この回のダイジェスト
同時市場の導入は決定せず、制度設計の検証と費用便益分析を進める方針を示した。
この回で示されたこと
- 検討会を公開で開催し、資源エネルギー庁と広域機関が共同事務局を務め、約1年程度で取りまとめる案を示した。導入可否の判断は小委員会等で行う想定である。資料1資料3
- 約定ロジックは、全国の需給・系統データを用いたSCUC・SCEDの定量分析と、複数の価格算定方式の比較を並行して検証する案である。技術有識者、市場運営者、メーカー等による第三者検証も提案した。資料1
- 同時市場を、kWhとΔkWの同時約定に加え、実需給の約1週間前から実需給までの一連の仕組みとして検討する。導入は未決定であり、事業者への影響、法令との整理、費用便益分析を進める。資料3
- 日本の再エネ制度や燃料調達、系統構成を踏まえて検証する考えを示した。変動性再エネの導入量は2020年にピーク需要比42.0%、2030年の野心的水準で92.1%とされ、燃料輸入のリードタイムは約2~3か月と整理した。資料4
- 次期中給は共同開発・共同利用を進め、初期開発は現行制度を前提とする。同時市場の制度設計がまとまった後に可能な範囲で仕様へ反映し、運開までに反映できない内容は追加実装等で対応する方針である。資料2
- 費用便益分析では、海外ISOの評価例を参考に、日本で評価可能な項目を選び、定量・定性の両面から導入可否判断に資する妥当性を評価する案を示した。資料1資料4
この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
この回の資料と要約
- 1
「同時市場の在り方等に関する検討会」の進め方等について
- 同時市場の導入は未決定であり、導入判断に向けた検討会の設置と検証手順を提案する資料である。 - 検討会では、電源起動・出力配分ロジックと価格算定を分析し、事業者実務や法令・会計上の論点も整理する案である。 - 市場運用の具体案は、前日市場でkWhとΔkWを同時に確保し、時間前市場で調整する仕組みだが、複数の設計論点は未決である。 - 約1年程度で制度を具体化し、費用便益分析を行って小委員会等の導入判断に資する取りまとめを目指す。
- 2
次期中給システム開発に関する検討状況
- 一般送配電事業者は、老朽化する各社中給システムを共同開発・共同利用の次期中給へ移行する方針であり、ベンダ提案を評価中である。 - 開発は少なくとも5年以上を見込み、1社目は2020年代後半以降の運用開始を目指すが、具体的な工期は未確定である。 - 初期SCUCは現行制度を前提に全国の需給・系統制約を考慮して調整費用を最小化する設計であり、全国規模の計算や水力・系統制約の扱いが実用化課題である。 - 同時市場の導入・制度設計は未確定で、可能な範囲を初期仕様に反映し、間に合わない内容は全社運開後の追加実装等で対応する方針である。
- 3
「同時市場の在り方等に関する検討会」の設置について
- 資源エネルギー庁と電力広域的運営推進機関が、同時市場の詳細検証と導入可否の判断に向けた検討会を設置する。 - 同時市場は、kWhとΔkWの同時約定に限らず、実需給の約1週間前から実需給までの一連の仕組みを指す。 - 検討会は約定ロジック、実現性、事業者実務への影響、関係法令を検証し、費用便益分析と妥当性評価を行う。 - 導入は未決定であり、事務局は議論の進展に応じて小委員会へ報告する。
- 4
今後の検討における考慮事項について(日本の実情を踏まえた検討の重要性)
- 同時市場のロジック検証と費用便益分析は、海外制度の単純移植ではなく、日本の再エネ制度、燃料調達、系統・運用条件を反映して進める方針である。 - 日本はFIT・FIPと市場統合、外航船による燃料調達、変動性再エネの大規模導入などの固有条件を持ち、中長期の燃料確保・電源投資の議論との整合が必要である。 - 次期中給システムでは全国大の混雑考慮型需給制御を予定するが、系統範囲の拡大と最適化の複雑化には計算負荷上のトレードオフがある。 - 調整力の複合約定や週単位の揚水運用には計算課題があり、調整力の細分化見直しも含め、実現可能なロジックを今後検証する必要がある。
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同時市場の在り方等に関する検討会
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