policy scope

電力・ガス取引監視等委員会 ・ 制度設計専門会合

第63回 制度設計専門会合

公開資料 5 件会議体の公式ページ

この回のダイジェスト

三次②の地域差と冬季需給ひっ迫時の調整力運用が引き続き検討された。

この回で示されたこと

  • 三次②は6月以降、全8ブロックの平均応札量が募集量を上回った一方、7月は東北・中部・北陸・九州で募集量に届かず、中部・九州の調達不足率は7月1~15日にそれぞれ18.3%、24.9%であった。資料1
  • 三次②の募集量について、4月11時30分~12時の募集量は太陽光・風力の前日計画の全国平均24.9%(エリア別13.4~37.7%)との分析を示し、実績を蓄積して広域機関で検証を続ける案を提示した。資料1
  • 6月2日~7月15日の実績を踏まえ、東京・中部間を除く、三次②で分断が生じた連系線のαを再設定する案を示した。算出した二つの値の大きい方をαとし、時間前市場への影響を監視して必要に応じ見直す方針である。資料1
  • 冬季需給ひっ迫時の情報共有では、一般送配電事業者と旧一電の共有は基本的に総量で、個々のBG計画は含まず、価格つり上げ・売惜しみや共有情報を使った入札行動の変更・利益獲得は確認されなかった。需給関連・発電関連情報の公開範囲拡大に向け、関係機関と制度整備を進める方針を示した。資料2
  • 燃料制約を超える電源Ⅱへの指令について、小売の供給力確保義務と一般送配電事業者の周波数維持義務が衝突する場合の責任・役割は未整理とされた。燃料(kWh)や事前予約による設備(kW)の先使いを含め、次回以降に検討を深める。資料2
  • 発電所の停止・出力低下情報について、継続する24時間以内に合計240万kWh以上の低下が合理的に見込まれる場合を開示対象とするなど、電力適正取引ガイドラインの改定案を委員会へ報告する方針を示した。HJKSの入力方法などはJEPXで検討予定である。資料3
  • 市場連動型料金について、契約前に高騰リスクを告げない説明を問題となる行為とし、過去の高騰事例による説明や契約後の積極的な情報提供を促す小売営業ガイドライン改定案を提示した。改定決定は示されていない。資料4
  • 東京エリアの2021年度冬季追加供給力公募について、1・2月の不足量(約35万kW・約55万kW)を踏まえ、募集容量を基本55万kWとするなどの条件案を提示した。入札価格の監視結果は落札者選定後に専門会合へ報告する予定である。資料5

前回からの変化

  • 三次②は、前回の6月1~16日の全ブロックでの応札量超過から、7月には東北・中部・北陸・九州で募集量未達が見られる状況となり、中部・九州の調達不足率も上昇した。資料1
  • 前回は実績期間が短いためαを再見直ししない案だったが、今回は6月2日~7月15日の実績を用いて、東京・中部間を除く分断連系線のαを再設定する案が示された。資料1
  • 前回示された燃料制約時の調整力kWh価格に機会費用を含める考え方や算定方法の検討に加え、今回は燃料制約を超える電源Ⅱ指令が余力に含まれるか、緊急時の燃料管理を誰が担うか、設備(kW)の先使いをどう扱うかが論点として明示された。結論は示されていない。資料2

今後の予定・残った論点

  • 三次②の募集量の検証と市場状況の分析を継続し、商品ブロック見直しなどの市場ルール検討に分析結果を提供する。資料1
  • 燃料制約を超える電源Ⅱ指令時の責任・役割と、燃料・設備の先使いを次回以降に検討する。資料2
  • HJKSの登録方法などの実務をJEPXで検討し、2021年度冬期に間に合うガイドライン改定を進める。資料3
  • 東京エリアの追加供給力公募は、要綱案公表、意見募集、入札募集、落札者選定を経て進め、落札者選定後に価格監視結果を報告する予定である。資料5

この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。

この回の資料と要約

  1. 1

    需要調整市場(三次調整力②)の運用状況について

    - 三次②市場は6月以降、全国では応札量不足が減り、全ブロックの平均応札量が募集量を上回ったが、7月は中部・九州などで調達不足率が再上昇し、地域間の価格差も拡大した。 - 4月実績の分析では、募集量と再エネ計画・予測誤差の関係にエリア差があり、最大募集量を超える下振れも確認された。事務局は、長期データを蓄積しながら広域機関で募集量を検証することを提案している。 - 6月2日の連系線配分見直し後も三次②の分断が残る一方、三次②への配分が原因の時間前市場分断は2コマであったため、東京・中部間を除き時間前市場向け確保量αを再設定する案が示された。 - 市場の調達量・応札・価格・連系線利用を継続分析し、その示唆を広域機関の市場ルール検討に提供する方針である。

  2. 2

    2020年度冬季の需給ひっ迫を踏まえた調整力の調達・運用の改善等について

    - 2020年度冬季、一般送配電事業者と旧一電は燃料状況や需給見通しなどを共有した。資料は需給維持に必要な共有と整理し、目的外提供への該当や旧一電の市場での不適切行為は確認されなかったとしている。 - 情報共有による市場参加者間の情報格差は課題であり、燃料・需給関連情報や発電関連情報の公開範囲拡大に向け制度整備を進める方針である。 - 燃料制約を超える電源Ⅱへの指令は、後の時間帯の小売供給力に影響し得る一方、一般送配電事業者には周波数維持義務がある。緊急時の責任・役割や契約上の余力の扱いは未整理である。 - 供給力に加えて調整力と一般送配電事業者の役割も含め、関係機関と今後検討する予定である。

  3. 3

    発電関連情報の公開について

    - 2020年度冬期の価格高騰を踏まえ、発電所の停止・出力低下情報を拡充するガイドライン改定案を、会合から委員会へ提言する方針である。改定は資料時点で未確定である。 - 出力低下の登録要件を「24時間以内に合計240万kWh以上の低下見込み」とする案で、昨冬の燃料制約の試算カバー率は現行要件の50%から97%に上がる。 - 「日常的な運用」の開示例外を限定・明確化し、合理的に見込まれる復旧時期の登録と、停止・低下原因の開示必須化を提案している。 - 会合後、ガイドライン改定を委員会へ報告し、登録方法などの詳細実務はJEPXで検討する予定である。

  4. 4

    市場連動型小売電気料金の説明・情報提供について

    - 2020年冬の市場価格高騰を受けた20社調査では、全社が料金算出方法を説明し、契約後も最低限の情報提供を行っていたが、高騰リスクの説明には差があった。 - 2021年1〜5月には市場連動型料金に関する相談が延べ約470件あり、高額請求が最多であった。事業者への対応要請や分割払い等により相談は収束した。 - 事務局はガイドライン改定案として、メリットのみの説明を問題行為と明確化し、高騰事例を用いた契約前説明や単価確認・高騰時情報提供を望ましい行為に加えることを提案した。改定は資料時点で未決定である。 - 市場連動型料金の需要家は2021年2月時点で約69万人(全契約の約0.78%)であり、料金変動リスクを理解した上での選択が課題である。

  5. 5

    東京エリアにおける2021年度冬季の追加供給力の確保に向けた公募について

    - 東京エリアの2022年1・2月に予備率3%未満が見込まれるため、東電PGが供給計画未計上の電源・DRを追加公募する計画である。 - 募集容量は55万kWを基本とし、安定供給と競争性のため最大25万kWの超過落札を認める案である。落札はkW・kWh価格の総額で評価する。 - 姉崎火力など落札に不可欠となり得る事業者を価格規律の対象として厳格に監視し、必要最小限の稼働コストや合理的な燃料費を入札価格に認める考えが示された。 - 発動回数上限、燃料不足時の機会費用反映、未達率に応じたペナルティ等は提案段階であり、公募は要綱案公表から意見募集を経て10月の落札者選定を目指す予定である。

要約は AI が作成したものです。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。

制度設計専門会合

ほかの開催回と資料を、開催日の順に確認できます。

開催回の一覧へ