23回委員会
- Bの基準及びCの基準の課題を検討し、系統混雑を許容する設備形成に関する議論が今後行われることが決まった。
4. 今回の議論のポイント
委員会で議論される主な事項は以下の通りである:
- 流通設備効率の向上(Bの基準、Cの基準)に向けた取組の方向性
- 想定潮流の合理化に向けた具体的取組
- 今後の進め方
5. 流通設備効率の向上に関する取組
5.1 Bの基準とCの基準
-
Bの基準
- 現在の供給信頼度を大きく低下させることなく、実態を反映した電源稼働を前提とする。
-
Cの基準
- 一定の条件の下で系統への電源接続を認める仕組みの導入が議論されている。
5.2 他国の事例
- ヨーロッパでは「Connect & Manage」や「Priority Connection」等の制度が導入されている。
- これにより既存系統の容量を最大限活用し、特定条件下で電源の接続が認められる。
5.3 課題や検討の方向性
- Cの基準に基づく課題
- 設備停止作業調整や出力抑制ルールの整備。
- 具体的な検討項目には以下が含まれる:
6. 想定潮流の合理化等に関する取組
-
電源稼働の蓄電性評価
- エリア全体の需給バランスに基づいた評価が行われる。
-
自然変動電源の出力評価
- 自然条件による変動を考慮し、発電実績に基づくデータ分析が行われる。
7. 供給予備力について
- 供給予備力は、最大需要に対して**8%**が必要とされている。
- リスク対応のため、設備形成においても適切に供給予備力を確保する必要がある。
8. 合成ならし効果に関する分析
8.1 電源連系が広範囲である系統のならし効果
- 太陽光と風力の合成ならし効果
- 地域により高出力に達する時間帯が異なるため、合成ならし効果が発生する可能性がある。
8.2 エリア別実績(2014年度)
以下の表は、エリアAおよびエリアBにおける太陽光と風力の同時時間帯の出力を示している。
| エリア A | エリア B |
|---|
| 特徴 | 日射量と風況に相関が見られない | 日射量と風況に相関が見られる |
| 風力出力 | プロットあり | プロットあり |
| 太陽光出力 | プロットあり | プロットあり |
8.3 ローカル系統のならし効果
- 範囲: ローカル系統では電源が連系する範囲が数十キロメートルであり、この範囲ではほとんどならし効果は期待できない。
9. 出力評価の考え方
9.1 電源連系が広範囲である系統
- 出力評価基準: 混雑が発生しないとの前提から、ならし効果は見込まれるが、系統の特徴を考慮して最大実績を採用すべきである。
9.2 ローカル系統
- 出力評価の重点: ローカル系統においては、ならし効果はほとんど見られないことが確認される。
10. 今後の進め方
10.1 取り組みスケジュール
| 期間 | 取り組み内容 |
|---|
| H29年度上期 | 想定潮流の合理化・精度向上等を進める |
| H29年度中 | 各一般送配電事業者による具体的な個別系統の評価を実施 |
- 課題対応: 新規電源の扱いやコネクト&マネージ関連の検討を進める必要がある。
11. 結論
本資料は、電力システムの効率向上に向けた方針と具体的な取組について詳しく議論されており、将来の電力システムの信頼性確保や効率的運営に寄与することを目指している。今後の施策においても、これらの取組が重要な役割を果たすことが期待される。