資料に関する総合説明
資料の目的・背景
本資料は、第27回料金制度専門会合における「収入の見通し」に関する検証内容をまとめたものであり、電力・ガス取引監視等委員会の検証プロセスを説明している。特に、レベニューキャップ制度に基づく新たな託送料金制度の導入準備状況が中心となっている。
新たな託送料金制度(レベニューキャップ制度)
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制度概要:
- 一般送配電事業者は、5年間の規制期間ごとに収入上限(レベニューキャップ)を承認され、その範囲内で託送料金を設定する。
- 目的は、再生可能エネルギーの主力電源化とレジリエンス強化に向けた投資を確保しつつ、コスト効率化を図ることである。
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運用フロー:
- 期初(規制期間開始時): 事業計画の策定および収入上限の算定(国の承認)
- 期中(規制期間中): 事業計画に基づく託送電事業の実施
- 事後(規制期間終了時): 事業計画の達成状況を評価し、翌期の収入上限に反映させる
収入の見通しの適切な算定に係る検証内容
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検証の重要性:
- 一般送配電事業者から提出された収入の見通しに関する書類の検証を実施。2022年7月20日に第14回検討会で関連書類の提出を求め、7月28日から検証を開始した。
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検証手法:
- 約13,000時間のヒアリングと約30時間の委員から事務局へのヒアリングを実施。
- 中立的かつ専門的な立場から、検証チームが費用の項目別に効果的な手法で検証を行った。
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検証項目:
- 投資量、キャパシティ、コストの効率性について複数の角度から検証を行った。
検証経緯
以下の表は検証の経緯を示している。
| 日付 | 内容 |
|---|
| 令和4年7月25日 | 一般送配電事業者による関連書類の提出 |
| 令和4年8月3日 | 事業計画説明(5社)および今後の検討体制 |
| 令和4年8月8日 | 検証作業項目の確認 |
| 令和4年9月7日 | 調整力費用及び事業報酬率についての確認 |
| 令和4年10月5日 | 国民の意見収集の実施 |
| 令和4年11月28日 | 収入の見通しに関するこれまでの検証内容について報告 |
検証において重視すべき事項
- 再エネ主力電源化・レジリエンス強化に必要な投資の確保
- 送配電ネットワークの次世代化効果の検証
- 電力の安定供給に向けた対応費用の適切性
- コスト効率化の徹底
収入の見通しに関する検証結果(推定値)
以下の表は各電力会社による収入の見通しを示している。
| 項目 | 北海道電力 | 東北電力 | 東京電力 | 中部電力 | 関西電力 | 合計 |
|---|
| OPEX | 498億円 | 1,167億円 | 3,078億円 | 1,671億円 | 1,710億円 | 11,043億円 |
| CAPEX | 276億円 | 626億円 | 1,452億円 | 842億円 | 931億円 | 5,860億円 |
| 収入の見通し計 | 2,015億円 | 4,846億円 | 15,076億円 | 6,386億円 | 7,273億円 | 47,705億円 |
今後の予定
今後、各送配電事業者は収入の見通しに関する承認申請を経済産業大臣に行い、その内容に基づき厳正な確認作業を実施する予定である。
検証結果一覧① 費用の査定額
検証結果の概要
提出された費用に対する査定額をまとめた。規制期間合計における結果を示す。
検証結果一覧
以下の表は、費用の査定額を示すものである。
| 単位億円 | 提出額 | 振替額 | 査定額 | 査定後 |
|---|
| OPEX | 2,492 | 1 | 0 | 2,491 |
| CAPEX | 1,379 | 82 | 詳細算定中 | --- |
| その他費用 + 控除収益 | 1,476 | 171 | 46 | 1,259 |
| 次世代投資費用 | 611 | 294 | 詳細算定中 | --- |
| 制御不能費用 + 事後検証費用 | 3,583 | 383 | 29 | 3,937 |
| 事業報酬 + 追加事業報酬 | 535 | --- | --- | 535 |
| 収入の見通し計 | 10,075 | --- | 詳細算定中 | --- |
注記
- 提出額には、各社からの修正額を含む。
- 離島供給等や事業税、事業報酬について再計算が必要な費用は変動の可能性がある。
検証結果一覧② 投資額の査定額
段階別投資額の査定
投入された資金に基づく査定額を示す。
投資額の検証結果
以下は、投資額の査定内容をまとめた表である。
| 単位億円 | 提出額 振替額含む | 査定額 | 査定後 |
|---|
| CAPEX | 620 | - | 620 |
| ローカル系統送電 | 582 | 22 | 561 |
| ローカル系統変電 | 347 | 12 | 335 |
| 配電系統 | 1,844 | 61 | 1,784 |
| その他投資 | 384 | 10 | 374 |
| CAPEX合計 | 3,778 | 105 | 3,674 |
各電力会社の査定結果
中部電力PG
| 単位億円 | 提出額 振替額含む | 査定額 | 査定後 |
|---|
| 連系線幹系統 | 1,820 | | 1,820 |
| ローカル系統送電 | 1,320 | 232 | 1,088 |
| ローカル系統変電 | 915 | 159 | 1,074 |
| 配電系統 | 4,732 | 34 | 4,698 |
| その他投資 | 2,277 | 664 | 1,614 |
| CAPEX合計 | 11,065 | 771 | 10,294 |
北陸電力送配電
| 単位億円 | 提出額 振替額含む | 査定額 | 査定後 |
|---|
| 連系線幹系統 | 152 | --- | 152 |
| ローカル系統送電 | 472 | 59 | 413 |
| ローカル系統変電 | 280 | 27 | 307 |
| 配電系統 | 1,088 | 18 | 1,071 |
| その他投資 | 378 | 1 | 377 |
| CAPEX合計 | 2,370 | 50 | 2,320 |
関西電力送配電
| 単位億円 | 提出額 振替額含む | 査定額 | 査定後 |
|---|
| 連系線幹系統 | 1,428 | 2 | 1,426 |
| ローカル系統送電 | 2,414 | 621 | 1,793 |
| ローカル系統変電 | 1,341 | 37 | 1,304 |
| 配電系統 | 4,758 | 155 | 4,603 |
| その他投資 | 1,226 | 164 | 1,063 |
| CAPEX合計 | 11,167 | 978 | 10,189 |
注記
- CAPEXは効率化係数適用前の数値である。
- 委託費や諸費の金額も含まれている。
結論
本資料は、各電力会社が提出した額に基づく査定額とその後の査定結果を示している。適切なコストの把握と将来の費用変動リスク管理が求められる。