中給システム仕様統一に関する検討状況
概要
本資料は、送配電網協議会における第33回需給調整市場検討小委員会及び第43回調整力の細分化と広域調達に関する作業会の一環として、中給システムの仕様統一および次期システム開発に関する検討状況をまとめたものである。
目次
- はじめに
- 中給システムの仕様統一に関するこれまでの検討状況
- 一般送配電事業者によるシステム共有化に向けた取組み
- 次期中給システムに実装する機能
- 次期中給システムのシステム構成(イメージ)
- 次期中給システムで実現を目指すもの
- 運用開始時期に関する検討
- まとめ
1. はじめに
- 中給システムの仕様統一に向けた定期的な報告が行われている。
- 2023年度からのレベニューキャップ制度導入に伴い、システムの仕様および機能の統一検討が進められている。
- 一般送配電事業者は中給システムの共有化についても検討を進めている。
2. 中給システムの仕様統一に関するこれまでの検討状況
- 中給システムの仕様統一の検討スケジュールは以下の通りである。
| 年度 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 2027 | 2028 |
|---|
| 既設中給改修(EDC) | 試験運用 | | | | | | | | | |
| 既設中給改修(LFC) | | | | | | | | | | |
| 仕様統一の中給システム | リプレース工程 | 仕様検討・RFP作成 | 要求・要件定義、システム開発等 | | | | | | 1社目の運用開始 | |
※抜本改修に向けた工程・運用開始時期は検討中であり、前後する可能性がある。
3. 一般送配電事業者によるシステム共有化に向けた取組み
- 中給システムの各機能について、仕様統一の可否が検討された結果、多くの機能での統一が可能と判断された。
- 具体的には、次期中給システムに実装する機能は以下の通りである。
| 機能の分類 | 仕様統一対象範囲 |
|---|
| 需給・周波数制御 | LFC・EDC仕様、発電機のI/F |
| 記録・情報公表 | |
| 訓練 | |
| 市場(データ連携) | |
| セキュリティ | |
4. 次期中給システムに実装する機能
機能概要と詳細検討の方向性
- 次期中給システムに実装する主要機能の概要は以下の通りである。
| 大分類 | 機能の概要 |
|---|
| 週間需給計画 | 電源等の起動・停止を判断する機能を具備し、全国規模の同機能を実装 |
| 前日再エネ予測・需要予測 | 高精度な予測手法を実装し、エリア毎に予測手法を選択可能に |
| 当日需給監視 | 需給監視画面の仕様を統一する |
| 実需給需給・周波数制御 | ED・LFCの仕様を踏襲しつつ、全国メリットオーダーを実装 |
| 情報公表 | DBサーバを使ってタイムリーな情報公表に対応 |
5. 次期中給システムのシステム構成(イメージ)
- 次期中給システムでは、一般送配電事業者各社が地理的に離れたシステムを共同利用し、広域通信ネットワークにより連係する。
- システムの可用性を確保するために、系列2重化や設置拠点の広域分散が行われる。
6. 次期中給システムで実現を目指すもの
- 次期中給システムの開発により、以下の目標を達成することを目指している。
- 透明性の高いプラットフォームの実現
- 全国規模でのコスト低減とレジリエンス確保
- 将来的な制度変更に向けた柔軟性・拡張性の確保
7. 運用開始時期に関する検討
- システム開発は約5年間が必要とされており、各社のシステムは更新時期を迎える前に次期システムへの移行が求められる。
- 運用開始時期は2020年代後半の見通しである。
8. まとめ
- 各社中給システムは劣化更新時期を迎え、仕様統一に向けた取組みが進められている。
- 現時点の検討成果により、次期中給システムの実現可能性は十分に期待できる。
- 引き続き2023年早期のRFP発行に向けた検討が進められ、委員からの意見を求めている。