この回のダイジェスト
制度設計の方向を法案・具体的な市場日程へ進め、供給・燃料対応も提示した回である。
この回で示されたこと
- 電気事業法改正案として、地域内送電線と大規模電源を認定・融資対象に加え、広域取引の値差収益を国庫納付後に整備へ活用する仕組みを提案した。大規模電源の休廃止時には一般送配電事業者等との事前協議を求める案である。法案の成立・施行時期は示していない。資料1
- 制度設計WGのとりまとめでは、小売事業者に対し、2030年度供給計画からスポット市場以外での供給力確保を求める方向を示した。中長期取引市場は2028年度に取引開始、2029年の供給計画策定時から履行確認を始める想定である。資料2
- 電力産業の基盤整備では、脱炭素電源立地地域への投資を促す補助事業を令和8年度当初予算案に計上した。脱炭素電力100%の活用等を前提とし、補助率は中堅・中小企業で最大1/2、大企業で最大1/3とする案である。資料5
- 2026年度の需給見通しは、夏季・冬季とも厳気象時に最低限必要な予備率3%を確保する見通しとした。夏季は120万kWの追加供給力公募を見込む条件付きであり、冬季は全エリアで確保する見通しである。資料9
- 燃料調達では、石油火力のC重油等の在庫確認とLNGの調達・在庫監視を続ける方針を示した。また、LNG調達の不確実性を踏まえ、非効率石炭火力の稼働抑制措置を2026年度に適用しないことを決定した。資料8
- インバランス料金制度は2026年10月1日から改正する方針である。C値を200円/kWhから300円/kWh、D値を45円/kWhから50円/kWhへ変更し、高価格が続いた場合に上限を100円/kWhとする累積価格閾値制度を導入する。資料10
前回からの変化
この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
この回の資料と要約
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電気事業法の一部を改正する法律案の概要
- 電気事業法改正案は、電力需要の増加見込み等を踏まえ、供給力確保、事業環境整備、設備安全向上を図る提案である。 - 経済産業大臣の認定計画に基づき、電力広域機関が送電線・大規模電源の整備資金を貸し付け、値差収益も送電線整備等に活用する。 - 小売事業者の登録取消事由を追加し、中長期市場・需給調整市場を運営する取引所を指定・監督する制度を設ける。 - 太陽電池発電設備の支持物等に工事前の第三者確認を導入し、原因究明等が難しい不具合では関係事業者に協力を求める。
- 2
電力システム改革の検証を踏まえた制度設計WG とりまとめ
- WGは、安定供給・脱炭素化・安定価格の両立に向け、電源確保、系統整備、市場・小売制度、投資金融の見直し方向を整理した。多くは制度案であり、詳細設計や導入判断が残る。 - 小売事業者には2030年度供給計画からkWh確保を求める方向で、基本案はN-3年度に需要の5割、N-1年度に7割、小規模事業者は2.5割・5割である。 - 同時市場と中長期取引市場の導入を検討し、系統の先行整備や公的融資・託送料金の前倒し回収で電源・系統投資を支える方向である。 - 経過措置料金の解除基準を満たす地域は現時点でなく、競争状況を監視しつつ料金制度の在り方を検討する。
- 3
次世代の電力システム構築へ向けて:中間整理
- 電力システム改革は参入・選択肢の拡大などで一定の成果を上げた一方、供給力、燃料価格変動、事業者退出などの課題を踏まえ、安定供給・脱炭素化・価格安定を両立する次段階を示す資料である。 - 大型電源・系統投資を支える費用変動対応、需給見通しに沿った供給力確保、系統整備の資金回収策、公的融資制度を提案・検討する。長期脱炭素電源オークション第3回は2026年1月予定である。 - 小売の供給力確保など規律を強め、中長期取引市場やkWh・ΔkW同時市場を整備する方針であり、経過措置料金や非化石証書、GX-ETSも検討・設計対象である。 - GX戦略地域と連携した需要・系統整備、事業者連携の効果検討、サプライチェーン・人材の実態調査を進め、具体策につなげる段階である。
- 4
次世代の電力システム構築へ向けて~中間整理の概要~
- GX・DXによる需要増とエネルギー安全保障を背景に、安定供給・脱炭素化・安定的な価格水準に向けた電気事業制度と電力産業の在り方を一体で検討する中間整理である。 - 電源・燃料・系統の投資環境を整え、将来需給に沿う供給力確保、系統整備への融資、接続可能エリアの公開や空押さえ対策などを進める方向である。 - 小売事業者の供給力確保と休眠事業者への規律を設け、中長期市場や同時市場の設計、需給調整市場の改善など取引環境の整備を検討する。 - 電力産業の連携・多角化、GX戦略地域との連携、サプライチェーン・人材確保は継続検討事項である。
- 5
次世代の電力産業の構築に向けて
- 電力産業の安定供給・脱炭素化に向け、海外事例、GX地域貢献型補助金案、電力データ、人材・調達課題を整理し、連携策の具体化を議論する資料である。 - 補助金は令和8年度当初予算案への計上段階で、地域貢献・PPA等による電源との紐づき・新設等への貢献を支援強度に反映する案である。PPAの内外無差別上の要件や非化石価値の扱いには整理課題が残る。 - 電力データの利用事例は増えているが、明示的同意の取得負担が課題である。第二世代スマートメーターとBルートの運用開始を見据え、事例開発とガイドライン改訂が提案されている。 - 機器の長納期化と施工人材不足に対し、需要見通しの確保・平準化・仕様標準化、処遇・育成・人材融通、DX・AI活用が方向性として示された。2040年の不足試算は送配電約3万人、発電約1.2万人だが、発電所の新設・更新等の人材は含まない。
- 6
脱炭素電源の導入拡大に向けて
- 九電みらいエナジーは、脱炭素電源の事業予見性を高めるオフサイトPPAの拡大を重視し、技術革新によるコスト低減まで補助金等で需要家負担を軽減するよう提案している。 - 需要家のニーズを把握する小売電気事業者と発電事業者の情報共有・連携を求め、PPA検討での連携が情報遮断規制に該当しない整理への期待を示している。 - 設置適地の限られる日本では既設再エネの活用と新設の双方が必要であり、需要家とのマッチングを通じた安定収益確保を重視している。 - 2021年度以前に運転開始した非FIT・非FIP再エネも、リパワリングの有無を問わず需要家との非化石証書の直接取引を可能にするよう要望している。
- 7
「参加型」設備形成について:社会のみなさまとともに創る次世代ネットワーク
- 東電PGは、地域・顧客の課題と送配電設備の課題を組み合わせ、自治体・事業者等と協働する「参加型」設備形成を進める方針である。 - 約1,500万kWに上るDC供給申込への対応として、適地公開・提案や受電電圧の引上げ等を進め、空押さえ解消などの規律見直しを国に求める方向である。 - 電源新設の減少と経年電源の増加、需要増を踏まえ、電源・系統計画の連携による新設・リプレースを提案するが、情報連携には行為規制への配慮が必要である。 - 系統用蓄電池では2026年4月以降の新規申請に概算工期を提示する予定であり、申請要否の判断手順を設けるほか、事業者規律は審議会で議論中である。
- 8
燃料調達をめぐる動向と電力・ガスの安定供給について
- 原油輸入は中東・ホルムズ海峡への依存が高い一方、LNGは依存度が低く、調達先が分散している。原油・LNGスポット価格は攻撃前または2月末より上昇した。 - 石油備蓄は約8か月分、電力・ガス会社のLNG在庫は約400万トンで、資料は短期的な供給に支障が生じる状況ではないとの認識を示す。 - 官民連絡会議、LNG融通スキーム、夏季に向けた臨時kWhモニタリングで情報共有・需給監視を進める。モニタリング結果は4月上旬頃から公表予定である。 - 非効率石炭火力の稼働抑制措置を2026年度に適用しないことを決定した。LNG節約効果は一定の仮定に基づく試算で約50万トンである。
- 9
2026年度の電力需給見通しについて
- 2026年度の電力需給は、厳気象H1を想定しても夏季・冬季とも最低予備率3%を確保できる見通しである。 - 夏季見通しは120万kWの追加供給力公募を織り込む。東京の8月予備率は3月16日時点で2.4%で、最大約120万kWの追加供給力も見込まれている。 - 柏崎刈羽原発6号機は3月27日時点で営業運転前だが、夏季・冬季の予備率には運転計画として計上されている。 - 火力発電は、長期脱炭素電源オークションによるLNG火力のリプレースと石炭火力のフェードアウトを背景に、休廃止が新増設を上回る見通しである。
- 10
電力・ガス監視等委員会からの建議を受けた対応について
- インバランス料金制度は、時間前市場のエリア別情報公表とシステム対応に合わせ、2026年10月1日から改正する方針である。 - 需給ひっ迫時補正インバランス料金のC値を200円から300円/kWh、D値を45円から50円/kWhへ変更し、状況を監視して必要に応じ見直す。 - 直前7日間にエリアプライス200円/kWh以上が30コマに達すると、翌日から上限を100円/kWhとする累積価格閾値制度を導入する。沖縄は判定指標がインバランス料金である。 - 時間前市場情報は5エリアに分けて公表する方向であり、制度開始後は運用状況を監視・分析する。
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次世代電力・ガス事業基盤構築小委員会下の制度設計WG・制度検討作業部会の見直しについて
- 2026年度以降の制度検討に向け、制度設計WGと制度検討作業部会を改組し、3つのWGを設置する提案である。 - 電力安定供給WGは供給力確保と脱炭素化、電力事業環境整備WGは電源・系統ファイナンスや小売環境・同時市場を扱う。 - 中長期取引市場検討WGは市場の具体的制度設計を担い、1年程度の時限設置を想定する。 - 各WGは月1回程度の開催を想定し、既存の3WGは継続、必要に応じ個別WGも設ける案である。
要約は AI が作成したものです。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
次世代電力・ガス事業基盤構築小委員会
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