資料は、系統用蓄電池の順潮流混雑を抑えながら早期連系する4案を比較した検討結果である。需給運用や充電機会、システム構築後の連系の速さでは計画値制御(案A)に優位性があると整理したが、採用は決定していない。供給力・調整力や既存の系統制約・需給制御への影響を含む課題が残り、国や関係審議会での検討が必要である。
| 案 | 費用・導入時期の概算 | 主な特徴と留意点 |
|---|---|---|
| A 計画値制御 | 約300億円(9社計)、約5~7年 | インバランスが小さく、構築後は迅速に連系可能。制御量は中程度で、需給運用への影響はリアルタイム制御より小さい。 |
| B リアルタイム制御 | 約760~930億円(北海道を除く9社計)、約4年 | 制御量は小さいが、インバランスや供給力・調整力への影響、事業者の運転計画の難しさがある。 |
| C 暫定リアルタイム制御から計画値制御へ移行 | 暫定・本対策の費用が必要。本対策は約300億円を加算 | 案Aより数年早く導入できる可能性がある一方、装置の二重化、移行時の改造、運用の複雑化が生じる。 |
| D 充電制限契約 | 既導入 | 簡易な早期対応で立地誘導効果もあるが、制御量が大きく、空き容量を超える場合は増強または立地見直しが必要。 |
費用・期間はいずれも概略試算であり、仕様変更等による増額・延長の可能性がある。リアルタイム制御費には子局・通信線工事費が含まれず、計画値制御費には保守・更新費が含まれない。
計画値制御は計画値から想定潮流を算出して充電を抑える方式であり、想定誤差を見込むため、実潮流に応じて制御するリアルタイム制御より出力制御量が大きくなる。ただし、別時間帯に代替充電できれば影響は限定される。簡易化については、対象や入力情報を減らす案などを検討したものの、開発工数を実効的に削減できる方策は確認されなかった。
導入には、蓄電池の充電計画提出の制度・単位整理、アグリゲーターと一般送配電事業者のシステム対応、制御指令を受けるPCSの開発・設置が必要である。システム開発費は9社合計約300億円、着手条件の整理を含む導入期間は約5~7年との概算である。
今回の整理は概略検討であり、詳細仕様や導入方式の決定ではない。供給信頼度評価、調整力の確保、逆潮流側システムや需給制御との整合、容量市場・需給調整市場への影響を国および関連審議会等と検討する必要がある。委員会で議論した後、次世代電力系統WGへ報告する予定である。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「系統用蓄電池の新規連系系における課題と対応」(電力広域的運営推進委員会)(https://www.occto.or.jp/iinkai/kouikikeitouseibi/)をもとに当社作成
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ノンファーム型接続は「空き容量がない系統でも、混雑時の出力制御を受け入れる条件で接続を認める」仕組みで、基幹系統は2021年1月から受付が始まり[DOC:f4cfef4b-1831-4fbc-abe0-ac3acba0ddfb]、ローカル系統も2023年4月から順次拡大している[DOC:eae150b4-2d32-48d8-832c-562c3881a95b]。事業性の焦点は「接続可否」から「年間どれだけ制御されるか」に移り、系統用蓄電池では逆潮流だけでなく充電側(順潮流)の制約設計が収益を左右する。
系統用蓄電池とは、送配電ネットワークに直接つながり、電力の充電と放電によって需給や潮流の調整に用いられる大型の蓄電設備です。太陽光・風力の出力変動が拡大するなかで、余った電気を貯めて必要な時間帯に戻す役割を担い、日本でも接続検討の申込が急速に増えています[DOC:b168d7d3-601a-4fef-804a-ca119771f9f0]。
2026年3月14日受渡分から、需給調整市場は全商品が前日取引化され、入札単位時間が30分に移行した(開始済み)[DOC:3e77bc52-8b6a-4fd8-95e4-cc566342a559][DOC:21690b2a-d72a-4827-91b3-b012b62f0db9]。同じ2026年度には、低圧リソースの市場参入と機器個別計測の制度も立ち上がる[DOC:e7217d17-3eb5-442f-9723-253c616ca568]。参入の間口が広がる一方で、複合商品の約定単価は前日化直後に半減しており、「参入できること」と「稼げること」が別問題になりつつある。
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