この回のダイジェスト
第8回は代替調達、特定地域立地電源、契約・資格要件などの制度案を示し、個別ルールは継続審議とした。
この回で示されたこと
- 調達不調や調達後のΔkW減少、設備・システム障害に備え、代替調達主体と電源の優先順位を示す案を提示した。電源停止時は供出事業者、供出できなければ属地エリアの一般送配電事業者が調達し、それ以外は不足エリアの一般送配電事業者が調達する案である。資料1
- 特定地域立地電源は、ブラックスタートを公募で調達し、2024年度以降は容量市場でkW価値を調達する時期に合わせて4年前に年間分を公募する案を示した。2021~2023年度は電源Ⅰ・Ⅱの公募を通じて調達し、電圧調整・潮流調整・系統保安ポンプも確保が困難な地点で同様に公募する案である。資料2
- 需給調整市場の契約を、広域精算を扱うTSO間契約と、属地TSO・調整力提供者間の需給調整市場契約(ΔkW・kWh)および余力活用契約(kWh)に分ける案を提示した。市場参加資格は法人格と純資産額1,000万円以上とする案である。資料4
- 市場運営ルールの論点として、参入資格・事前審査、契約体系、計量・アセスメント、ペナルティ、精算などを整理し、三次②を優先して検討する案を示した。市場設計の審議を2019年度第1四半期までに終える前提を置き、技術論点はERAB検討会と連携する案である。資料3
- 三次①は2022年度から電源Ⅰ-b相当量を年間確保し、実需給では週間でΔkWを市場取引してエリア間の電源差替えを行う。2024年度以降は需給調整市場で週間広域調達し、二次②も2024年度から週間広域調達する方向を整理した。資料5
- 三次②の週間調達は、1週間前に1週間分を3時間単位の56ブロックに分ける方式とし、必要量は再エネ予測誤差とGC予測誤差の3σ相当値を用いる算定式を基本とする方向を示した。資料5
前回からの変化
- 三次②の必要量算定案について、前回示された基本式・月別等の事前算定に加え、前々日の予測に合致する区分の値を前日に決める日々の必要量に用いる整理を示した。資料5
- 二次①の広域運用に向け、現行の各エリア制御方式を活用する案をシミュレーションを含め検討し、将来の抜本改修はシステムのリプレースに合わせる整理を示した。単価登録の細分化・自動化等も抜本改修なしの方法を検討し、V1/V2による直接運用には抜本改修が必要とした。資料5
- 前回は未決論点としていた調達不調・調達後のΔkW減少時の対応について、電源等の停止時の調達主体、オンライン・オフライン電源等の優先順位、システム停止時の電話等による発動依頼を具体化した。資料1
- 特定地域立地電源の調達方法として、ブラックスタートの2024年度以降の公募時期・方式や、電圧調整等の公募条件を提案した。資料2
この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
この回の資料と要約
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ΔkW調達不調や調達後にΔkWが減少した場合および運用段階での設備トラブル時等の対応について
- 資料は、需給調整市場の広域運用で調整力が不足する場合の代替調達方針案を示し、審議を求めるものである。 - 電源等トラブルでは供出事業者がまず代替供出し、できない場合は属地エリアの一般送配電事業者が調達する。それ以外は不足エリアの一般送配電事業者が担う。 - 調達順位は、エリア内オンライン、エリア外オンライン、エリア内オフライン、エリア外オフラインの順であり、エリア外調達では連系線容量の確認と広域機関との連携が必要である。 - 広域需給調整システム停止時は電話等で他エリアの調整力を発動・受電する想定であるが、人手対応には時間を要し、速い応動の調整力でその間を補うとしている。
- 2
特定地域立地電源の調達方法について
- 特定地域立地電源の調達について、需給調整市場創設後も機能別に公募する案を示した段階であり、決定事項ではない。 - ブラックスタート機能は、2024年度以降、容量市場のkW調達と同時期の4年前に年間分を公募し、2021~2023年度は電源Ⅰ・Ⅱの公募を通じて調達する案である。 - 電圧調整・潮流調整・系統保安ポンプは、確保が困難な地点が確認された場合、ブラックスタートと同様の公募を行う案である。 - ブラックスタートの必要箇所数等は別途見直しが検討され、容量市場の初回受渡時期の見直しにより公募日程が変わる可能性がある。
- 3
需給調整市場における市場運営ルールに関する検討の進め方について
- 2021年度の需給調整市場開設に向け、資格審査から精算までの業務フローと未決の運営ルールを整理した検討資料である。 - 主な未整理事項は、参入・事前審査、契約体系、リクワイアメント、計量とアセスメント、ペナルティ、精算条件である。 - 審議を2019年度第1四半期までに終える案を示し、三次②の論点を優先し、他商品は順次検討する。 - 参入準備の目安は工事不要で約6か月、簡易指令システム工事ありで約7か月、専用線工事ありで約1年である。
- 4
需給調整市場における契約および資格要件について
- 需給調整市場の契約をTSO間と属地TSO-調整力提供者間の二層とし、後者には市場契約(ΔkW・kWh)と余力活用契約(kWh)を設ける案である。 - 容量市場で調整機能を持つ電源が落札した場合は余力活用契約を求め、落札されていない電源では同契約を任意とする整理である。 - ΔkW落札者には、落札量を指令可能な状態に保ち、指令に応じる義務を課す案であり、詳細な評価・ペナルティは今後検討する。 - 参加資格は法人格と純資産1,000万円以上を求める案であり、TSO間契約や取引規程の詳細、事業者の制度上の位置づけは未確定である。
- 5
本小委員会における議論の方向性と整理
- 需給調整市場は商品ごとに広域化し、三次①は2022年度に年間で設備を確保したうえで実需給時に週間取引、2024年度以降は週間広域調達とする方向である。 - 二次②は2024年度から週間広域調達とする一方、一次・二次①の広域調達可否と開始時期は未決であり、連系線影響や調整電源の偏在リスクなどを踏まえ継続検討する。 - 三次②の必要量算定方法と商品要件の方向性が示されたが、精算、参加要件、調達不調時の対応、連系線容量確保など運用制度の多くは引き続き検討課題である。 - 二次①の広域運用は現行制御方式を活用する案を検討し、単価登録等の改修方法を整理する一方、V1/V2の直接運用には中給システムの抜本改修が必要とされた。
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需給調整市場検討小委員会
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