この回のダイジェスト
第50回は、2021年度の調整力確保案と四国の事前予約検証結果を示した。
この回で示されたこと
- 2019年度下期の四国エリアでは、スポット市場前に電源Ⅱを122コマ・17日予約した。予約は「上げ調整力必要量-電源Ⅰ確保量」が電源Ⅱ余力を上回る場合に限り、全予約コマで確保量が必要量を満たした。資料1資料4
- 広域機関は、四国の事前予約について調整力不足に至る状況ではなく、特段の問題は認められないと評価した。作業停止調整後の確保状況を引き続き注視し、一定期間の実績を委員会に報告する方針である。資料4
- 2020年度は電源Ⅰ・Ⅰ´が必要量を満たす計画となった。電源Ⅰ´は全エリア合計428.3万kWで、2019年度の203.0万kWから約225万kW増加した。エリア外調達は東京・中部・関西・四国で計27.4万kWである。資料2
- 2021年度向け公募では、電源Ⅰを各エリアのH3需要の7%とする案が示された。高需要時間帯の上げ調整力試算には7%を超える例があったが、電源Ⅱ余力の活用を踏まえ、電源Ⅰの増量までは求めない案である。資料3
- 2021年度向け電源Ⅰ´は、夏季・冬季それぞれの必要量を算定し、大きい方を採用する案である。稀頻度リスク分は原則H3需要の1%とし、不等時性を考慮する需要減少率は東京とその他のエリアで分ける。資料3
- 2021年度から三次調整力②の広域調達・運用を始め、FIT特例①③の予測誤差への対応を市場調達へ移す計画である。必要量・要件の検討は2020年度第1四半期、公募は第2四半期に行う予定である。資料3
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この回の資料と要約
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電源Ⅱ事前予約検証結果について(2019年度下半期)
- 四国エリアの2019年度下半期、スポット市場前の電源Ⅱ事前予約は10~2月に計122コマ、17日実施され、3月はなかった。 - 予約は、上げ調整力必要量から電源Ⅰ確保量を差し引いた量が、予約しない場合の電源Ⅱ余力想定量を上回るコマに限られた。 - 予約した全コマで通知量は算出基準内、予約量の未達はなく、実際に全量確保された。 - 前年度下半期の3コマからの増加要因の一つとして、太陽光設備容量増加に伴う下振れリスクの増加が挙げられた。
- 2
2020年度調整力の確保に関する計画の取りまとめについて(報告)
- 2020年度は、電源Ⅰ・Ⅰ´が募集量を満たし、必要な時期に必要量を確保する計画となった。電源Ⅰは沖縄以外で各月の最大3日平均電力の7%以上、沖縄で30.1万kWを確保した。 - 電源Ⅱの出力変動幅は最大3日平均電力の約3~7割で、前年度と同程度である。電源廃止や電源Ⅰ´増加による低下を、新設電源による増加が補った。 - 電源Ⅰ´は必要量の考え方の見直しにより前年度比約225万kW増の428.3万kWとなった。需要抑制量も35万kW以上増えたが、全体に占める需要抑制・自家発の割合は約3割に低下した。 - 電源Ⅰ´のエリア外調達は東京・中部・関西・四国で計27.4万kW、全体の約6%である。効率的な調達に向け、連系線確保容量の上限値などを国と精査する。
- 3
2021年度向け調整力公募に向けた課題整理について
- 2021年度向け電源Ⅰは、供給力確保の余裕が乏しいとの見立てからH3需要の7%を確保する案であり、実需給データの試算が7%を上回る場合も電源Ⅱ余力の活用を踏まえ増量までは求めない整理である。 - 電源Ⅰ´は厳気象H1需要への備えとして夏季・冬季別に算定し、大きい方を採用する案である。原則H3需要の1%の稀頻度リスク分などを含み、東京は連系線制約を踏まえ需要減少率を夏季2.43%・冬季2.64%とする。 - 2021年度から三次調整力②を市場で広域調達し、FIT特例①③の再エネ予測誤差に対応する見通しである。このため電源Ⅱ事前予約は不要になるとの見立てである。 - 2020年度第2四半期に公募、第3・第4四半期に契約手続きを行う予定であり、記載内容は委員会への案・検討予定であって、資料上は確定決定ではない。
- 4
2019年度下期の電源Ⅱ事前予約の事後検証について
- 2019年度下期のスポット市場前の電源Ⅱ事前予約は四国のみで122コマ・17日、2018年度下期の3コマ・1日から増加した。広域機関の検証では特段の問題は認められないと評価された。 - 予約量は需要予測の7%と太陽光下振れリスクを基に算定し、電源Ⅰ・Ⅰ′確保量と電源Ⅱ余力を考慮して、余力で不足する場合に限り予約した。通知量は不足なく確保され、予約時点でバランス停止中の起動可能な電源Ⅰ・Ⅱもなかった。 - 増加要因は太陽光設備量の増加と、作業停止等による電源Ⅱ余力の減少である。必要量最大のコマの発動実績は必要量比-3~59%だったが、下振れへの備えであり、実需給時の下振れが小さい場合などがある。 - 作業停止調整後の調整力確保状況を引き続き注視し、一定期間の実績を集約して委員会に報告する方針である。
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調整力及び需給バランス評価等に関する委員会
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