第17回需給調整市場検討小委員会 資料概要
本資料は、第17回需給調整市場検討小委員会における意見募集結果を反映し、三次調整力の事前審査・アセスメント等に関する市場設計案についてまとめたものである。以下に、主要な内容を整理する。
目次
- 取引スケジュールについて
- 事前審査およびアセスメントについて
- ペナルティについて
- 精算について
- その他の重要事項
- kWh精算単価について
- 調整力kWh精算とインバランス精算
- 託送供給における精算
- 計測地点について
- 簡易指令システムの検討
- 今後の予定
1. 取引スケジュールについて
-
入札受付期間:
- 一般送配電事業者からの「系統起因による出力抑制等」の通知を、前週月曜14時までに行う。
- 通知を踏まえて、入札は前週月曜日の14時から前週火曜日の14時まで実施される。
-
週間計画の提出期限:
- 市場参加者による週間計画の提出期限は前週水曜日10時。
- 一般送配電事業者の提出期限は前週木曜日中とする。
現状の週間計画スケジュール
| BGによる週間計画作成期間 | 入札受付期 | 落札対象期間 |
|---|
| 現状のスケジュール | 火曜日中に提出 | 木曜日中に提出 | 前週対象週 |
2. 事前審査およびアセスメントについて
- 事前審査およびアセスメントの対象:
- 三次①におけるアセスメントは、落札ブロック時間内とし、余力に対して指令されたコマはアセスメントの対象外とする。
アセスメント I の実施方法
- ΔkW落札量を供出可能な状態に維持していたかを確認する。
- 発電計画値や基準値と落札量を比較し、リクワイアメントの達成状況を確認する。
アセスメント II の実施方法
- 簡易指令システムまたは専用線を用いて指令を発信し、実出力と基準の差を評価する。
3. ペナルティについて
- ペナルティ強度:
- 三次①のペナルティは、三次②と同様にΔkW落札価格の1.5倍とする。
- アセスメントⅠ実施後の報酬額は、アセスメントⅡが許容範囲内の報酬額であり、契約不履行の場合には段階的な金銭的ペナルティが検討される。
4. 精算について
- ΔkWおよびkWhの精算:
- 三次①のΔkWおよびkWhの精算は、落札ブロックを対象に行い、アセスメント対象外となるブロック前後はインバランスとして精算する。
精算対象のイメージ
| 落札ブロック外 | 落札ブロック | 落札ブロック外 |
|---|
| 対象外 | 対象 | 対象外 |
5. その他の重要事項
- 需要家リスト・パターンの提出・変更:
- 複数のリソースをアグリゲートして市場参入する際は、需要家リスト・パターンの提出が必要。
- 需要家リストの提出および変更は四半期ごとに可能であり、事前審査に合格した場合に応札が可能となる。
需要家リストに求める情報
需要家リストの変更申込期限とスケジュール
- 四半期毎に変更可能であり、変更申込期限と事前審査スケジュールを定める必要がある。
6. kWh精算単価について
6.1 概要
複数商品に応札する場合のkWh精算単価に関して、計量法に基づく制約事項があるため、以下の取決めがなされている。
- 特定計量器を使用したkWhの計量が必要。
- 複数商品のkWh値を切り分けることができず、ユニットの出力帯毎に同一単価で登録することが定められている。
- 精算には送電端の値を用いる。
6.2 kWh単価の設定
同一ユニットのkWh単価が出力帯毎に同一である場合
| 出力帯 | 単価 |
|---|
| 三次② | 10円/kWh |
| 9円/kWh |
| 8円/kWh |
| 三次① | 10円/kWh |
| 9円/kWh |
| 8円/kWh |
同一ユニットのkWh単価が出力帯毎に異なる場合
| 出力帯 | 単価 |
|---|
| 三次② | 10円/kWh |
| 9円/kWh |
| 8円/kWh |
| 三次① | 15円/kWh |
| 14円/kWh |
| 13円/kWh |
7. 調整力kWh精算とインバランス精算
7.1 精算方法
-
調整力kWh精算: TSOとアグリゲーター間で行われ、需給実績と需要計画でインバランス精算が行われる。
-
インバランス精算: TSOと小売業者間で行われ、基準値と実績の差でkWh精算が行われる。
-
ネガワット調整金の精算: アグリゲーターと小売業者間で行われ、調整力kWhをネガワット調整金kWhとして精算する。
7.2 精算に使用するデータ
精算に際しては、電圧別の損失率を加味した送電端の値が用いられる。
8. 託送供給における精算
- 託送供給では、計量値に電圧別の損失率を加味した電力量で精算することが求められる。
- アグリゲーターが提出する基準値や精算対象の電力量も、送電端の値として計測する必要がある。
9. 計測地点について
9.1 概要
計測地点は受電点とされるが、不正防止策を前提に個別計測の検討が進められている。
9.2 受電点計測
受電点計測とは、受電点から屋内の分電盤間に設置されたメーターによる測定方法である。受電点は受電の場所に一致する。
10. 簡易指令システムの検討
10.1 接続検討
簡易指令システムは中給システムへの接続を検討中であり、以下の点が明示されている。
- 接続にあたっては、セキュリティガイドラインの要件を満たすことが求められる。
- 現在、実証等でセキュリティ対策の検証が行われている。
10.2 指令信号の送信
- 簡易指令システムを中給システムに接続することで、三次①の商品も含まれる指令信号が送信される可能性がある。
- 同一電源で三次①と三次②が約定した場合は、同じリソースで指令信号が送信される。
11. 今後の予定
簡易指令システムの中給システム接続に関する詳細や時期は未定であるが、今後の進展に応じて示される予定である。
本資料は、需給調整市場に関する重要な議論を通じて、効率的な市場運営を目指すために作成されている。