この回のダイジェスト
受委託規制と調整力公募の案を示し、卸市場・ガス小売の取組状況を確認した。
この回で示されたこと
- 一般送配電事業者とグループ内事業者の業務委託・受託は、中立性を損なうおそれのある情報利用、裁量的な実施、合理的理由のない公募省略などに当たらない業務を例外とする案が示された。災害復旧など極めて低頻度の業務は内容・頻度を総合判断し、最終保障供給・離島供給の緊急委託も公募までの短期間に限り例外とする案である。資料1
- 上げ・下げ調整指令量はエリア別・週別に公表する案が示された。kWh価格のエリア別・各社別公表は、発電費用や市場入札価格の推定につながる懸念から当面見送り、現行の10社集計を維持しつつ、個社を特定しにくい公表方法を検討する。資料2
- 2017年度秋季の調整力公募では、電源Ⅱ-b・Ⅱ’を追加し、簡易指令にOpen-ADRを採用する方向で検討する。需要家リストは応札時提出、募集期間は1か月確保とし、報酬上限は秋季公募までに検討する。委員会は改善策を概ね妥当とし、実施状況を監視する方針である。資料3
- JEPXの取引所取引シェアは2017年3月時点で需要の約3.7%であり、2016年度の売り入札量は前年度比1.2倍、買い入札量は1.6倍となった。一方、2017年7月には売り入札が買い入札を下回る時間帯があり、価格高騰時の計画と実績の乖離や余剰電力の市場投入状況を事業者ヒアリング等で確認する必要が示された。資料4
- 旧一般電気事業者の電源切出しでは、東北電力の磯子火力1万kW(2017年度通年)、関西電力35万kW、東京電力EP3万kW、中国電力1.8万kW、中部電力1.8万kWが実施済みとして報告された。四国電力は3万kWを2017年8月上旬に切り出す予定である。資料5
- ガス小売事業者238社への調査は236社が回答した。家庭向け供給を行う、または予定する事業者では、標準メニュー公表済みが201社(97.6%)、平均的な月額料金例が127社(61.7%)であった。託送料金相当額の明記済みは対象事業者の15社(10.8%)で、事務局は公表促進とフォローアップ調査を行う方針である。資料6
前回からの変化
- 調整力運用データは、上げ・下げ指令量をエリア別・週別に公表する案が加わった。前回は10社集計の4月kWh価格を公表し、地域差等の分析と公表拡充を検討する方針だったが、今回は価格のエリア別・各社別公表を当面見送る扱いが示された。資料2
- 秋季公募の改善策として、電源Ⅱ-b・Ⅱ’の追加、Open-ADRを用いる簡易指令の検討、需要家情報の応札時提出などが具体化し、委員会が改善策を概ね妥当として監視する方針を示した。資料3
- JEPX取引所取引シェアは2017年3月の約3.7%、2017年4月の需要比3.5%とされ、前回要約の2017年1~3月期のスポット約定量70億kWh等に加えて、2017年7月の売り入札不足と東日本の昼間価格高騰、余剰インバランスの確認課題が示された。資料4
- 前回は旧一般電気事業者9社中5社がグロスビディング開始済み、残る4社が開始予定であった。今回は関西・九州・東京EPで開始済み、北海道・北陸で開始または試行済みとされ、各社の売り入札・約定量の増加実績も報告された。資料5
- 家庭向けガス小売の標準メニュー公表済みは201社(97.6%)、平均的な月額料金例は127社(61.7%)であった。前回の電気小売調査では家庭向け供給開始済み事業者の標準メニュー88%、月額料金例72%であり、今回はガス事業者を対象にした別調査の数値が示された。資料6
この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
この回の資料と要約
- 1
法的分離に伴う行為規制の検討(受委託規制)について
- 法的分離後の業務委託・受託は原則禁止であり、本資料は競争阻害のおそれがない場合に限る省令上の例外案を示す。最終決定ではない。 - 委託では情報利用、競争条件への影響、非公募によるグループ内優遇を、受託では送配電資源の不当利用やグループ内外の条件差を主な判断要素とする。 - 災害対応など極めて低頻度の業務は、内容と頻度を総合判断して例外とする案であり、子会社等への委託も例外案に含む。 - 最終保障供給・離島供給では緊急時の極短期委託を例外案とし、受託の同条件対応や委託先の公募・入札による公平性確保も示されている。
- 2
[調整力の運用状況に係る公表データの拡充について]
- 調整力の上げ・下げ指令量は、エリア別・週別の合計値を公表する変更案である。 - kWh価格のエリア別公表は、限界費用や市場入札価格の推定による競争上の不利益が懸念され、当面は現行方式を維持する扱いである。 - 価格情報は引き続き監視し、複数エリアをまとめるなど個社を特定しにくい公表方法を検討する提案である。 - 背景には地域ごとに旧一般電気事業者1社が調整力の大部分を供給する構造があり、地域間運用の仕組みも検討中である。
- 3
調整力の公募調達の改善に向けた検討について
- 発電事業者等40社への調査を踏まえ、委員会は一般送配電事業者の秋季公募に向けた改善策を概ね妥当とし、実施状況を監視する方針である。 - 電源Ⅱ-b・Ⅱ’の追加や、電源Ⅰ’・Ⅱ’への全国統一簡易指令システム導入を進める方向であり、Open-ADR採用も検討するが、実証結果により見直す余地がある。 - 需要家リストは確実な調整力確保のため応札時提出とし、最低容量引下げ、調整力細分化・広域運用などは実証や需給調整市場の検討とあわせた中長期課題である。 - 公募外の制度意見には本資料で結論が示されておらず、委員会は中長期課題の検討状況も注視する。
- 4
第20回 制度設計専門会合:事務局提出資料 ~卸電力取引活性化の現況について~(旧一般電気事業者の自主的取り組み状況等)
- 旧一般電気事業者の自主的取組や新規参入によりJEPXの入札・約定量は増えたが、取引所シェアは2017年3月時点で約3.7%にとどまり、時間帯によって売り入札が不足している。 - 価格高騰時に余剰インバランスが生じた例があり、計画と実績の乖離原因は未確定であるため、需要計画や市場への供出状況を調査する必要がある。 - 予備力や入札制約の改善は進む一方、BGごとの過剰な予備力確保が供出量を減らす懸念があり、事務局が監視を続ける。 - 電発電源の切出しや常時バックアップ以外の相対契約は限定的であり、沖縄の需給調整用卸電力メニューも具体化しておらず、協議・ニーズ確認が続く。
- 5
第20回 制度設計専門会合 事務局提出資料 ~卸電力市場活性化に係る事業者ヒアリング~
- 旧一般電気事業者は供給余力の市場投入、ブロック入札、グロスビディング等を進め、複数社で売り入札量・約定量の増加を報告したが、比較期間や指標は各社で異なる。 - 電源切出しは複数社で実施済みで、追加案件は協議・検討中のものがあり、量や時期が未確定の会社もある。 - 常時バックアップ以外の相対卸契約では多くの社に問い合わせがあり、供給条件や需給状況等を踏まえて個別に協議・判断している。 - 九州電力は需給関連3機能の一体運用を開始し、沖縄電力は需給調整用卸電力メニューを検討中である。
- 6
第20回 制度設計専門会合 事務局提出資料 〜「ガスの小売営業に関する指針」等に係る 第1回取組状況調査結果の報告について〜
- 236社が回答した調査では、家庭向け供給を実施または予定する事業者は206社である。 - 標準メニューは201社(97.6%)が公表済みだが、平均的な月額料金例の公表は127社(61.7%)にとどまる。 - 代理店等と提携する事業者は29社で、そのうち19社が関連情報を公表済みである。託送料金相当額の明記は15社(10.8%)にとどまり、84社(60.4%)が検討中である。 - 事務局は料金例の公表意義やシステム改修不要の明記方法を周知し、適切な時期にフォローアップ調査を行う予定である。
要約は AI が作成したものです。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
制度設計専門会合
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