2023年度三次調整力②事後検証および2024年度事前評価資料の説明
資料の目的
本資料は、三次調整力②に関する2023年度の事後検証および2024年度の事前評価についてまとめたものである。これにより、需給調整市場における調整力の確保や、電力の安定供給に向けた検討を進めることを目的としている。
検討内容
1. はじめに
- 三次調整力②について、事後検証と事前評価が以下の手順で行われることを整理した。
- 事後検証: 一般送配電事業者が募集量の妥当性を確認し、広域機関がその結果を検証。
- 事前評価: 三次調整力②の必要量テーブルについて、一般送配電事業者が作成したものを広域機関が評価。
2. 検討課題
需給調整市場における課題について整理した主要な論点は以下である。
- 調達方法:
- アンサンブル予測を基にした調達。
- 共同調達エリアの拡大。
- 調整基準:
3. 三次②必要量に関する検証プロセス
- 再エネ予測誤差に対する調整力の費用負担について、広域機関が監視し、必要に応じてFIT交付金を活用することを検討中である。
| プロセス | 説明 |
|---|
| 事前評価 | 一般送配電事業者が作成した三次②必要量テーブルの妥当性を評価 |
| 事後評価 | 一般送配電事業者が調達量の妥当性について事後検証を実施 |
2023年度事後検証の概要
2023年度の三次調整力②の募集量に関する事後検証が実施された。主な検証項目は以下である。
検証項目
- 再エネ予測精度向上
- 単独エリア必要量テーブルの妥当性評価
- 必要量低減効果
- 経済性評価
- 必要量の低減有無
- 安定供給への影響評価
検証結果
- 不足コマ割合: 全国平均で23%
- 充足コマ割合: 全国平均で63%
2024年度事前評価の内容
2024年度に向けた三次調整力②必要量テーブルの事前評価も行われた。主要な評価項目は以下である。
評価項目
- 必要量テーブル作成方法
- 共同行達とアンサンブル予報の利用
今後の計画
今後は、三次調整力②の必要量低減に向けた取り組みや、再エネ予測精度の向上を目指し、適切な方法や施策を検討していく。
まとめ
- 三次調整力②の2023年度事後検証および2024年度事前評価の重要性が強調された。
- 今後の電力需給に関する安定供給確保のための取り組みが求められる。
本資料は、電力広域的な運営推進機関(OCCTO)によって作成された。
アンサンブル予報及び共同調達による必要量低減効果
本資料は、2024年度の三次②募集量に関連したアンサンブル予報や共同調達の活用による必要量低減効果について説明する。
1. アンサンブル予報の効果
- アンサンブル予報の導入前後の比較
- 従来の必要量テーブルに基づく推定に対し、アンサンブル予報を活用することで、全国合計で26%の年間募集量の低減効果が見込まれる。
| 状態 | 年間募集量 (億kWh) |
|---|
| アンサンブル未導入 | 309.0 |
| アンサンブル導入 | 228.5 |
2. 共同調達による効果
- 共同調達の年間募集量低減効果
- 2024年度の三次②募集量について、共同調達により以下のエリアで年間募集量が低減された。
| エリア | 年間募集量 (億kWh) | 調達方法 |
|---|
| 東北 | 100 | 単独調達 |
| 東京 | 80 | 単独調達 |
| 東合計 | - | 共同調達 |
| 中部 | 120 | 単独調達 |
| 北陸 | 100 | 単独調達 |
| 関西 | 80 | 単独調達 |
| 中西合計 | - | 共同調達 |
3. 安定供給の評価
- 共同調達およびアンサンブル予報を踏まえた2024年度の年間募集量について、安定供給上の影響がないことが確認された。
4. 今後の必要量低減に向けた取り組み
- 三次②の効率的調達:
- 今後の調達方法に関する槍玉として、現在の必要量が3σ相当であり、需給の安定を図るために追加調達を実施することを検討中である。
5. まとめ
- 2023年度三次②必要量の事後検証及び2024年度必要量テーブルの事前評価を実施した結果:
- 2023年度の再エネ予測誤差に対し、三次②調達による安定供給に影響なし。
- 2024年度の三次②年間調達量は約208.2億kWhの見通し。