資料概要
本資料は、第18回調整力の細分化及び広域調達の技術的検討に関する作業会における内容をまとめたものであり、2018年10月25日に作成された。主な焦点は、一次調整力および二次調整力の調達スケジュールと、その関連課題の検討である。
本日の議論の対象
以下の課題についての議論が行われる。情報出所は、第5回需給調整市場検討小委員会の資料である。
| 課題 | これまでの議論の方向性 | 小委における論点 |
|---|
| 1-1 | 三次、二次の広域調達開始時期 | 三次及び二次の広域運用の見通しを踏まえた広域調達開始時期 |
| 1-2 | 三次の広域調達可否と開始時期 | 広域調達のメリットと連系線確保の影響、偏在リスク等 |
| 1-3 | 一次の広域調達可否と開始時期 | 同様の考慮を踏まえた広域調達の可否 |
需給調整市場に係る課題一覧
次の課題が整理されている。スケジュールに沿った制度検討作業部会の成果を基にしている。
| 年度 | 2020 | 2021 | 2020+X (遅くとも2024) | 2020+Y |
|---|
| 広域運用 | 三次相当 (3社) 一次相当 | 三次相当 (9社) | 二次相当 (9社) | 二次 |
| 広域調達 | 三次 | 一次可否時期の検討要 | 三次 | 二次 |
課題一覧
- 課題1: 三次、二次の広域調達時期、可否
- 課題2: 契約精算問題
- 課題3: 商品設計と調達スケジュール
- 課題4: 一次の具体的調達方法
- 課題5: 連系線の密な確保
- 課題6: 中給システムの抜本的な改修
調達スケジュール
調達計画
- 三次調整力: 2022年度から年間の広域調達を実施し、週単位での市場取引が計画されている。
- 二次調整力: 2024年度より、需給調整市場にて週単位の広域調達を行う。
今後の検討課題
一次調整力の広域調達を実現するためには、次の事項が必要である。
このため、需給バランスと市場の関係性も整理する必要がある。
今回の議論では、一次及び二次調整力に関する調達スケジュールと、これに関連する課題が中心となるため、参加者はこれらの内容について具体的に検討することが求められている。
調整力の詳細
調整力の種類と特性
以下は、調整力の各種類に関する特性を示す表である。
| 英呼称 | 一次調整力 | 二次調整力① | 二次調整力② | 三次調整力① | 三次調整力② |
|---|
| 指令制御 | オフライン自端制御 | オンラインLFC信号 | オンラインEDC信号 | オンラインEDC信号 | オンライン |
| 監視 | オンライン一部オフライン可 | オンライン | オンライン | オンライン | 専用線オンライン簡易指令システムオンライン |
| 回線 | 専用線1監視オフライン不要 | 専用線1 | 専用線1 | 専用線1または簡易指令システム | 専用線または簡易指令システム |
| 応動時間 | 10秒以内 | 5分以内 | 5分以内 | 15分以内 | 45分以内 |
| 継続時間 | 5分以上 | 30分以上 | 30分以上 | 商品ブロック時間(3時間) | 商品ブロック時間(3時間) |
| 並列要否 | 必須 | 必須 | 任意 | 任意 | 任意 |
| 指令間隔 | 自動制御 | 0.5数十秒 | 1数分 | 1数分 | 30分 |
| 監視間隔 | 1数秒 | 15秒 | 15秒 | 15秒 | 未定 |
| 供出可能量入札量上限 | 10秒以内に出力変化可能な量機器能力上のGF幅 | 5分以内に出力変化可能な量機器能力上のLFC幅 | 5分以内に出力変化可能な量オンラインで調整可能な幅 | 15分以内に出力変化可能な量オンラインで調整可能な幅 | 45分以内に出力変化可能な量オンライン簡易指令システムも含むで調整可能な幅 |
| 最低入札量 | 5MW | 5MW | 5MW | 5MW | 専用線5MW 簡易指令システム1MW |
| 刻み幅入札単位 | 1kW | 1kW | 1kW | 1kW | 1kW |
| 上げ/下げ区分 | 上げ/下げ | 上げ/下げ | 上げ/下げ | 上げ/下げ | 上げ/下げ |
まとめ
以上の点から、調整力の広域化に向けた取り組みや調達スケジュールの見直し、及び周波数制御に関するリスクの評価と対策が必要であることが示唆されている。今後の議論や検討が期待される。