2023年度上期および下期の需給調整市場に関する報告
この資料は、2023年度上期の需給調整市場検討の実績および2023年度下期の予定についてまとめたものであり、商品導入スケジュールや課題の検討状況が記載されている。
目次
- 課題一覧と検討状況
- 論点整理
- 要件変更等のスケジュール
- ΔkW代替確保方法
- 下げ調整力(下げΔkW)の扱い
1. 課題一覧と検討状況
2023年度上期実績
- 完了した課題: 2件
- 方向性が検討完了している課題: 9件
- 新たに追加された課題: 下げ調整に関する課題
課題一覧
| 商品 | No | 課題 | 詳細 |
|---|
| 一次 | 1-1 | 必要量 | 2024年度取引開始に向けた必要量の検討 |
| 一次 | 1-2 | オフライン枠 | オフライン枠の上限値の在り方 |
| 一次 | 1-3 | スカウティング | 新たなリソースの活用に向けた検討 |
| 一次 | 1-4 | 広域調達 | 2027年度以降の広域調達の在り方 |
| 二次① | 2-1 | 必要量 | 2024年度取引開始に向けた必要量の検討 |
| 二次② | 3-1 | 必要量 | 2024年度取引開始に向けた必要量の検討 |
| 三次① | 4-1 | 必要量 | 2024年度取引開始に向けた必要量の検討 |
| 三次② | 5-1 | 必要量 | 2023年度事後検証および事前評価 |
| 三次② | 5-2 | 時間前市場 | 不要な調整力の時間前市場への売り入札 |
| 三次② | 5-3 | 下げ代不足対応 | TSOによるユニット並列の継続可否 |
| 複合商品 | 6-1 | 必要量 | 2024年度取引開始に向けた必要量の検討 |
| 共通 | 7-1 | 応札不足 | 応札不足解消に向けた施策 |
| 共通 | 7-6 | 下げ調整 | 需給調整市場における下げ調整の扱い |
2023年度下期予定
- 必要量に関する試算を実施し、効率的な調達基準等を検討する予定である。
- 応札不足については国と連携した検討を進めることが示唆されている。
2. 論点整理
検討状況の概要
- 議論の方向性を書面にて努力することで、特に広域調達や市場調達に関するものが多く取り上げられている。
論点の整理
| 課題 | これまでの整理事項 | 小委における論点 | 小委での議論における方向性 |
|---|
| 1-1 | 残余需要元データと残余需要の差分 | 必要量の精査、効率的な調達方法 | 必要量は一次・二次①を3G、二次②=三次①および複合は1Gとする |
| 1-3 | 新たなリソースの活用に向けた検討 | 新規商品の適応、影響評価 | 2025年度から開始 |
| 7-1 | 応札不足解消に向けた施策 | 前日取引化の実務検討 | 2026年度の実施計画を深掘り検討 |
3. 要件変更等のスケジュール(参考)
課題の検討スケジュール
| 年度 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026以降 |
|---|
| 広域運用 | 一次二次②三次② | | | 二次①、2026年度 |
| 広域調達 | 三次①三次② | 一次一部二次②複合 | | 二次①、2027年度 |
| 市場調達 | 三次①三次② | 一次二次①二次②複合 | | |
将来の課題
- 2026年度以降、特に混雑系統からの調達や共通の課題に関する検討が継続される。
4. ΔkW代替確保方法
現行の業務フローに基づくΔkW代替確保方法
- 前日17時頃に、TSO(送配電事業者)は混雑発生を予見でき、混雑系統のΔkW発動制限が予測可能である。
- 前日17時以降、混雑系統のΔkWをリリースし、非混雑系統でのΔkWの代替確保を早急に行う必要がある。
- 現在、再給電費用は一般負担として整理されているため、国と連携しながら検討を進める必要がある。
混雑を考慮したΔkW約定の可否
- 現行の需給調整市場のスケジュールでは、混雑を考慮したΔkW約定は不可能である。
- 対応策として、ΔkW確保エリアの細分化やkWhとΔkWの両方の送電容量制約を考慮する方法が考えられる。
5. 下げ調整力(下げΔkW)の扱い
下げ調整の価値に関する検討結果
| 下げ調整の価値 | 調達 | 運用 |
|---|
| GC以前 | 同時同量達成のための抑制 | - |
| GC以降 | 余剰インバランスに対応するための余力確保 | 余剰インバランスに対する出力制御 |
- 下げ調整の扱いについては、引き続き資源エネルギー庁と連携しながら検討を進める必要がある。
この資料は、日本の需給調整市場の最新の動向や課題を示しており、今後の検討内容や方向性が明確にされている。