この回のダイジェスト
第10回は、容量市場後の発動回数制約電源の扱いと三次②の審査案を示し、二次①広域運用を検証段階とした。
この回で示されたこと
- 容量市場後は発動回数制約電源を容量市場で確保し、需給ひっ迫時に一般送配電事業者が3時間前までに指令する案を示した。発動後の電力は小売電気事業者が時間前市場で調達し、売れ残った余力は一般送配電事業者が調整力として活用する案である。精算方法と指示への対価は継続検討事項である。資料1
- 容量市場の基本リクワイアメントを年間12回、各3時間の応動・継続とし、13回目以降は協力依頼とする整理を示した。契約上の発動に対応できる範囲で、卸電力市場や三次調整力②へ供出できる案である。資料1
- 三次調整力②は、事前審査で応動時間・出力変化量・継続時間などを5分間隔で確認し、運用後は30分出力平均値で落札ΔkWの±10%以内を評価する案を示した。供給力型評価で不具合が生じた場合は、調整力型評価への変更を検討する。資料2
- 二次調整力①の広域運用は、各エリアの現行制御方式を活用する案について実現性を検証中である。2019年度にモデルを構築し、各社の中給制御実績等を用いたシミュレーション後に導入可否や開始時期を判断する。資料3
- 広域需給調整システムの運用開始目標として、中部・関西・北陸は2020年7月、中国・九州は同年8〜9月、東京・東北は9〜10月、四国・北海道は11〜12月を示した。三次調整力②は低速枠発動支援機能を省略し、広域需給調整機能に統一して2021年度までの運用を目指す方針である。資料4
- 三次調整力①は2022年度から年間で設備を確保し、2024年度以降は週間で広域調達、二次調整力②は2024年度から週間で広域調達する整理を示した。一次・二次調整力①の広域調達可否と時期は継続検討である。資料5
前回からの変化
- 三次調整力②の事前審査・アセスメントについて、前回の方法未決定の方向性から、事前審査を調整力型、運用後評価を30分平均値による供給力型とする具体案に進んだ。資料2
- 三次調整力②のアグリゲーターの需要家リスト・パターンについて、前回の提案に対し、本回の整理ではパターン上限10、四半期ごと・対象期の3か月前までの変更申請、法人格および純資産1,000万円以上の資格要件を示した。資料5
- 中給システムのGCまでの単価変更対応について、前回は必要性を審議する未決事項だったが、本回は30分ごとの複数単価を認識しGC直前まで変更可能とする改修を2021年4月目途とする整理を示した。時期はメーカー協議で前後し得る。資料5
この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
この回の資料と要約
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容量市場開設後における発動回数制約電源の取扱いについて
- 2024年度以降、電源Ⅰ’相当の発動回数制約電源は容量市場で確保し、一般送配電事業者が3時間前までに発動指令する案である。 - 発動後のkWhは小売電気事業者が時間前市場で調達し、売れ残った余力は一般送配電事業者が調整力として活用・精算する仕組みを示す。 - 容量市場の基本要件は年12回、3時間の応動・継続であり、発動のない時期は余力の範囲で卸電力市場や三次調整力②に供出できる。 - 需給ひっ迫時の指示に対する対価や、時間前市場で売れなかった余力の精算方法は別途検討事項である。
- 2
三次調整力②の事前審査およびアセスメントについて
- 三次②は、事前審査を調整力型、アセスメントを30分出力平均値で評価する供給力型とする案である。 - 事前審査は5分間隔で応動時間・出力変化量・継続時間等を確認し、許容範囲は応札予定ΔkWの±10%とする。 - アセスメントⅠではΔkWの供出可能性を精算時に全件確認し、アセスメントⅡでは30分平均値を落札ΔkWの±10%の範囲で評価する。 - DSR等の基準値提出、標準実働試験、セキュリティ確認の詳細は今後の検討事項であり、応動不正確などの不具合があれば調整力型への変更を検討する。
- 3
二次調整力①広域運用の現状活用案の検討状況について
- 二次調整力①の広域運用では、中給システムを抜本改修せず現行制御方式を使う案の実現性を検証中であり、導入可否・時期は未決定である。 - 広域LFC機能で各エリアのARを相殺し、残る制御量をLFC動作可能量に応じて配分する構想である。 - 演算周期5秒・10秒・30秒等を比較するシミュレーションを2019年度に実施し、周波数・連系線潮流やエリア間の動作量への影響を確認する。 - 実現可能と判断された場合に詳細仕様と開始時期を検討し、仕様統一案や広域調達の課題も並行して検討する。
- 4
広域需給調整システム(運用)の開発状況
- 広域需給調整システムは設計を終え、ソフトウェア製作中であり、段階的な試験と移行判定で品質を確認する。 - 地理的範囲は2020年7月から12月にかけて各エリアへ順次拡大する目標で、工場試験・現地試験を経て運用を開始する。 - 簡易指令システムで発動する三次調整力②も広域需給調整機能で運用する方針となり、低速枠発動支援機能の追加を省略する。 - 発動指令は当面手動であり、2021年度までの各エリア統一運用と将来の自動化は目標・検討事項である。
- 5
本小委員会における議論の方向性と整理
- 需給調整市場は商品ごとに段階的に広域化し、三次①は2022年度から年間で設備を確保した後、2024年度以降に週間調達へ移り、二次②は2024年度から週間調達する方針である。 - 一次・二次①の広域調達の可否や時期は、必要量、連系線・直流設備の制約、電源偏在、中給改修を踏まえた継続検討である。 - 三次②ではTSO間および属地TSO・提供者間の契約、アグリゲーターの登録・審査条件、提供義務とアセスメントを整理し、下げ調整力は市場調達しない方針である。 - トラブル時は提供事業者への代替供出要請を先行し、必要に応じ一般送配電事業者が優先順位に沿って調達する;市場日程は容量市場の見直しにより変更される可能性がある。
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需給調整市場検討小委員会
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