需給調整市場に関する審議会資料
資料の目的・背景
本資料は、2019年4月25日に開催された第11回需給調整市場検討小委員会において、三次調整力に関連するアセスメントやペナルティについて議論するためのものである。資料は、需給調整市場のプロセスに基づいた課題や、各課題に関するこれまでの議論の方向性、今後の論点を整理している。
本日の議題
議論される内容は以下である。
市場のプロセス
- Step1: 事前審査
- Step1-1: 審査(資格要件)
- Step1-2: 審査(性能要件)
- Step2: 取引
- Step2-1: 調達
- Step2-2: 運用
- Step2-3: 精算
- Step3: アセスメント・ペナルティ
課題一覧
以下の表に主要な課題、これまでの議論の方向性、小委における論点を示す。
| 課題 | これまでの議論の方向性 | 小委における論点 |
|---|
| 一般送配電事業者間の契約精算プロセス | データエリア情報の価格情報等はシステムから抽出 | kWh単価がインバランス制度の基準となる考え方 |
| 一般送配電事業者と発電小売事業者間の契約精算プロセス | ΔkWは調達段階の商品区分で精算 | TSO-BG間の契約精算プロセスおよびスケジュール |
| 余力活用に係る具体的な仕組み | 年初に公募に基づく契約を行う | 容量市場におけるリクワイアメント等を前提とした検討 |
| 事前審査 | - | 事前審査の考え方、内容、方法、時期、頻度の整理 |
| リクワイアメントに対するアセスメント | - | アセスメントの実施方法やペナルティの考え方 |
| 需給バランス維持に必要な調整力の必要量 | - | 商品区分ごとの調達量の考え方 |
| 下げ調整力の調達 | 現行の運用でBG計画で十分 | 下げ調整力の調達の必要性 |
| ΔkW調達不調や減少時の対応 | 市場外で対応する | 確実な需給バランス調整方法 |
今後のスケジュール
需給調整市場開設に向けた審議スケジュールは以下の通りである。
| 年 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 |
|---|
| 4Q | ▼ | | | |
| 1Q | 本小委員会審議期間 | 市場運営者準備期間 | 参入者準備期間 | 工事・審査・契約締結等 |
| 需給調整市場開設(三次②) | | | | |
調整力提供者の義務
調整力提供者には以下のリクワイアメントが求められる。
- 必要な能力を持った調整電源を用意し、指令に応じる義務がある。
- 整備された能力が商品の要件に合致している必要がある。
アセスメントの実施方法
アセスメントI
- 内容: ΔkWの実績について確認し、基準と落札量を比較、リクワイアメントの達成状況を評価する。
アセスメントII
- 内容: 一般送配電事業者の指令に従い応動が商品の要件を満たしているかを確認する。
アセスメントの具体的な実施方法
-
アセスメントI
- GC時点の発電計画を確認
- 発電可能上限との比較を実施
- 発電計画に基づき供出可能量を確認
-
アセスメントII
- 実出力と基準の差を評価し、出力変化量を30分間隔で評価する。
ペナルティの考え方
- 調整力提供者が指令通りに応動しなかった場合に対するペナルティの設定が必要であり、ペナルティの強度や算定方法は今後の議論において重要な要素となる。
アセスメント I に対するペナルティ
- ペナルティ対象: ΔkW
- ペナルティ強度: 市場開設時点で1.5倍に設定。
- 算定式:
- 報酬額 = ΔkW落札額 × (1 − 未達率 × 1.5)
- 未達率 = (ΔkW落札量 − 供出可能量) / ΔkW落札量
アセスメント II に対するペナルティ
- ペナルティ対象: ΔkW
- 条件: アセスメント II が許容範囲外の場合にペナルティ対象。
- ペナルティ強度: 市場開設時点で1.5倍に設定。
契約不履行への対応
アセスメント I
- 故意または重過失による場合、改善が見られないときは契約解除の措置を検討。
- 脱落やトラブルによる長期間停止時には、停止事由を明らかにする必要がある。
アセスメント II
- 落札時間毎にペナルティの発生有無を確認し、月あたり3回以上の未達があれば事前審査を再実施。
まとめ
本資料では、需給調整市場に関する重要な論点と今後の進むべき方向性について整理した。アセスメントやペナルティに関する内容は、需給調整市場の運営において重要な要素であり、これらのルールの詳細な検討が求められる。