この回のダイジェスト
卸市場の課題と託送料金・取引規制の複数案が示された。
この回で示されたこと
- ヒアリングでは、沖縄電力が低DC型の「需給調整用卸電力メニュー」を検討中で、具体案は次回会合に示す予定とされた。2016年4月からの1万kWの電源切出しに追加検討はなく、自然変動電源を使う新電力には獲得需要の3割程度を超える柔軟対応や定期検査時のバックアップを行っている。資料1
- エネットとイーレックスは、スポット市場の需要期の売り入札不足、先渡市場の流動性不足、常時バックアップ以外の相対卸契約の価格指標不足などを課題として挙げた。エネットは予備力と市場供出量の関係や入札価格を検証し、グロスビディングの早期実現、限界費用を基本とする入札、インバランス補給の常用是正を求めた。資料1
- 新電力11社へのヒアリングと73社のアンケートでは、ピーク時を除けば調達は可能になりつつある一方、安価な調達には課題が残るとされた。2017年7月の取引量はスポット40億kWh、一時間前2.8億kWh、先渡0.138億kWhで、調達の中心はスポット市場であった。資料2
- 市場需給がタイトな時間帯の余剰インバランスについて、計画と実績の乖離が不可避な事情か故意・過失かは未確定であり、事業者ヒアリング等で検証する論点が示された。予備力の必要性・活用状況や入札可能量・価格の考え方を確認・明確化する案も示された。資料2
- 沖縄では2017年5月時点で新電力4社、低圧シェア0%であった。沖縄電力はベースロード電源市場の制度的な供出義務の対象外だが、自主的取組を求める整理であり、参入事業者のニーズ聴取や取組進捗の定期公表を促す案が示された。資料2
- 法的分離後の一般送配電事業者と特殊関係者等との取引について、子会社・主要株主、関連会社、影響力のある出資先等を規制対象に含める案が示された。通常の取引条件はグループ外の同種取引と同等かで判断し、資金融通・保証・業務委託等も通常条件内で行う案である。いずれも検討案である。資料3
- 送配電網維持・運用費用について、託送原価の範囲を変えない前提で、発電側課金、基本料金と従量料金の比率見直し、送電ロスの透明化または送配電事業者による一括調達などの選択肢が示された。費用の約8割が固定費である一方、基本料金回収は約3割との整理である。資料5
- 系統費用負担と電源インセンティブの具体策は未決であり、再エネ発電事業者の特定負担軽減時の負担先、発電側課金の小売転嫁や既存電源への影響、ノンファーム型接続等の評価方法が論点として示された。関連施策を踏まえ、解決策の方向性を2017年内を目途に整理する予定である。資料5資料4
前回からの変化
この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
この回の資料と要約
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第21回 制度設計専門会合 事務局提出資料 ~卸電力市場活性化に係る事業者ヒアリング~
- 本資料は事業者ヒアリングの記録であり、制度変更や対応策の決定は示していない。 - 沖縄電力は低DC型の需給調整用卸電力メニューを検討中で、具体案を次回会合に提示する予定である。 - 新電力2社は、スポット市場の重負荷期の売り不足や先渡市場の季節的な流動性不足を指摘し、情報開示や市場活性化、価格ヘッジ手段を求めている。 - 常時バックアップの価格・利用範囲や相対契約の交渉環境に課題が挙げられ、沖縄向けには余剰インバランスにも対応する売買両方向のメニューが要望されている。
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卸電力取引活性化の現況:旧一般電気事業者の自主的取り組み状況 – 新電力からのヒアリング結果
- 新電力の調達は可能になりつつあるが、スポット市場への集中、昼間の売り入札不足、価格高騰などが安価な調達の課題である。 - 需給計画と実績の乖離、予備力の確保、入札量・価格の適切性は未検証であり、事業者への聞き取り等で精査する提案である。 - 沖縄では2017年5月時点で新電力は4社、低圧供給はなく、沖縄電力の卸市場活性化策も具体化していないため、参入者のニーズ聴取と進捗公表を促す案が示された。 - 中期的には小売競争の状況も踏まえ、競争促進と取引適正化の方策を有識者が検討し、本会合で対応を議論する提案である。
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法的分離に伴う行為規制の検討(取引規制)について
- 法的分離後の取引規制では、グループ内の発電・小売事業者や親会社に加え、子会社・関連会社・主要株主など迂回取引に関わり得る者も対象とする案である。 - 通常の取引条件は、グループ外の会社との同種取引で成立する条件と同等かで判断し、具体例は監視や相談を通じて必要に応じ整理する方針である。 - 資金融通、保証等、業務委託などのグループ間取引を通常の取引条件内とする提案であり、保証等には信用力の利用に見合う対価を求める考え方である。 - これらは検討案であり、やむを得ない事情がある取引は事前の大臣承認で例外となる一方、送配電等業務の受委託は通常条件でも原則禁止である。
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第21回 制度設計専門会合 事務局提出資料:送配電網の維持・運用費用の負担の在り方検討WG(検討すべき論点(6/12))
- 需要は伸び悩む一方、再エネ接続と老朽設備の更新で系統費用の増加が見込まれ、費用負担の見直しが課題である。 - 託送料金は小売事業者が全額負担し、固定費約8割に対して基本料金回収は約3割にとどまる。 - 発電側課金、基本料金の引上げ、送電ロスの一括調達などが選択肢として整理されたが、いずれも決定ではなく、転嫁や既存電源への影響等が未整理である。 - 関連施策を踏まえ、解決策の方向性を年内目途に整理する予定である。
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制度設計専門会合
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