この回のダイジェスト
第4回は送配電事業の評価設計を具体化し、2021年度インバランス料金の設計案を提示した。
この回で示されたこと
- 送配電事業者に求めるアウトプット、評価主体・基準、高経年化設備への対策は未決定の論点として示された。固定費は費用の約8割だが、託送料金の回収は基本料金3:従量料金7であり、需要減少時の固定費回収方法も議論対象である。資料3
- 英国RIIO-T1では、2016/17年度までの3送電事業者のアウトプット報酬合計は約1億1,740万ポンドで、各社の許容収入の概ね2%であった。NGETのENS年間目標は316MWh、未供給電力量の評価単価は16,000ポンド/MWhである。資料4
- 英国の資産更新評価NOMsは、資産の健全性と故障時の影響から更新優先度を定め、規制期間末のネットワークリスクを金銭換算して目標と実績を比べる仕組みとして説明された。フランス・ドイツの制度は、英国のような資産更新への直接的な仕組みとは異なる。資料4
- 2021年度以降のインバランス料金について、全国卸市場価格を基礎とする現行方式から、エリアごとに実際に稼働した調整力のkWh価格を基礎とする方式への変更案が示され、算定方法や補正の詳細は未決定とされた。資料6
- 料金算定案は、インバランス対応分の調整力から限界的なkWh価格を算出し、停電リスクを示す価格と比べて高い方を採る考え方である。需給逼迫時に調整力余力が一定水準を下回れば料金を上昇させる案も示され、日本での具体的な水準・方式は今後の検討事項である。資料6
- 英国Ofgemの配電料金等の見直しは提案段階、ノルウェーの契約容量型料金はコンサルテーション予定として紹介された。イタリアでは2016~2018年にネットワーク料金の非従量化を段階的に進め、系統請求料金の従量部分を撤廃した。資料4
前回からの変化
この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
この回の資料と要約
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研究会における主な指摘事項と積み残し課題
- 資料は調査継続中の報告であり、Balancing Groupの設備や事業者行動、公開情報の利用実態は今後の検討課題である。 - Non-Physical Traderは、物理的需要・発電手段を持たず、電力取引を行う市場参加者である。 - フランスでは調整力のkW調達費用を託送料金で回収し、TURPE5の費用基準値をCREが設定している。 - ドイツでは調整力関連費用をレベニューキャップ上の制御不能コストに分類するが、インバランス余剰分の具体額・需要家への還元額は資料に示されていない。
- 3
送配電事業者のアウトプットを評価・改善します:仕組みについて(本日ご議論頂きたい内容)
- 送配電事業では、コスト抑制と供給・サービス水準の維持・改善を両立する制度が課題である。 - アウトプットの内容、評価主体・基準・手法、高経年化対策のアセットマネジメントは、資料時点で未決定の検討論点である。 - 費用の約8割が固定費である一方、託送料金は基本料金と従量料金が3:7であり、需要減少時には固定費回収不足のおそれがある。 - 海外制度を参考に、評価・改善の仕組みと需要動向に応じた料金回収のあり方を議論する資料である。
- 4
海外におけるインバランス料金等の送配電関係制度に関する研究会:第4回研究会 報告用資料
- 英国RIIO-T1は、事前に定めたアウトプットと支出実績を毎年の許容収入に反映し、原則2年後に顧客料金へ反映する枠組みである。 - 英国3社の最初の4年間のアウトプット報酬は合計約1億1,740万ポンドで、許容収入の概ね2%であった。資産更新はNOMsでリスク評価し、正当化審査を経て次期支出や報酬・罰則に反映する。 - フランスはサービス品質・投資支出に報酬や罰則を設け、ドイツは主に停電時間を収入上限に反映する。フランスの調査機関による見直し内容は提案・勧告であり、確定した規制値と区別される。 - 欧州では従量料金依存による費用回収が課題となり、固定・容量料金への移行が検討された。資料時点でイタリアは段階的に非従量化を実施し、英国・ノルウェーは見直しを検討・予定していた。
- 5
各国インバランス分布の分析
- 各国のインバランス量/H3の標準偏差は、ドイツ0.63%、北欧4か国1.1%、フランス1.41%、英国1.67%で、東京の2.11%を下回った。 - 平均は英国−0.61%、フランスとドイツ各0.14%、北欧0.2%、東京0.34%である。 - 算定はTSO等のコマ別データを月ごとの上位3日最大需要の平均(H3)で正規化し、余剰を正、不足を負に統一した。 - フランスのみ対象期間が2017年5月~2018年4月であり、資料は調査中のため一部不正確な可能性がある。
- 6
2021年度以降のインバランス料金の詳細設計等について
- 2021年度から、全国卸市場価格を基礎とする現行制度を、エリアごとの調整力kWh価格を基礎とする方式へ改める方向であり、本資料は詳細設計案への意見を求める段階である。 - 料金はインバランス対応の調整力の限界価格を中心に、卸市場価格で補正し、需給逼迫による停電リスクも反映する案であるが、算定の細部は未決定である。 - 逼迫時は調整力余力の低下に応じて料金を上げる案が示された。需給状況や料金予測に関する情報もタイムリーに公表する方針で、項目・主体・時期・方法は今後検討する。
要約は AI が作成したものです。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
海外におけるインバランス料金等の送配電関連制度に関する研究会
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