本資料は、2025年1月24日に開催された第5回将来の運用容量量等の在り方に関する作業会の内容を基に、運用容量に関する基本的考え方についての議論を整理したものである。特に、各エリア間での想定故障(クライテリア)の違いに焦点を当て、合理的な扱いについて検討を進めることを目的としている。
第1回本作業会において収集された意見は以下の通りである:
一般送配電事業者の協力により、N-1故障およびN-2故障に関する現状を調査し、事故様相と安定化の考え方についての整理を行った。
想定故障に関する課題を以下に整理する。
| 大項目 | 中項目 | No. | 論点 | 概要背景検討の進め方 |
|---|---|---|---|---|
| 共通 | 想定故障(クライテリア) | 1-1-1 | 想定故障や社会的影響の考え方の違いの妥当性 | 各エリアの具体的な故障の定義を確認し、合理的な理由が存在するかを検討。 |
| 共通 | フリンジ | 1-2-1 | フリンジ取扱いの見直し | 地域間連系線とエリア内送電線での取扱いについて再確認。 |
| 緊急的な運用容量拡大 | 地内系統の緊急拡大スキーム整理 | 1-3-1 | 地内系統の見直し必要性 | 需要増加による需給逼迫に伴い、地内系統における緊急拡大の考え方が必要。 |
通常想定される故障の定義は以下の通りである:
故障の種類についてエリアごとに異なる分類が見られた。以下の表に示す。
| 事故様相 | 北海道 | 東北 | 東京 | 中部 | 北陸 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | 沖縄 | 連系線 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1φ1LG | |||||||||||
| 3φ3LG | N-1 | N-1 | N-1 | N-1 | N-1 | N-1 | N-1 | N-1 | N-1 | N-1 | N-1 |
| 3φ6LG | N-2 | N-2 | N-2 | N-2 | N-2 | N-2 | N-2 | N-2 | N-2 | N-2 |
N-2故障における安定化の考え方として、以下の4類型が見受けられた。
| 類型Ⅰ | 類型Ⅱ | 類型Ⅲ | 類型Ⅳ | |
|---|---|---|---|---|
| 電制/脱調 | 安定化電制により脱調防止 | UFR動作を許容 | 局所的脱調はリレーで事故波及防止電制はなし | UFR動作を許容 |
| 負荷制限 | UFR動作を許容しない | UFR動作を許容 | UFR動作を許容しない | UFR動作を許容 |
| 運用容量 | 電制可能量によって決定 | 運用容量制約なし | 脱落許容量により決定 | 運用容量制約なし |
※ 稀頻度のUFR動作を許容しているが、電制量の上限(運用容量制約)を設定している場合もある。
N-2故障における社会的影響に関する定性・定量基準は以下の通りである。
| 社会的影響定性基準 | 考え方/定量基準 |
|---|---|
| 系統の安定性 | - 全系崩壊の可能性を低減 - 同期安定度、電圧安定度、周波数基準を超過しないこと |
| 供給支障量 | 大幅な供給支障は許容していない |
| 停電箇所/地域 | N-2故障に伴う電源脱落により、周波数低下限度を基に算出 |
| 上位系への事故波及の可能性 | 安定度計算に基づき判断 |
| 系統分断の可能性 | 安定した運転が継続できる場合は許容 |
| 供給力不足の可能性 | 電源脱落による供給力不足は許容していない |
今後の検討において進める必要がある論点は以下の通りである。
次回作業会では、各エリアの現行の考え方を確認し、エリア間の違いについての妥当性を検証する。結果に基づき必要な対策を検討する。
本資料は、電力広域的運営推進機関 OCCTOにより作成され、現在の運用容量量等に対する理解を促進するための重要文書である。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「想定故障の違い等を踏まえた検討の進め方について」(電力広域的運営推進委員会)(https://www.occto.or.jp/iinkai/chouseiryoku/index.html#unyouyouryousagyoukai)をもとに当社作成
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