資料の概要
本資料は、託送料金制度のレベニューキャップ制度に関する詳細設計を示し、第5回料金制度専門会合における議論を整理したものである。経済産業省によるこの資料は、今後の料金制度の方向性に関連する重要な検討内容を網羅している。
資料の目的と背景
- 託送料金制度のレベニューキャップ制度に関する内容。
- 第5回料金制度専門会合に提出された資料である。
主な論点
1. 目標とインセンティブの設定
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定量的目標設定
- 無理な目標設定は、棚ぼた的な収入を招くリスクがあるため慎重に行うべきであるとの意見がある。
- 停電量の目標設定には、内生的および外生的な事象を考慮する必要がある。
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効率化とインセンティブ
- 停電の過去の実績を参考に新たなインセンティブの導入が議論されている。
- 一定の効率化が達成されなければペナルティを設けるべきとの提案も存在する。
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事業者の経営判断
2. 事業計画
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要件
- 一般送配電事業者は、国の指針に基づいて目標を明確にした事業計画を策定する必要がある。
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評価
- 事業計画の達成状況を定期的に評価し、次期の料金設定に反映させることが求められる。
3. 収入上限の算定方法
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費用特性に基づく分類
- CAPEX(新規・更新投資)とOPEX(人件費・委託費等)に基づいて、効率的な単価での算出が必要である。
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制御不能費用の扱い
- 外生的要因による制御不能費用を収入上限に反映し、適切なルールを制定することが求められている。
4. 実績収入と収入上限の乖離
- 調整方法
- 実績収入が収入上限と乖離した場合、翌期の収入上限で調整することが適当である。
- 需要の変動による実績収入の差異については、期中の料金調整も許可されるべきである。
今後の予定
- 料金制度ワーキンググループで、詳細な論点をさらに議論し、具体的な方策を取りまとめることが予定されている。この議論により、託送料金制度の運用方針が明確になると考えられる。
料金算定に係るルール
- 一般送配電事業者は、事業計画に基づいて収入上限を5年毎に算定し、国の承認を受ける必要がある。
- 託送料金は、承認を受けた収入上限を超えない範囲で設定され、年度ごとに異なる設定が可能な場合もある。
料金算定に関連するポイント
| ステージ | 活動内容 |
|---|
| 期初 | 事業計画の策定 |
| 期中 | 実績費用の評価 |
| 事後 | 目標達成状況の評価方法 |
| 翌期 | 事業計画の策定及び収入上限の設定 |
利益(損失)の扱い
- 収入上限を超えて収入を得ていないか等の評価が必要であり、効率化成果を翌期の収入上限に反映させ、系統利用者に還元することが提案されている。
利益(損失)の取扱い(イメージ)
| 状態 | 実績費用 | 見積費用 | 結果 |
|---|
| 実績費用が収入上限を下回った場合 | 下回り | 上方 | 効率化による利益 |
| 実績費用が収入上限を上回った場合 | 上回り | 下方 | 損失 |
結論
資料全体を通じて、より効率的で適切な料金算定方法の確立を目指す議論が進められている。今後の進展が期待される。