この回で示されたこと
- 広域機関は2040年・2050年の需給を20シナリオで示し、2040年の需要地併設型蓄電池を各需要ケース800万kW、系統用蓄電池を800万~1,000万kWと設定した。2040年の需給バランスでは、4シナリオ中3つで供給力不足の可能性が示された 資料2
- 2040年度のコスト最小化試算では、系統側蓄電池は再エネ進展シナリオで9.6GW、脱炭素火力進展で2.7GW、全技術進展で4.1GWとなった。いずれも政策決定値ではなく、設定条件下の比較結果である 資料3
- 需要家側蓄電池の導入見通しは、2040年に家庭用55GWh(32GW)、業務・産業用5.5GWh(1.6GW)、合計60GWh(33GW)と試算された 資料4
- 業務・産業用蓄電池の収益性試算では、設備費10.6万円/kWhの場合、IRR10%を達成する需要家は確認されなかった。6万円/kWhの場合は、供給力提供にBCPまたは小売連携を加えると、低負荷率群の90%が達成する試算となった 資料4
- 施策の方向として、需要側蓄電池の継続導入、DRの実績把握・対応機器拡大、供給側蓄電池の効果的な立地・運用を促す方針が示された。系統混雑緩和に資する立地を導入支援で高く評価する案も提示された 資料5
- 系統連系技術要件では、2027年4月以降の新規接続分にJC-STAR★1取得を求めることが決定している。第4回長期脱炭素電源オークションで供給確保計画認定メーカー製セルを使う案件を優先約定する案も示された 資料5
前回からの変化
- 第1回で検討課題とされたDERの導入見通しについて、今回は2040年度の需要側蓄電池800万~3,300万kW、DR最大750万~1,500万kW、供給側蓄電池280万~1,000万kWという試算幅が示された。単一の確定予測ではない 資料5
- 前回は需要家参加や収益性が課題として示されたが、今回は業務・産業用蓄電池について費用水準別の収益性試算が示され、低負荷率需要家での費用低減と複数用途の収益確保が成立条件として整理された 資料4資料5
- 前回に課題として挙がった蓄電池のサイバー対策について、今回は2027年4月以降の新規接続分にJC-STAR★1を求める決定と、★2以上やDRready要件改定を今後検討する方針が示された 資料5
- 系統用蓄電池の事業規律・長期安定運営が今後の検討事項とされていたところ、今回は需給調整市場収入への依存や系統混雑緩和への貢献を評価する制度の不在が示され、制度設計までの導入支援で立地を評価する案が提示された 資料5
この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
この回の資料と要約
- 2
「将来の電力需給シナリオに関する検討会」における蓄電池およびDR設定に関するご説明
- OCCTOは、電源開発等の検討に使う参考として、2040年・2050年の需要・供給力を組み合わせた20の電力需給シナリオを提示した。シナリオは既存の国の計画等との整合を前提としない。 - モデルケースでは、需要地併設型蓄電池を2040年800万kW・2050年1,100万kW、系統用蓄電池を2040年800万~1,000万kW・2050年1,000万~1,300万kWと設定し、DRもロードカーブに反映した。 - kWバランス試算では、2040年の4シナリオ中3つで供給力不足の可能性が示され、2050年も需要、原子力規模、火力のリプレース有無により不足幅が異なる。 - シナリオは各主体の検討材料として活用し、前提を観測しながら基本的に3~5年ごとに見直す方針である。
- 3
分散型電源導入容量に関する討議資料
- 2040年のコスト最適化モデルによる討議用試算であり、政策の決定・推奨や最も可能性の高い未来の予測ではない。 - 変動性再エネ比率は3シナリオで29〜34%、系統側蓄電池は2.7〜9.6 GW・11.4〜53.7 GWhと試算された。 - 太陽光導入増や蓄電池コスト低下は系統側蓄電池の容量を増やし、需要側蓄電池・揚水・DRの活用は必要量を減らす。 - 結果は2040年需要1,000 TWhなどの前提に依存し、感度分析ケースは独立計算のため同時発生時に単純加算できない。
- 4
需要家側蓄電システムの導入見通し・収益性に関する検討
- 需要家側蓄電システムの導入量は、推計上、2030年に27 GWh(15 GW)、2040年に60 GWh(33 GW)へ拡大する見通しである。 - 2040年の内訳は家庭用55 GWh、業務・産業用5.5 GWhであり、家庭用はPV設置済み住宅の8割以上への導入を見込む。 - 業務・産業用の収益性試算では、CAPEXが6万円/kWhまで低下し、低負荷率需要家が供給力提供などを組み合わせると経済性が成立しやすいが、10.6万円/kWhでは達成例がなかった。 - これらは前提条件付きの推計・試算であり、標準化、市場参加要件や収益化環境の整備、補助制度の拡充はヒアリングで示された方向性・要望である。
- 5
分散型エネルギーリソースの導入見通し及び課題等を踏まえた施策の方向性
- 2040年度の各機関試算は、需要側蓄電池800万~3,300万kW、DR最大750万~1,500万kW、供給側蓄電池280万~1,000万kWであり、異なる前提に基づくシナリオである。 - 新規接続する蓄電池等の制御システムにJC-STAR★1を求める系統連系要件は2027年4月以降の適用が決定し、導入支援事業への要件化や★2以上の整備は対応・検討事項である。 - 業務・産業用蓄電池は費用低減と収益化環境が課題であり、系統用は需給調整市場に偏る収益構造や混雑緩和への誘因不足を踏まえ、運用・立地を促す施策が検討されている。 - 供給側の導入拡大では、安全性、地域共生、供給網強靱化を重視し、認定メーカー製セル案件の優先約定は提案段階である。
要約は AI が作成したものです。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
分散型エネルギー推進戦略ワーキンググループ
ほかの開催回と資料を、開催日の順に確認できます。
