2026年4~6月期は、燃料価格上昇、大手事業者間の既存長期契約の終了に伴う売買入札の増加、連系線の運用容量制約、供給力の減少などを背景に、スポット価格と取引量が前年同期を上回った。資料では、これらを価格上昇の要因としている。
大手事業者間の既存契約終了後、取引所への入札・約定だけでなく、相対卸供給も増加した。旧一般電気事業者のグループ外向け相対供給量は期間合計344.8億kWh(前年同期比2.3倍)。2026年6月時点では総需要の20.2%に相当する119.2億kWhで、新電力需要の88.1%に相当した。従来PPA終了後の新たなPPA締結や、スポット価格上昇による相対卸ニーズの高まりが要因と推定されている。
余剰電力の入札可能量は、自社供給力に対し、価格高騰日のサンプルで各月8.8~12.1%、価格の低い日のサンプルで13.5~18.2%であった。サンプル日を抽出した集計であり、期間全日を対象とする値ではない。売り札引上げの調査では、GCまで「1時間超、2時間以内」が最も多い傾向が続き、「1時間以内」は622件中189件で、前四半期より約5%増えた。売りブロックは、価格高騰日に入札割合が低く約定率が高くなる傾向があり、期間の約定率は長期推移の3か月平均(約4~8%)より高い約13%であった。
卸電気事業者の電源切出しは、揚水発電を除く設備総出力約1,200万kWのうち約61.9万kW、約5%にとどまり、前年同期から進展はなく、各社の追加切出しも未定である。一方、公営水力は設備総出力約231万kWのうち約199万kW(86.3%)が一般競争入札等による契約である。2025年度末に長期随意契約が満了した自治体は次契約も競争入札等へ移行し、2026年度以降、旧一電との非FIT長期随意契約が残る発電所は1地点となった。今期、自治体から旧一電への期中解消・見直しの申入れは確認されなかった。
2026年6月の新電力シェアは総需要の22.9%(特高・高圧20.5%、低圧28.5%)で、直近では増加傾向である。地域別では東京の全電圧合計が33.8%と高く、北陸は9.8%であった。旧供給区域外へのみなし小売事業者・関連会社の供給割合は全国7.1%で、2026年3月から1.5ポイント上昇した。
燃料費調整、FIT賦課金、消費税を除いた電力量単価は2023年以降上昇傾向にあり、2026年4月以降は各電圧で高値を更新した。低圧では、東京・関西を除くエリアで規制料金が自由料金を上回る状況が続く。規制料金から自由料金または新電力へ移った割合は2026年6月に全国52.3%、旧一般電気事業者から新電力等へのスイッチング割合は25.4%で、いずれも前回(3月)から上昇した。2025年度の年間スイッチング率は全国3.7%で、前年度より0.2ポイント低下した。
旧一般ガス事業者9社の相対卸供給量は、2026年6月末時点で全国都市ガス小売供給量の約11%である。新規参入者向けは約0.5%であり、新規参入者の小売販売量シェア約18%とは対照的である。自主的なスタートアップ卸は、累計132件の問い合わせに対し契約締結27件、交渉中8件、交渉終了97件であった。
資料は、電力・ガス市場の四半期データおよび中長期推移を報告するモニタリング資料であり、制度変更等の決定を示すものではない。事務局は今後も電力市場のモニタリングを継続するとしている。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「自主的取組・競争状態のモニタリング報告(2026年4月~6月期)」(電力・ガス取引監視等委員会)(https://www.egc.meti.go.jp/activity/index_systemsurveillance.html)をもとに当社作成
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