この回のダイジェスト
控除収益・公租公課の申請内容と事業報酬率の論点を提示
この回で示されたこと
- 控除収益の審査対象として電気事業雑収益、預金利息、賠償負担金相当収益、廃炉円滑化負担金相当収益を整理し、契約・法令に基づく算定の確認など審査論点を示した。審査方針の確定ではない。資料9
- 申請額では、東北・北陸・中国・四国の控除収益が前回原価を上回り、沖縄は下回る。東北電力については、新たな託送料金が認可される場合、他社と同様に算定するとの報告に基づき、料金原価の補正を求めるとしている。資料9
- 公租公課は、5社とも申請額と前回原価の比較、税目別の増減要因を提示した。法人税等の算定では、一株当たり配当額や株式分割後の発行済株式数の扱いが審査論点として示され、結論は未決定である。資料16
- 事業報酬率は自己資本報酬率30%・他人資本報酬率70%の加重算定で、提示された5社の率は2.6~2.8%である。β値や平均期間の採り方、発販分離事業者の他人資本報酬率の扱いは検討段階である。資料4
- 需要想定・供給力について、5社の算定方法や値上げ影響の織り込み、原子力再稼働を踏まえた原価試算を提示した。各社の需要想定・再稼働前提の妥当性について最終判断は示していない。資料17資料21資料19資料20資料22資料18
前回からの変化
この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
この回の資料と要約
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これまでに委員から頂いた御意見・御指摘への対応状況について
- 料金制度専門会合の委員意見について、回答済み・本日回答・次回以降回答の進捗を整理した資料である。 - 本日は、原子力再稼働のシナリオ比較と、需要量の推移・値上げ影響の織り込みなど需要想定に関する事項へ回答する。 - 値上げ後の財務計画や自由料金、購入・販売電力料、燃料費、人件費、設備投資、費用配賦などは次回以降の回答予定である。 - 未回答事項の審査結果や結論は、この資料には記載されていない。
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控除収益の概要について
- 2023~2025年度平均の控除収益原価算入額は188億円で、前回原価比124億円増である。 - 電気事業雑収益は、四国電力送配電からの受託収益の計上により75億円増加した。 - 原子力コスト託送回収関連収益は、新制度分の計上などにより全体で50億円増加した。 - 負担金相当収益は経済産業大臣の承認額を基に算入し、既発電料受取契約締結分相当は2020年度の費用回収終了に伴い消滅した。
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[控除収益について]
- 審議対象は電気事業雑収益、預金利息、賠償負担金相当収益、廃炉円滑化負担金相当収益であり、託送収益は今回申請に含まれない。控除収益の増加は料金原価を圧縮する。 - 2023~25年度平均は東北・北陸・中国・四国で前回原価より増加し、沖縄は遅収加算料金の計上がなく減少した。 - 賠償・廃炉負担金収益は法令等に基づく回収額と期間を基礎に申請され、東北では回収額基準との乖離が示されている。東北分は新たな託送料金の認可時に補正を求めるとしている。 - 審査の中心は契約・法令に基づく算定の適切性であり、本資料は審査論点の提示段階で、最終的な査定結果を示すものではない。
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公租公課の概要について
- 2023~2025年度平均の公租公課は166億円で、2013~2015年度平均の前回原価より30億円増加する。 - 増加の主因は設備投資に伴う固定資産税(+10億円)と、核燃料税等による雑税(+11億円)である。 - 事業税は収入金額の増加で9億円増え、法人税等は税率引き下げなどで1億円減る。 - 法人税等は送配電事業相当分を控除して算定し、一株あたり50円配当を前提とする。
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需要想定・供給力について②
- 5社の料金算定に使う需要想定・供給力を追加確認した資料であり、最終的な妥当性判断は示していない。供給計画が基礎だが、料金算定用の補正により両者は一致しない場合がある。 - 低圧需要と規制部門の電力量・構成比は、5社とも減少傾向の想定である。2016~25年度に規制部門の電力量は各社で大きく減る見通しである。 - 直近は新電力の撤退や燃料費調整額の上限到達・撤廃に伴い、規制部門比率の低下が鈍化した事例がある。値上げ影響や離脱・戻り需要の織り込み方は事業者間で異なる。 - 審査では低圧の部門配分や需要要因の算定根拠、供給計画と異なる前提の合理性を確認し、原子力再稼働を含む供給力シナリオも検討論点とする。
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値上げ影響の織込み方
- 沖縄電力は、料金値上げによる需要減少を需要想定に織り込んでいない。 - 大幅値上げで節電による需要減少の可能性はあるが、1980年以来の改定であり影響の想定は困難としている。 - 2022年度は燃料費調整上限のある規制料金が新電力より一時的に低いが、改定後は燃料単価上昇が反映される見込みである。 - 改定後の競争環境は2022供給計画策定時と同等に戻るとの見立てである。
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需要想定・供給力に関するご質問への回答について
- 中国電力は料金値上げによる他社への離脱増を需要想定に織り込まず、至近の離脱増勢が続く前提とした。 - 島根原発2号機は原価算定上、2024年1月末の再稼働を想定しており、確定した稼働決定ではない。 - 稼働による原価抑制効果は年470億円(原価比約3%、約1円/kWh)と試算され、火力差し替えの燃料メリットが固定費増を上回る。 - 供給計画では稼働未定だが、料金原価では原子力43万kWを計上し、火力差し替え後の日々の余力によるJEPX活用効果も反映している。
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需要想定・供給力:値上げ影響の考え方、原子力再稼働影響
- 東北電力は料金申請で、供給計画上「運転未定」の女川2号機再稼働を織り込んだ試算を行った。 - 再稼働による供給力39億kWhの増加でJEPX調達を抑え、総原価を約1,000億円低減する見込みである。 - 再稼働ありの値上げ幅は32.94%で、再稼働なしの試算37.48%より約5ポイント小さい。 - 規制料金値上げによる顧客移動は2023年度上期の6カ月間を想定し、月間で離脱7,600件、自社内変更6,300件の増加を見込む。
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需要想定における値上げ影響の織り込みについて
- 四国電力は、料金改定の需要想定に値上げによる顧客離脱の拡大を織り込んでいない。 - 申請の値上げ幅は燃調上限超過分相当であり、燃調上限がない場合の料金水準に対して若干マイナスとなる。 - 家庭用に参入する新規小売事業者の多くも燃調上限を廃止しているため、同社は値上げで競争上劣後しないとの見方を示している。
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