経済産業省 ・ グリーンイノベーション戦略推進会議 兼 グリーンイノベーション戦略推進会議ワーキンググループ
グリーンイノベーション戦略推進会議 第3回 グリーンイノベーション戦略推進会議 兼 グリーンイノベーション戦略推進会議ワーキンググループ
この回のダイジェスト
第3回は2050年ネットゼロの複数シナリオを参照し、重要分野の検討を開始した。
この回で示されたこと
- 英国・EUのネットゼロ分析は複数の技術・行動シナリオであり、将来のエネルギーミックスや政策を決定するものではないと整理した。英国の電力需要は2050年に2017年比でCore約1.7倍、Further Ambition約2倍との想定である。資料1
- IPCCのCO₂ネットゼロ経路205件の分析では、部門別の排出・除去の組合せは多様で、電化率中央値は約46%である。世界全体のネットゼロ時期はシナリオ上、1.5度で2050年頃、2度で2070年頃と示された。資料2
- RITEのモデル試算では、2050年の発電電力量は約1.31~1.46兆kWh、電化率は32~38%となるケースが示された。正味ゼロには、水素還元製鉄、CCS、CO₂輸送やDACCSなどを組み合わせる条件付き経路が示された。資料3
- グリーンイノベーションの方向性として、既存技術の普及と新技術の社会実装を並行し、産業・業務家庭・運輸の各部門で技術選択肢を検討する案が示された。重要分野の目標、制度整備、社会実装支援を含む実行計画は年末を目途に取りまとめる方針である。資料4
- 水素の目標案として、コストを2030年30円/Nm³、2050年20円/Nm³、調達量を2030年年30万トン、2050年年500万~1,000万トンとする案が提示された。現行戦略等に基づく記載で、今後修正予定である。資料4
- 会議とWGの検討スケジュール案では、12月中旬に第4回戦略推進会議で2020年のまとめと重要分野の取りまとめを予定する。11月下旬のWGではエネルギーネットワーク、非化石エネルギー、横断領域を扱う。資料5
前回からの変化
この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
この回の資料と要約
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英国・EUにおけるカーボンニュートラルシナリオについて
- 英国の2050年シナリオは、約80%削減、約96%削減、ネットゼロの段階を示す分析であり、将来の技術構成や部門別排出枠を決定するものではない。 - 英国では電化・水素製造により電力需要が増える想定で、ネットゼロ案は炭素除去や合成燃料など発展途上で高コストの選択肢に依存する。 - EUの8シナリオは80%・90%削減とネットゼロを比較するビジョン分析であり、新たな政策や具体的なエネルギーミックスを決定するものではない。 - EUネットゼロ案では電化率約50%、発電量約2~2.5倍、炭素除去の活用、電力価格上昇が想定されるが、いずれもモデル上の試算である。
- 2
IPCC1.5度特別報告書におけるネットゼロ排出シナリオ
- SR15の205のCO₂ネットゼロシナリオを分析し、達成時の排出・除去の組合せとエネルギー構成には大きな幅があると整理した。 - エネルギー需要と産業プロセスは全シナリオで排出が残る一方、エネルギー供給や土地利用では排出と除去のバランスが分かれ、CDRの組合せから7類型に分類された。 - 電力が最終エネルギーの主要な担い手で、電化率の中央値は約46%であるが、各シナリオのエネルギー構成は一様ではない。 - これはシナリオ分析の結果であり、類型数は蓋然性を示さず、政策決定や合意形成への活用は別途検討が必要である。
- 3
脱炭素社会に向けた対策の考え方
- RITEの試算では、2050年の発電電力量は約1.3~1.5兆kWhとなり、2018年実績を上回る。電化率はケース別に32~38%へ上昇する。これは前提を置いた試算である。 - 想定した技術シナリオでは、2050年80%削減に実行可能解が得られたが、100%削減には得られなかった。正味ゼロの構築可能性には、水素直接還元製鉄、DACCS、CO₂貯留または国外輸送などの条件が関わる。 - 対策は再エネ・原子力・化石燃料+CCSを軸に、電化、省エネ、水素・合成燃料、負の排出技術を組み合わせ、コストを踏まえて選ぶ考え方である。 - NETsへの過度な依存を避け、低エネルギー需要社会と既存設備を活用した移行を進め、技術や経済社会の姿を見直しながら対策を探求する必要がある。
- 4
2050年カーボンニュートラルに向けた グリーンイノベーションの方向性
- 2050年カーボンニュートラルの道筋は技術・社会の不確実性が大きく、複数の選択肢を保ちながら検討する段階である。 - 産業、業務・家庭、運輸を主な排出対策分野とし、省エネ・電化・電源脱炭素化に加え、水素、CO₂回収・再利用などの技術案を示す。 - 水素などの重要分野について、目標、規制・標準化、企業支援、国際連携等を含む実行計画を年末を目途にまとめる方針だが、具体策は未確定である。 - 11月下旬に分野別素案、12月下旬に全体を議論する予定であり、追加分野や社会実装手段などが審議事項である。
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グリーンイノベーション戦略推進会議検討スケジュール(案)
- グリーンイノベーション戦略推進会議の検討スケジュール案である。 - 2020年12月中旬の第4回会議で、2020年のまとめと重要分野の取りまとめを予定する。 - WGはCCUS・カーボンリサイクル、モビリティ・水素、農林水産業・吸収源などを検討し、11月下旬に重要分野の目標等を扱う。 - 10月の会議では、各国情勢等を踏まえ産業政策としての重要性を確認した。
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