この回のダイジェスト
東地域2GW案の試算と北海道の安定運用条件を整理し、国への報告案を提示した。
この回で示されたこと
- 北海道の既設交流系統からHVDCへ2GWを送る場合、脱落時の安定維持に影響し得るとして、PCSの不要停止対策、送電制限、系統設備対策を組み合わせる方向を示した。対策は未確定である。資料2資料3
- 北海道の試算では、PCS停止を仮定しない場合、2GW送電時のHVDC脱落を0.9~1.7GW程度への制限で回避できるケースがあり、地内事故時は重負荷でSTATCOM約500MVAの追加により安定維持可能との結果を示した。資料3
- 北海道の洋上風力等の連系地点では、平常時の短絡容量比は道北Aが2.19、道北Bが3.54、その他は道央Bを除き3.14以上と試算した。管理基準や出力制御方法は今後具体化する。資料3
- 東地域HVDC 2GW案は、±525kV双極、北海道~東北約480km・東北~東京約320km、工事費1.5兆~1.8兆円、工期6~10年程度と試算した。B/Cは25年評価で0.63~1.36、40年評価で0.75~1.72である。資料4
- 東地域では、将来の再エネ導入を踏まえ2GWを基本とする案を提示し、検討結果を国へ報告して国の審議会で増強を議論する方針を示した。増強や実施主体は未決定である。資料4
- 関門連系線は、2GW双極案より1GW単極案が工事費・費用便益で相対的に優位と評価した。1GW単極案は工事費3,700~4,100億円、工期6~9年程度、B/Cは22年評価で0.29~0.68、40年評価で0.39~1.00であり、国への報告と国の審議会での議論を提案した。資料1
前回からの変化
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この回の資料と要約
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中西地域の広域連系系統に係る計画策定プロセス:関門連系線増強について
- 関門連系線増強は、工事費・工期・費用便益の試算から、2GW双極案より1GW単極案が優位と評価されたが、増強自体は未決定である。 - 1GW単極案の概算工事費は3,700~4,100億円、工期は6~9年程度であり、将来の2GW双極への拡張性を考慮する。 - 両案とも費用便益評価のB/Cは多くの条件で1未満である一方、再エネ出力制御の緩和や安価な電源調達などの効果が期待される。 - 資料は試算結果を国へ報告し、増強の是非を国の審議会で議論することを提案している。
- 2
東地域の広域連系系統に係る計画策定プロセス:再エネ大量導入時の系統影響評価と対応
- 北海道の既設交流系統からHVDCへ2GWを送電する場合、無対策で2GW全脱落が起きると系統安定維持に影響する。対策を組み合わせれば送電可能との見通しである。 - 対策案は、接続形態の工夫や複数ルート化、同期調相機、系統規模に応じた送電量制限、PCSのFRT要件見直しなどである。 - PCS実機の動作特性調査を踏まえ、特高発電所PCSの機能ロックやFRT要件見直しを必要に応じて検討し、北海道NWを中心に技術検討を続ける方針である。 - 工事費・工期と費用便益の試算も議論対象だが、この本文には試算値や増強案の詳細は記載されていない。
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北海道への大容量HVDCおよび洋上風力等の連系による系統影響評価
- 北海道~東北~東京間の2GW HVDCを前提とした試算では、脱落事故や地内事故時に再エネPCSの不要停止や火力機トリップが起こり、条件によって系統安定維持が困難となる結果である。 - 1GW送電はPCSの不要停止がなければ概ね安定維持可能との見通しだが、2GW運用にはPCS対策、需給・同期機構成に応じた送電制限などが必要である。 - 短絡容量の必要基準は未確定であり、道北では不足のおそれがあるため、詳細評価、連系制限や連系形態変更の要否、出力管理方法を検討する。 - 2GWを最大限活用する設備対策、運用容量管理、系統安定化システムは今後の検討事項であり、具体策は確定していない。
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東地域の広域連系系統に係る計画策定プロセス
- 北海道~東北~東京間に2GWのHVDCを新設する案は、工事費1.5兆~1.8兆円、工期6~10年程度の試算である。 - 費用便益評価のB/Cは評価期間・燃料価格・割引率等により0.63~1.72で、全条件で1を超える結果ではない。 - 1GW案より2GW案のB/Cが高いとの比較を踏まえ、早期の2GW以上確保を目指して2GWを基本とする案が示されたが、増強の最終決定ではない。 - 検討結果を国へ報告し、国の審議会で増強を議論する案であり、事業主体の決定や整備計画策定は今後の手続である。
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広域系統整備委員会
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