この回のダイジェスト
第4回は民事法の骨子案と排出枠市場の規律案を示し、制度設計上の論点を整理した。
この回で示されたこと
- 排出枠の権利構造は、登録簿記録に帰属・移転を結び付ける振替証券モデルを軸に検討し、排出枠を債権・物権に限定しない独立の財産権と整理する案が示された。個別論点の結論は未確定である。資料1
- 登録簿に帰属・移転の法的効力を与える規定、真正な保有者による返還・誤記録訂正請求、瑕疵ある移転後の償却効力、過剰割当の取消し処理などが論点として示された。代替可能な排出枠の返還量を、シリアル番号または数量で扱う案も提示された。資料1
- 排出枠は原則として担保・差押えの対象となり、破産時には破産財団に入り管財人が管理処分するとの整理が示された。質権設定の登録簿上の仕組みや差押え後の移転・償却制限は検討課題であり、償却確保策としてコミットメントリザーブが選択肢に挙げられた。資料1
- 排出枠市場では、制度対象者以外の取引業者・仲介業者の参加を想定し、参加資格や業務規制の要否、取引所集中義務、取引所の許認可・運営規制、価格激変防止措置などを検討論点として提示した。資料2
- 相場操縦、インサイダー取引、空売り等の規制を排出枠市場に適用する必要性は未決である。排出枠市場の整備後に、金融投資として保有する排出枠を期末時価評価する考え方や「活発な取引市場」の判断基準も論点として示された。資料2
前回からの変化
この回の資料の要約から AI が作成したダイジェストです(作成)。「資料N」は根拠にした資料で、押すと下の一覧の N 番目の資料へ移動します。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
この回の資料と要約
- 1
【骨子案】排出量取引制度の法的課題とその考え方(民事法)
- 2024年8月時点の骨子案は、排出枠を登録簿上の記録で帰属が定まる独立の財産権と整理する方向を示すが、個別規律は未確定である。 - 登録簿に基づく帰属・移転や善意取得の規定、瑕疵ある取引の第三者保護、真正な保有者の返還・訂正請求、償却の効力には複数案があり、制度設計上の検討課題である。 - 排出枠は原則として担保・差押え・破産財団の対象となる整理であり、質権の仕組みや差押え時の処理、償却確保策が論点である。 - コミットメントリザーブやJCMクレジットとの制度差も考慮し、2026年度の本格稼働に向けて具体的な制度設計に基づく検討が必要である。
- 2
排出枠の市場取引に係る 法的在り方に関する論点について
- 2026年度から本格稼働する排出量取引制度を見据え、市場取引の法的規律を検討する論点資料であり、制度設計は未決定である。 - 制度対象者以外の取引業者・仲介業者に参加資格や行為規制を設ける必要性と、排出枠取引所の集中義務・運営規律が議論対象である。 - 相場操縦や不正行為等の規制の必要性を検討し、インサイダー情報の定義や空売り規制には排出枠市場固有の論点がある。 - 市場の整備状況に応じた排出枠の会計処理と、「活発な取引市場」の判断基準も未決の検討課題である。
要約は AI が作成したものです。正確な内容は配信元の資料 PDF をご確認ください。
GX実現に向けた排出量取引制度の検討に資する法的課題研究会
ほかの開催回と資料を、開催日の順に確認できます。
