旧一般電気事業者の自主的取組は、JEPXの約定量を増やしたものの、電力需要に占める取引量はなお約2%である。事務局は、余剰電源の算定・入札、予備力の確保、入札価格、電源開発(電発)電源の切出しを精査し、各社から改善または改善検討の表明を得た。いずれも実施済みの決定事項ではなく、今後の運用と市場への効果を継続してモニタリングする段階である。
取引所への要望を受け、JEPXのシステム改修と運用変更が予定されている。資料上のスケジュールは案であり、年度・時期は平成28~29年度である。
| 改善項目 | 内容・予定時期 |
|---|---|
| 売りブロック | 平成28年度第2四半期に上限撤廃の改修、8月以降運用可能 |
| グロスビディング | 開始に向けた改修を平成28年度第3四半期に実施、11月以降運用可能 |
| 買いブロック | 平成29年度第1四半期に導入改修、5月以降運用可能 |
グロスビディングは、発電側が電力を取引所に売り、小売側が自社需要分を買い戻す取引である。資料は、英国やNord Poolの例を挙げ、取引の透明性や発電・小売それぞれの経済合理的な行動に意義があると整理する一方、売買同量を基本とするため、流動性を直ちに増やすかは議論が分かれるとしている。
旧一般電気事業者は、成り行き買いの許容、売買量・電源燃種の自由度、手数料、CO₂排出係数、予備力算定、インバランス料金やFIT回避可能単価への影響などを課題として提示した。多くの社は、課題解決や安定供給への影響確認を条件に、試行・小規模からの導入を検討する姿勢である。各社の実施決定や課題解決は資料時点では確定していない。
2016年4月以降、システムプライスに大きな変化はない一方、北海道・東日本では20円/kWh前後の高値や30~40円/kWhのスパイクが増加傾向にある。資料は、新電力の買い入札増加や旧一般電気事業者の売り入札動向を確認し、要因を分析するとしている。
今後は、改善表明が入札行動に反映されたか、市場活性化に寄与したかをモニタリングする。改善検討中の事項は検討の進捗・内容を精査し、電発電源の切出しでは、条件の具体化、実現時期、規模、水力の検討状況を引き続き確認する方針である。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「第8回 制度設計専門会合:〜卸電力取引の活性化の進め方について〜」(電力・ガス取引監視等委員会)(https://www.egc.meti.go.jp/activity/index_system.html)をもとに当社作成
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