資料の目的・背景
本資料は、全国の電力需給シナリオに基づいたエリア別シナリオの策定状況を報告するものである。2025年7月に公表された全国ベースの電力需給シナリオをもとに、各エリアに配分した電力需給シナリオを具体的に検討している。
エリア別シナリオ策定の概要
- 全国ベースの電力需給シナリオから構成要素をエリア別に配賦
- 連系線の影響を考慮しながら電力需給シナリオを策定
モデルシナリオの構成要素
2040年モデルシナリオ及び2050年モデルシナリオの需量および供給能力は以下の通りである。
需量
| 年代 | 需量 (億kWh) |
|---|
| 2040年 | 9,000 |
| 2050年 | 11,000 |
| 2019年度実績 | 8,800 |
供給能力 (万kW)
| エネルギー源 | 2040年 | 2050年 |
|---|
| 再エネ | 15,000 | 22,500 |
| 原子力 | 2,700 | 3,700 |
| 火力(小型) | 2,300 | 3,700 |
| 蓄電池 | 800 | 800 |
エリア配賦モデルケースの設定
エリア別需給量および原子力・再エネモデルケースの設定方法を示す。主な流れは以下の通りである。
- モデルケースにおける需要・供給要素をエリアごとに算出
- 基本的な需要(家庭や業務)や省エネ、電化の進展に基づく配賦基準を設定
需要モデルケースの例
| 需要モデルケース | 再エネモデルケース | 原子力モデルケース | 火力モデルケース | モデルシナリオ |
|---|
| 9000億kWh | 1.50億kW | 需要の20%(2,700万kW)ケース | 小ケース(0.97億kW) | 2040① |
| 11000億kWh | 2.25億kW | 需要の20%(3,300万kW)ケース | 大ケース(1.36億kW) | 2040④ |
エリア配賦方法の詳細
配賦方法における細目および配賦基準は以下のように設定される。
エリア配賦基準の計算方法
各エリアでの需給量を算出する際、観測されたデータや相関式を使用し、エリア別に需要電力量を推計する。
| エリア | 2023年度公表の供給計画における相関式 | 観測期間 |
|---|
| 北海道 | Y=-0.555log(X)+15.862 | 2013 |
| 東北 | Y=0.3*(X1)+8.085*(X2)+7,113.824 | 2016 |
| 東京 | Y=0.117*(X1)-1973.978*SQRT(X2)+17,988.344 | 2014 |
エリア配賦結果の概要
エリアごとの総需要量は以下の表によって示される。
エリア別総需要量
| エリア | 2019年実績値 | 2040年9000億kWhケース | 2040年11000億kWhケース |
|---|
| 北海道 | 900 | 111% | 151% |
| 東京 | 1100 | 106% | 129% |
| 関西 | 1500 | 102% | 120% |
まとめ
本資料は、エリア別の電力需給シナリオの策定に向けた基盤データとモデルケースを整理している。今後の電力需給計画において、各エリアの特性を考慮したシナリオの策定が必要である。