第82回制度設計専門会合に関する資料の説明
資料の概要
本資料は、2023年2月20日に開催された経済産業省の第82回制度設計専門会合に関連し、ベースロード市場(BL市場)の検討内容をまとめたものである。主な目的は、BL電源へのアクセス環境の整備と小売競争の活性化である。
評価と監視の背景
- 創設背景: 2019年7月からBL市場が創設され、JEPXにおいてオークションが開始された。
- 問題提起: 2022年11月の第396回委員会において、供出上限価格の算定における燃料費の価格変動リスクが問題視され、制度の見直しが必要とされた。
これまでの議論
主要な検討内容
- 燃料費の事後清算スキームに関する意見交換
- 車体内・グループ内取引価格の監視強化
- 為替変動リスクの影響
決定事項
BL市場の約定量
2022年度のオークションにおける約定量は約91.8億kWhであり、過去最大を記録した。地域別の約定量は以下の通りである:
| 地域 | 約定量(億kWh) |
|---|
| 北海道 | 0.03 |
| 東日本 | 3.5 |
| 西日本 | 7.1 |
燃料費見積りとその課題
- BL市場ガイドラインにより燃料費は「価格変動リスクを勘案した価格」を基に設定されているが、各事業者が異なる基準で算出しているため、実質的な売り惜しみのリスクがある。
課題認識
- 供出上限価格の算定が事業者の裁量に左右され、監視機能が欠如している。
- 標準化された見積り方法が存在しないため、ガイドラインの明確化が求められている。
検討の方向性
具体的な改善案を以下に示す:
-
燃料費単価の見積りルールの明確化
-
燃料費の事後清算スキームの導入
- 内外無差別性を担保し、BL取引においても後から清算するスキームの導入を検討。
-
社内・グループ内取引における固定価格の導入
- ユーザー内外での価格差を保証するため、内部取引でも市場価格を遵守する案。
これからの課題
- 燃料費の変動リスクを事業者がどのように反映させるかが重要であり、議論が続いている。
- 内外無差別性を確保するための監視強化が求められている。
委員の意見
- 松田委員: 案2に賛同するが、実施の難しさを指摘。
- 松村委員: 案1と案2のメリット・デメリットを評価。
今後の方針はこれらの意見を基に検討される予定である。
資料の背景
この資料は、電力市場における買い手によるキャンセル制度と燃料費の事後清算スキームに関する検討内容をまとめたものである。
現状の問題点
- 調整単価の不透明性: 事業者ごとに異なる調整単価が設定され、買い手はオークション結果が分かるまで正確に把握できない。
- キャンセル制度の影響: キャンセルの可能性が、高値で入札する事業者の出現や入札行動への影響を懸念されている。
制度設計の提案
-
案1: 売り手の調整単価をオークション前に通知し、キャンセル制度を設けない。
-
案2: 売り手の調整単価を通知し、買い手は希望しない条件を登録。
-
案3: 買い手による一定量のキャンセルを許可し、濫用防止のためにキャンセル可能量を約定量の半分に制限。
論点 3:燃料費の事後清算スキーム
導入範囲に関する意見
- 事後清算スキームを導入する回と固定価格を維持する回を分ける案が支持される。すべての回を事後清算スキームに変更する場合に関しては、燃料費の同額化により購入機会の意義を担保する必要があるとの懸念も示されている。
結論
- 固定価格によるオークションを維持しつつ、事後清算スキームを導入することが妥当であるとの意見がある。
- 最適な導入タイミングとしては、第3回オークションに導入が推奨されているが、適切な導入を迷う声も存在する。
参考情報
監視結果として、コンプライアンスや公平性に対する課題が認識されており、これらを踏まえた制度の見直しが求められている。